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これはまだ魔導学生の頃の紅姫がロゼリアと出会うお話
※暴言、暴力表現一部アリです大丈夫な方はそのままストーリーをお読みください※
―魔法学園―
魔法を志す者が通う事のできる学校であるその中でトップクラスの学科魔導科は優秀な魔導師を育てる科である。
青紫の髪で赤紫色の瞳をした少女はその魔導科に所属している
紅姫「はぁ…またこの繰り返し…何度やってもこの魔法陣に間違いはない筈なのに…」
学園の誰も寄り付かない場所で少女は教科書と自身のノートを見比べため息を付く…そう、この魔導学生こそがこの物語の主人公の『紅姫』だ
魔導学生A「うわぁ、紅姫だまた勉強かよ…足りない頭で考えたってどうにもならないのにさ、それにお前、家族居ないだろ」
魔導学生B「確か魔導戦争で両親戦死だってよ可哀想に…少量魔力で魔法が少ししか使えないくせに前線で仲間を庇って死んだらしいぜ」
紅姫「……………」(静かに両親の事を侮辱した生徒を睨みつける)
魔導学生A「な、なんだよその目は!お前なんて親と同じ様に戦争で死んじまえば良いんだよこの化け物!」
魔導学生B「そうだ!そうだ!少し皆より成績がいいからっていい気になるなよ!」
紅姫「バカバカしい…逆に私より弱い魔力を持って生まれた貴様達こそ命を落としかねないと私は思うがな…」
紅姫は失笑しながらその場を立ち去ろうとしたその時―
魔導学生A「この化け物!!」
―生徒の一人が紅姫に石を投げつけた、その石が紅姫の頭に当たり血が流れた―
紅姫「痛っ…貴様…」
魔導学生B「おい、逃げようあいつ魔法撃って来るぞ!」
そう紅姫は通常の魔法使いよりも膨大な魔力を持っている為そのせいで忌み嫌われ、いじめの日々を送っていた。
紅姫「私だって…好きでこんな膨大な魔力(チカラ)を持った訳じゃない!!私だって皆と普通に過ごしたいだけなのになんで!なんでなの…うぅ…」
望まない力を持って生まれた為普通に過ごしたいという願いは未だに叶わないそう周りはいつ紅姫が魔力暴走させ自分達に復讐して来るかわからないという理由で避けられているからだ
―紅姫…―
紅姫「誰?私の名を呼ぶのは」
????「私の声が聞こえるなら、『精霊を司る堕天使が眠る像』においで、私が君に魔力制御の力になろう」
『精霊を司る堕天使の像』
魔導科の歴史書にはかつて戦争を終結に導き『魔法界』と言うこの世界を創り出した堕天使が居たその功績を称え像が作られた。
紅姫「『精霊を司る堕天使の像』に…魔力制御のヒントがあるのね…わかった、誰だか知らないけど…その助言通り行くわ」
―紅姫はその声の主が紅姫の人生を変える存在だとはこの時はまだ知らない―
―魔導科 精霊堕天使像前―
放課後紅姫はその声の主の導きに従い精霊堕天使像がある薔薇園にやって来ていた。
紅姫「言われた通り来たよ、姿を現して、私に魔力制御のやり方を教えて!」
????「そんな大きな声を出さなくても君の前にもういるよ」
紅姫「え…ちょっと待って貴方はあの像の…」
????「ふふっありえないって顔をしているね、でもこれは現実さこの学園に君が入学してから今に至るまで見守って来たのは私さそろそろ名乗ろうか…私は―精霊堕天使…ロゼリア·フロストローズ―だ。」
紅姫「ロゼリアってあのこの世界を創り出した3神様の一人…あのロゼリアなの?」
ロゼリア「だからそう言ってるじゃないか…っと雑談はここまでにしておこう…コホン…紅姫、君は魔力制御のやり方を探している様だがその方法は魔導書や独自のノートには解決策は無いよあるのは君自身の気持ちの問題さ」
紅姫「気持ちの問題…」
ロゼリア「君は感情に身を任せすぎている自分の事なら怒りや悲しみの感情は出さないが身内に対しての侮辱や心に傷を負った時に魔力暴走の兆しが見られるだからその2つの感情をコントロールする事さえできれば暴走はしない私がその手助けをする」
―チャリッ―
ロゼリアは紅姫に1つのアクセサリーを差し出した
紅姫「コレは?」
ロゼリア「お前の義理の姉と名乗るものが私に託したアクセだ…この中に私が入り君の心の力になるという訳さ」
紅姫「アニエス…ありがとう…ロゼリア、君にも感謝しないとね…入学当時から見守ってくれて…」
ロゼリア「礼は良いよこれから共に歩むのだからな…覚悟は出来たかい?」
紅姫「うん…お願いするよ、そしてこれからよろしく」
ロゼリア「あぁ…共に幸せな世界を作ろう。」
―ロゼリアは紅姫に渡したアクセサリーの中に入り紅姫はそれを身に着けた瞬間―
紅姫「何これ…力が…」
ロゼリア「これで大丈夫言ったろ?私が心の支えになると…」
紅姫「そう言う事か…ははっなんでもっと早く気づかなかったんだ…」
ロゼリア「努力して来た者でも気付かないものの1つや2つはあるだがこれから積み重ねていけば自分のものにする事は出来る」
紅姫「そうだね…頑張るよ」
こうして、ロゼリアとの心の契約を果たした紅姫は同期を助ける為怒りに身を任せ魔力暴走を起こしてしまい、その一件で人々に恐れられ学園の生徒からのいじめの日々をロゼリアと共に送ったが無事学園を卒業し義理の姉アニエスと共に青薔薇屋敷で『人助け』の仕事を開始するのであった
そして人々は彼女の事をこう呼んだ…『束縛ノ青薔薇』の魔導師と
―完―