(皆さんはじめましてこんにちは!えくつです!!
今回はお菓子というより、2人の友情小話ですが、一応前回の続きです。)
ベッキー邸にて
click-clack
「_φ(°-°=)」
「ふああああ、」
「あーにゃ、つかれたあ!!」
ハー、と大きなため息をつき、机に突っ伏すアーニャ。よっぽど疲れたのか、目に光が無い。
「さすがに2時間もぶっとおしでやると疲れるわね、、」
首をグルグルまわすベッキー。
「てか、もうお昼じゃん!!」
「あーにゃ、腹減った」
ぐううと、腹の音がやまないアーニャ。
「そうだ!
アーニャちゃん、最近できた美味しいランチのお店に行ってみない?」
名案!とばかりに手を叩くベッキー。
「行く!!」
ぱああ、と目を輝かせるアーニャ。
「でも、ちちにおかねもらいにいかないと」
「大丈夫大丈夫。
そのくらい私が出すわ。」
「べっきーは、おひめさま?」
「お姫様じゃないけど、立派なブラックベル家のご令嬢よ。」
ふふん。と得意気に胸を張るベッキー。
「こら。お嬢様、まだ未熟な身なのに、自分でご令嬢だなんて言ってはいけません。
まずはそれをやめることが、ブラックベル家に相応しい、令嬢になるための方法ですよ。」
と、軽くベッキーを叱るマーサ。
初老の元軍人のマーサの言うことは、説得力がある。
「ええ、これから気をつけるわ!マーサ。」
立派な令嬢になるためだもの!と、笑顔を見せるベッキー。
「>⊂)グイ」
「どしたの?アーニャちゃん。」
「腹減った」
美味しいランチのレストランにてー
「ふがふごふごおおお!!!」
「うわぁ!すっごいおいしい!!」
アーニャが頼んだのはハンバーグ、ベッキーが頼んだのはカルボナーラだ。
「あーにゃ、このお店、好き!!」
頬にソースをつけながら、満足気な様子のアーニャ。
「あーにゃ、ともだちとランチするのはじめて!!」
わくわくっ、と、目を輝かせるアーニャ。
「確かに、あたしも友達とここに来たことないわね、、」
パパやマーサとならあるけど、とカルボナーラを口に運ぶベッキー。
「てゆーか、そもそもあたしに友達が出来たの、アーニャちゃんが初めてだし。」
(ずっと、あたしが、他の子を好きになろうとしなかったから。)
フォークを置き、肩を落とすベッキー。
(パチチ✩.*˚)
(べっきーも、ずっと、ひとり?)
(あーにゃと、いっしょ)
「あーにゃも!」
(あーにゃも。)
「あーにゃも、ともだち、べっきーがはじめて」
「アーニャちゃん、、、」
「だから、あーにゃ、うれしい!!」
ぱああ、と花が咲いたように笑うアーニャ。
「あたしも、、」
「あたしも、アーニャちゃんと友達になれて、ほんとに、ほんとに嬉しい。」
(ナーサリーの子達とか、他の家の、自慢ばっかりする子とは全然違う、)
(あたしなんかより、素直で、言いたいこと真っ直ぐに言えて、)
「だれより、友達思いで、優しくて、」
(ずっとひとりで、さみしかったけど、)
「そんなアーニャちゃんが、大好き!」
(アーニャちゃんとなら、ずっと、楽しい!!)
「あたしと、友達になってくれて、ほんとに、」
「ありがとう!!」
「べっきー、、」
「あーにゃも、べっきー、だいすき!!!」
一連の流れを見守るマーサ。
(初めは、イーデンなんか行かないだなんて言っていたけれど。)
(いざ入学してみると、アーニャフォージャーさんの話ばかり。)
すっと、目を2人の方にやると、ベッキーはアーニャと一緒に笑いあっていた。
(少し前までは、あんな笑い方、しなかったのに、、、)
(ふふ。)
「本当に、よかったですね、お嬢様。」
「あ、ねえ、アーニャちゃん」
「なんじゃい」
「この後、有名なお菓子屋さんに行ってみない?」
ここから近いのよ、と話すベッキー。
「ピーナツある?」
「ピーナツケーキならあるわよ。」
「いく」
「ピーナツでつられるのね、w」
「ピーナツ、おいしい」
「まあ、おいしいけれど。」
チリンチリン
会計を済ませ、レストランを出るアーニャとベッキーとマーサ。
お菓子屋さんはレストランから近いので、歩いて向かう。
「あー、これ買ったら家で課題の続きしないと」
「あーにゃ、寝るじしんしかない」
「んもぉ、アーニャちゃん!」
他愛の無い会話をしながら歩くアーニャとベッキー。
「、、、」
「坊ちゃん、どうしたのです?」
「っ、いや、何でもない」
「なら、早く車に乗って下さいませ。」
「あー。いや、」
「俺、そこの店の菓子買いたい。」
「んまあ、坊ちゃんがお菓子欲しがるなんて珍しい」
「別にいいだろ」
そう言って、2人のうち1人の方の背中を見つめていた。
はい、というわけで、いかがだったでしょうか。
この見つめていた、「坊ちゃん」とは、誰なんでしょう?
個人的にマーサが好きなので、マーサ目線も少し入れときました!
さいならー
コメント
2件
坊ちゃんってダミアンかな?絶対アーニャがいるからだよね(・∀・)ニヤニヤ