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ダミアニャ小話

3 - 第3話 お菓子の話ー中編ー

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2022年05月08日

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お菓子の話 中編

(皆さんはじめましてこんにちは!えくつです!!

今回はお菓子というより、2人の友情小話ですが、一応前回の続きです。)



ベッキー邸にて


click-clack


「_φ(°-°=)」


「ふああああ、」

「あーにゃ、つかれたあ!!」

ハー、と大きなため息をつき、机に突っ伏すアーニャ。よっぽど疲れたのか、目に光が無い。

「さすがに2時間もぶっとおしでやると疲れるわね、、」

首をグルグルまわすベッキー。

「てか、もうお昼じゃん!!」

「あーにゃ、腹減った」

ぐううと、腹の音がやまないアーニャ。

「そうだ!

アーニャちゃん、最近できた美味しいランチのお店に行ってみない?」

名案!とばかりに手を叩くベッキー。

「行く!!」

ぱああ、と目を輝かせるアーニャ。

「でも、ちちにおかねもらいにいかないと」

「大丈夫大丈夫。

そのくらい私が出すわ。」

「べっきーは、おひめさま?」

「お姫様じゃないけど、立派なブラックベル家のご令嬢よ。」

ふふん。と得意気に胸を張るベッキー。


「こら。お嬢様、まだ未熟な身なのに、自分でご令嬢だなんて言ってはいけません。

まずはそれをやめることが、ブラックベル家に相応しい、令嬢になるための方法ですよ。」

と、軽くベッキーを叱るマーサ。


初老の元軍人のマーサの言うことは、説得力がある。


「ええ、これから気をつけるわ!マーサ。」

立派な令嬢になるためだもの!と、笑顔を見せるベッキー。


「>⊂)グイ」

「どしたの?アーニャちゃん。」


「腹減った」




美味しいランチのレストランにてー


「ふがふごふごおおお!!!」

「うわぁ!すっごいおいしい!!」

アーニャが頼んだのはハンバーグ、ベッキーが頼んだのはカルボナーラだ。

「あーにゃ、このお店、好き!!」

頬にソースをつけながら、満足気な様子のアーニャ。

「あーにゃ、ともだちとランチするのはじめて!!」

わくわくっ、と、目を輝かせるアーニャ。

「確かに、あたしも友達とここに来たことないわね、、」

パパやマーサとならあるけど、とカルボナーラを口に運ぶベッキー。


「てゆーか、そもそもあたしに友達が出来たの、アーニャちゃんが初めてだし。」


(ずっと、あたしが、他の子を好きになろうとしなかったから。)


フォークを置き、肩を落とすベッキー。


(パチチ✩.*˚)

(べっきーも、ずっと、ひとり?)

(あーにゃと、いっしょ)


「あーにゃも!」

(あーにゃも。)


「あーにゃも、ともだち、べっきーがはじめて」


「アーニャちゃん、、、」


「だから、あーにゃ、うれしい!!」


ぱああ、と花が咲いたように笑うアーニャ。


「あたしも、、」


「あたしも、アーニャちゃんと友達になれて、ほんとに、ほんとに嬉しい。」


(ナーサリーの子達とか、他の家の、自慢ばっかりする子とは全然違う、)


(あたしなんかより、素直で、言いたいこと真っ直ぐに言えて、)


「だれより、友達思いで、優しくて、」


(ずっとひとりで、さみしかったけど、)


「そんなアーニャちゃんが、大好き!」


(アーニャちゃんとなら、ずっと、楽しい!!)


「あたしと、友達になってくれて、ほんとに、」


「ありがとう!!」


「べっきー、、」


「あーにゃも、べっきー、だいすき!!!」




一連の流れを見守るマーサ。


(初めは、イーデンなんか行かないだなんて言っていたけれど。)


(いざ入学してみると、アーニャフォージャーさんの話ばかり。)


すっと、目を2人の方にやると、ベッキーはアーニャと一緒に笑いあっていた。


(少し前までは、あんな笑い方、しなかったのに、、、)


(ふふ。)


「本当に、よかったですね、お嬢様。」





「あ、ねえ、アーニャちゃん」

「なんじゃい」

「この後、有名なお菓子屋さんに行ってみない?」

ここから近いのよ、と話すベッキー。

「ピーナツある?」

「ピーナツケーキならあるわよ。」

「いく」

「ピーナツでつられるのね、‪w」

「ピーナツ、おいしい」

「まあ、おいしいけれど。」


チリンチリン

会計を済ませ、レストランを出るアーニャとベッキーとマーサ。

お菓子屋さんはレストランから近いので、歩いて向かう。


「あー、これ買ったら家で課題の続きしないと」

「あーにゃ、寝るじしんしかない」

「んもぉ、アーニャちゃん!」


他愛の無い会話をしながら歩くアーニャとベッキー。



「、、、」


「坊ちゃん、どうしたのです?」


「っ、いや、何でもない」


「なら、早く車に乗って下さいませ。」


「あー。いや、」

「俺、そこの店の菓子買いたい。」


「んまあ、坊ちゃんがお菓子欲しがるなんて珍しい」


「別にいいだろ」


そう言って、2人のうち1人の方の背中を見つめていた。



はい、というわけで、いかがだったでしょうか。

この見つめていた、「坊ちゃん」とは、誰なんでしょう?

個人的にマーサが好きなので、マーサ目線も少し入れときました!


さいならー

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コメント

2

ユーザー

坊ちゃんってダミアンかな?絶対アーニャがいるからだよね(・∀・)ニヤニヤ

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