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「───ごめん、本当に知らない」






一通りルフィくんから、“海賊王 ゴールド・ロジャー” の話を聞いたけれど、全く分からない。


公開処刑、だなんて今の時代にあるわけないし。

そもそもひとつなぎの大秘宝ワンピースなんて聞いたことないし。

・・・あるなら私だって探しに出たいし。


私が知らないだけかと思って携帯で調べたけれど、引っかかるものは何もなく。






「ていうかなんだその板?」



「え、携帯知らないの?」



「・・・ケイタイ?なんだそれ」






携帯も知らない・・・となると、本格的によく分からなくなってきた。






「これで電話──離れたところの人と連絡が取れたりできるの」



「電伝虫と同じだな!」



「ねぇさっきから電伝虫ってなんのこと?

かたつむりじゃないの?」






ほらこんなの、とネットで調べたかたつむりの画像をルフィくんにみせる。






「コレだよ電伝虫!

おれが知ってるやつと同じだ!でも色が地味だな?」



「・・・かたつむりって通信機能あんの?」






それもネットで調べる。


“かたつむり 通信機能” ───出てくるわけないよね、そりゃそうだ。






「誰かの能力で飛ばされたのかおれ」



「能力?」



「おう!悪魔の実だ!」



「待って何その不吉な実」



「おれはゴムゴムの実を食ったゴム人間なんだ!ほら・・・

───いッでェェエエ!!!」



「何してんの痛いに決まってるでしょ!」






突然自分の頬をつまみ、一切の躊躇なく思い切り左右に引っ張ったルフィくん。


もちろん人間の皮膚の伸縮には限界があるわけで、それを超えれば当然痛みが走る。






( ・・・馬鹿か、この子は馬鹿なのか )






「あれェ? なんで伸びねーんだァ?」






風船だのピストルだの言いながら、親指を噛んで空気を吹き込もうとしたり、何も無いところに全力のパンチを繰り広げてみたり・・・






「・・・ハァ、ハァ・・・ッ!

全然出来ねェ・・・!なんでだ・・・!?」



「もういいわかったから。・・・はいどーぞ」



「おぉ、サンキュー・・・」






彼に水の入ったコップを渡す。






「とにかくさ、明日にでも海行ってみる?

もしかしたら、お仲間さん達がいるかもしれないし・・・」



「おう!そうする!」






じゃあシャワー浴びてきな、とこの前ネットでサイズを間違えて買ったものを渡して、浴室に促した。





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麦わら少年拾いました

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