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こちら、次元防衛戦線

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こちら、次元防衛戦線

第1話 - 第1話天使な悪魔

170

2025年12月29日

#mmmr

#あらすじなど存在しない☆

#能力

#バトル

#組織

#感動

観測者Ｉ‼︎ @やる気くれ☆

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───────────────？？？

…なんで…こうなってしまったんだろうか…

俺が…もっと強かったら…こんなことになんてならなかったかもしれないのに…

「…えへへ….ごめん…⬛︎⬛︎⬛︎弱いから…

これぐらいしか……..出来なくて…」

そんなこと言わないでよ…⬛︎⬛︎⬛︎は…弱くなんてないのに。全部、俺が悪いのに…

みんな頑張ってたのに…俺だけ何も出来なかった。

「だけど…もう⬛︎⬛︎⬛︎のことは忘れて…」

「嫌だ…っ」

「いやいや…..そう言わずにさぁ〜…」

そんな会話を世界の端っこで彼とする。

…最後の会話を、彼とする。

そう思うと、涙が溢れてきて、止められなくなる。

そんなことを考えているうちにも彼の体は崩壊していく。この、二人ぽつんと取り残されたような真っ暗で何もない空間で。

「でも…もう時間」

「…バイ…バイ」

突然、目の前の彼がそんなことを言う。その瞬間彼の体が完全に崩壊したかと思えば、目の前が真っ暗になる。

…終わったんだ。全部。彼の命も。この戦いも。そもそも、あんなの不公平だ。

神様なんてずるい。そもそも、元から倒せるわけなんてなかったのに。

…どうせ死ぬなら俺の方がよかったな。そんなことは出来ないけど。俺はあいつの代わりは出来ないし。

何故かは分からないけど、頭の中までまっくろになっていく。だんだん、ゆっくり。

そこで、その記憶は無くなった

──────────────────

────────────

──────

ビュオオオオ…なんて、まさにそんな感じの音を立てながら空から重力に従って俺の体は太平洋のど真ん中に落ちていく

｢…あれ、これ俺終わったよね｣

うん、本当に、心からそう思う。え、だって太平洋のど真ん中だよ？無理やん

…俺、そう、17歳のどこにでもいる多分普通な高校生、iemnは現在、どっかからどっかに行く飛行機に乗っていたところ、なーぜかその飛行機が突然爆発！絶体絶命というわけです！

とりあえず、手足をバタつかせてみたり、今羽織っていたなんか暖かいやつを広げてみたり(パラシュートみたいな感じで)して、なにか状況を変えようとしてみる。

その後ろでは、まだ小さい赤ちゃんが大声で泣いていたり、大勢の人々が悲鳴を上げていたりで阿鼻叫喚だ。

…そんな状況で、なぜ俺は叫ばないのか。答えは一つ！怖すぎて声も出ないから！

こういう時は、困った時の神頼みというやつだろう。ただそのまま神様に頼むのはなんとなく嫌なので俺なりにアレンジしてみる

｢天使でも悪魔でもいいから助けてくれ〜っ！！｣

…どうだ！決まっただろ、俺のスーパーアレンジ！

その時、不意にバサッという少し大きい羽音が耳に入る

その瞬間、体がふわっと何かに抱えられる。

｢…っえ？！…なになになになに！？！？｣

流石にビビり過ぎて、もうなんか、あのポップコーン作ってる時に跳ねてるコーン並に暴れ回る

｢痛い痛い痛い〜！！君が呼んだんじゃないの〜！？｣

そんな呑気な声が真横から聞こえる。その声を発している主の正体は、まあ俺を今抱えているやつなわけだが。

それに落ち着いて周りを見てみると、他の乗客も空に浮いているようにみえるが…あれは…血？が固まったものだろうか…

まあ色的にってだけだけども

｢えへへ〜、驚いたでしょ〜｣

｢俺、凄いんだよね〜｣

俺の少し驚いた顔を見て、このよく分からんやつはニヤニヤしながら唐突に自画自賛し始める。

…というか…いやいやいや…よくよくよくよく見たらっていうか見なくてもだけど、こいつ背中に羽生えてんじゃん

なんか大きい、どっかのアニメとか漫画に出てきそうな、あの悪魔とかの羽！え、しかも頭に天使の頭に着いてそうなあの売ったら地味に高そうな輪っか！(金色だから)

こいつ…地味にっていうか、派手に凄いやつ！？(？)

｢あ〜…やっぱ無理だな〜…｣

｢ごめ〜ん、落ちるかも〜｣

そんなことを思っていると、唐突に彼の口からそんな言葉が紡がれる。

ん？…いや、おいおいおい…ごめ〜ん、落ちるかも〜、じゃないのよ、死ぬのよ俺たち。いや、こいつに直に抱えられてる俺は大丈夫かもしれないけど(こいつ羽生えてるし)

うん、普通に、ふつーに死ぬのよ、この他の乗客たちはね？ちょっと気分で希望見せて、そっからまた絶望に突き落とすのやめてあげようね？どっからか現れた天使なのか悪魔なのかよくわかんないやつ

そんなことを呑気に俺が考えている間に他の乗客達を支えていた血(？)がドロドロと、溶けていく。

…それと同時に俺のことを支えているこいつも風に吹かれたのか少しフラつく。

｢…え、大丈夫…です…よね？｣

もう既に終わった感が凄まじいが、まだ大丈夫。こいつの服の襟を掴んで、羽を広げさせて、グライダーみたいにしたらどっかの大陸につくかもしれない。よし、それでいこう

…って、俺は何を考えているんだ！？もう思考がぐっちゃぐちゃになりすぎて俺でももう何考えてるかよく分からないし…

｢んぅ〜……..も…….無理ぽ〜……..｣

えぇ！？やだよ！？やだやだ！！先に海にダイブした先輩(飛行機)みたいになりたくないんだけども！？

うわ〜…もうなんでもいいから！ゴキブリだろうが、ウーパールーパーだろうがなんでもいいから！！この状況をどうにかしてくれ〜！！

これを考えている間にも俺の体はまた浮遊感に包まれていくわけで…