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耀聖(ようせい)
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のん。
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続き))②
話は一気に進みます。その数日後の朝でした。
一言で言うなら既視感、
その日も朝から騒がしく、前日の夜に遅くまで仕事をしていた私は、
静かに寝かせてくれよ、と小さな苛立ちと共に目覚めました。
まあ一度覚めてしまった目は再び長い時間瞑ることをできずにね、重い体を起こし部屋から出ました。
前と同じように使用人にどうしたのかと尋ねたところ
「使用人が台所で首を吊って亡くなっていた」
って言うんですよ。
後から医者に聞いた話、
死後硬直の状態から見て
日付を超えた真夜中に首を吊ったって
特になんの問題もない使用人でね、
ああ、一応前の使用人と話がごっちゃになるのを防ぐために、ここでは長谷川とでも言っておきましょうか。
長谷川は使用人の中にも溶け込んでいて、
仲の良かった友人たちも特に深刻な悩みも聞いたこともなく、自殺するなんて思ってもなかったって、
まあどんなに親しい内でも、お互い口にしないだけで、悩みの一つや二つあるものですよ
大小関係なくね
だから何かに悩み抜いた結果自らを自殺にまで追い込んでしまった、言い方は悪いですが、
よくある悲しい話だと思いました。
首を吊った場所である一階の台所も、
長谷川は元々夕飯の料理を担当していた一員だったのでね、
最後は自分の場所で終わりたかったんじゃないかって勝手に思ってます。
仕方ないですよね、死人に口無し、
亡くなった人を語る行為は全て語る人の偏見や思い込み
全て勝手なものですよ
どれだけ親しかったのか関係なく
ただ一つ不気味に感じたことがありましてね、
首を吊って亡くなった長谷川が発見された時、長谷川は窓の方を向いてたって聞いたんです
その台所の窓から見える外なんですけど、ちょうど数日前に小西が落下したところなんです。
まあ長谷川と小西はただの仕事仲間で、プライベートな関係もないとのことなので、偶然だと思いますよ。
殺人ではありませんが流石に連日続けて、屋敷の中で2人も命を落としたのでね、
皆少し心が不安定になってました。
だから御当主様がその日のうちに霊媒師を呼んで、家中、特に台所と屋上のお祓いをしてもらいました。
あなたは霊媒師とかそう言った類のものは信じていますか?
私はどうも胡散臭いと感じてしまって信じてません。否定する訳じゃないので、信じてる人の気持ちも理解はできます。
だって元来人間っていうのは弱い存在なのでね、ちょっとでも突かれるとすぐ壊れてしまう。
ははっ、もちろん物理的にではなく、心がです。
一度揺らいでしまった時、簡単には立ち上げれません。そう言った時、人はみんな神や仏だの、抽象的なものに縋って、再び歩き出す原動力とする。
ただ今回は運がついてなかったと言った方がいいのでしょうかね。
コメント
1件
第2話読みました〜。連続する不気味な死、特に長谷川が小西が落ちた方の窓を向いてたっていうのが偶然とは思えなくてゾクッとしました。霊媒師を呼んでも「運がついてなかった」で済ませる感じ、この屋敷の空気どんどん澱んでいきそうで怖いけど続きが気になります。丁寧な語り口にじわじわ引き込まれました🖤