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★ Wakai Hiloto side
「…うわき、」
元貴から、深夜に送られてきたメッセージのせいで目を閉じることが出来ず
ただ考え込むことしかできなかった。
浮気してる、と告げられて「そっか」としか返すことが出来なかった。
嘘でしょなんて、ただの希望に縋ってるだけで言いたくもなかった。
それ以上、なにも踏み込むことができなかった。
「りょうちゃん…が、……」
いっぱいキスしてくれて
いっぱい抱きしめてくれて
いっぱい元気づけてくれて
いつでも俺の傍に居てくれた。
「……っ、」
信じたくないよ
ずっとずっと一緒にいた俺より
ぽっと出の男ってわけ?
「………ひぐ、……っ、…ぅ゛……」
涙にあふれた
ひとりの夜
「りょうちゃん…っ、」
ただ彼を求めて
泣きじゃくることしかできなかった
『若井〜!ごめん今日阿部くん家行くから帰るの遅くなる!』
「ん?あー、…」
【りょちゃんが浮気してるかも】
【SnowManの阿部さんと距離近くて結構ありそうかも】
ほんとに、浮気してる?
『…若井?』
「………ぁ、いや!わかった…!」
信じたくないよ
「………っ、は、は…」
急いでトイレに駆け込み、溢れ出る涙を必死に抑える。
「っ、……ぅ、……っふ、゛……ぐ……、」
「ひく、っ……゛……ぅ、……あ、……」
おれだけみててよ
おれだけだきしめて
ちゅーして
いっしょにねて、おきて
おやすみって
おはようって
いいあってよ、………
「おれだけでいいじゃん…」
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