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私は1人の大人の人間であって
ただの「普通」である
ここらでは私を「M」って
覚えてもらおうか。
これはある意味”天国”から”地獄”に
落ちる世界線である
━━━学生時代━━━
周りのみんなは彼氏とか作って
イチャコラしてるけれど私は興味すら
“全然”ないのだ
と思いながら今日も学生らの騒音が
鬱陶しいと思いながらヘッドホンで音楽を聴きながら弁当を食べた。
私には友達が2人いる
その子のことは「S」と「H」と
君たちに呼んでもらおうか。
「S」は「ツンデレ」で自覚していないのか自分が「ツンデレ」だと気付いてないのに私の事を「ツンデレ」と言ってくる、とんでもない性格だが
友達思いで1人の「親友」である
「H」はとんでもない「天然」
もはや性格が小動物である
一言で言うと「可愛い」ってことだね
正直この2人については興味無い
さっきの紹介は君たちの為の特徴付け
鬱陶しい中ヘッドホンで音楽を聴きながら弁当を食べてる途中に「S」と「H」がやってきた
S:やっほー!Mー!
M:うん、やっほー
S:今日もツンデレだねぇ
M:そうか。
S:つまんなー
H:まぁまぁまたあの時みたいに喧嘩 しないでよー、一緒に弁当食べよ!
M:まぁ別にいいけど
こいつらがやってくるヘッドホン外さなきゃいけないからかなりダルい
騒音を聴きながらの弁当って美味しいのか?ってよく思う私がいた。
S:最近このアプリ知ってるー?「出会いッピ」ってやつ!
M&H:なんだそれ(なにそれー?)
S:え嘘知らないの!?今話題の出会い系アプリだよー!
M:興味無いね。
H:私は知ってるよ!私それで彼氏作ったんだ!めちゃくちゃ好き!
S:すごー!!いいなー!
M:…..
S:私も彼氏作り方頑張んなきゃ!
M:そうか、頑張れ。
S:まぁM彼氏要らないって前言ってたもんねーツンデレだから仕方ないか!
M:(フル無視)
やっぱり友達って持つべきものじゃなかったのかな、凄く面倒臭い。
毎日こんな会話が続いていた
死ぬほど聞かされるこっちの身にもって思うけどその気持ちを抑える
私の成績は常に上位だった
東大…..まではいかないけれど
来年はそこそこのいい大学に受験する予定だった、その為にもアルバイトしなきゃダメだけれどねー。
M:人生って辛いもんだな。
息を吐くように呟いた夕焼けは
なんだかとても歪んでいた。
家に帰ってもどうせ”1人”だった
幼い頃に両親は捕まった
私に殴ったり暴言吐かれたりしたら
捕まるに決まってるだろってよく思う
両親がいない私の1人での時間は
とっても苦痛でもあり退屈だった
そういえば「S」が言ってた「出会いッピ」ってやつ彼氏
作れるんだっけ。
興味は無いけれどやってみようかなと思いそのアプリを入れたのだ。
その時点で地獄へ落とされるカウントダウンはもう時間が近づいていた
「出会いッピ」のアプリで適当に
加工した顔写真を貼り付け
「彼氏が欲しいです!ただの高校生ですが誰か繋がりませんか?」という
嘘を書いた
どうせ釣って突き放すからね
と思いながら投稿したら男が釣れた
M:あー….通知やば。
M:通知って結構心臓に悪いんだよな
通知切っとくか…..
と切ろうとした瞬間、ある男からDMが来た、その男を「K」と言おう。
K:「良かったら話しませんか?」
というDMだったのだ。
M:「K」の顔….まぁまぁだけど….あ、職業…..「ホスト」….???
ホストはいろんな女を垂らし金を貢がれ幸せになる職業なのに彼女を募集する必要があるのか…?と疑問を持った
M:「いいですけど、何故ホストをやられてるのに彼女さんが欲しいのですか?」と聞いた、疑問を晴らしたかったのだ。
K:「あー….別にやりたくてやってる訳じゃないので….」
M:「やりたくないならやんなくてもいいと思いますけどね」
K:「家族の為に稼がなきゃいけなくて、稼ぎがないと暴力とか暴言とかよく言われるので、こうしないと…ね」
あー….そーゆータイプかぁ….と思いながらも反論してみた
M:「そんなに人の為に自分を犠牲してまでならなきゃいけないことなんですか?」
K:「え?」
M:「だって嫌な思いしながら稼いで人にあげて結局自分のためになってますか?なってるならいいんですけど」
K:「…..」
M:「私がその立場なら今すぐ関係を断ち切って自分のために生きますね」
M:「まぁあくまで個人的な意見なのでどうするかは自由ですけどね」
K:「…..そうですよね」
M:「傷つけてしまったらごめん な..」
K:「Mさんのお陰でなんだか気持ちがスッキリしました」
K:「ありがとうございます!!」
こんなことでお礼をされる筋合いなのかとまた1つ疑問が浮かんだ。
M:「私はひとつの提案をしただけです、そんなお礼なんかするほどでは」
K:「あの…失礼な事を言ってもいいでしょうか?」
失礼だと思うなら言わなくても….
と思いながらも「いいですよ」と送信
K:「Mさんの性格とか….顔とか….とってもとっても大好きなんです」
M:「そんな….冗談…にきま─」
K:「冗談じゃないです!!」
なんだか嬉しかったのだ
今まで虐待を受けて「愛情」すら全く分からず「無愛想」を演じた私に対して「大好き」と言ってくれたからだ。
M:「….ありがとうございます」
K:「もし良かったらこれからも仲良くさせてください…そしてお互いに合ったら付き合って会いたいです…!!」
M:「…いいですよ!!」
私は気が付いた。
これが「愛情」の”1つ”なんだな。と
━━1話 終━━