こんにちは!
第9話まで見てくれてありがとうございます!
さっそく10話書いていきます✌︎
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『おーい、龍馬ぁ、生きとるかー?』
玄関のドアが、勝手に開いた。
龍馬さんがキッチンでコーヒーを入れていると
聞き慣れた、どこか挑発的な声が響いた。
龍馬さんは目を細めて振り返る。
【……お前。鍵、いつの間に持っとんねん】
『前に借りたまま返してへんかっただけや。
ええやん、昔の仲やろ?♡』
軽い笑い声。
そのままリビングに入ってきた男……
黒のシャツのボタンを二つに開け、金茶の髪を無造作にかきあげながら、
ソファーに勝手に腰を下ろす。
『うわ懐かしい匂いやな。タバコとコーヒー
……で?元気にクズしてた?♡』
【…相変わらずやな、玄人。】
龍馬さんが苦笑いをした__
僕は、リビングの隅で丸まって見ていた。
〖っ…〗
その時、玄人と言う人がこちらを向く。
『ふーん?』
笑みが深くなる。
『なんや、龍馬。ガキ飼い始めたん?♡』
龍馬さんが舌打ちをした。
【黙っとけ。】
『はぁ〜ん、そういう事ね。 ……俺が知らんうちに、趣味変わったんちゃう?』
何か喋らなきゃと思い、慌てて口を開く。
〖あ、あの…俺、…拾って貰って…その、陸です…〗
玄人さんがソファーから立ち上がり、ゆっくり近づいて来る。
視線は獲物を見つけた猫のように冷たく、でも
口元にはいたずらな笑みが浮かんでる__
『へぇ…声、可愛いなぁ、陸君。
龍馬、これほんまに拾いもんか?嘘ちゃう?』
【玄人。】
龍馬さんの声が低くなる。
『おっと怖っ、怒るとこ昔と変わらへんなぁ。──でも俺、気になるわ、なぁ、陸クン?♡』
玄人さんがしゃがみこんで僕と目を合わせた。
瞳が近い、笑ってるのに、、底が見えない
『こんなとこで、何してんの?
龍馬みたいなやつ、怖ない?』
息を詰めて、小さく首を横に振った
〖こ、怖く、、ないです…〗
『へぇ、お人好しやな。』
玄人さんが指先で、僕の前髪を軽く持ち上げる
その瞬間──龍馬さんがその手を掴んだ。
【触んな、玄人。】
静かな声
だけど空気が一気に冷えた。
玄人さんは一瞬だけ黙り、そして笑う。
『おいおい、ほんま”守る側”になったんやな
……おもろい。めっちゃ、おもろい。』
玄人さんは掴まれた手をそっと振りほどき、
立ち上がって煙草を取り出す。
『久々に面白い夜になりそうや。
──なぁ陸君。今度、俺とも遊ぼ♡』
〖…え?〗
【は?】
『冗談や冗談。』
笑いながら煙を吐く。
けれどその瞳は笑ってない__
龍馬さんは黙ったまま灰皿を引き寄せ、
煙の向こうで、小さく呟いた。
【…また、面倒なやつが来よったな。】
その夜、僕は寝れなかった。
龍馬さんと、玄人さんという男の人の…
何か重い過去の気配。
そして玄人さんの言葉が、
ずっと耳の奥で反響していた。
──『龍馬みたいなやつ、怖ない?』
怖くは無い。
でも少しだけ……悲しかった。
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はい!終わりです!10話ありがとうございます
新キャラ君ですね、さてと、
プロフィールどーぞ!
名前
狗井 玄人《いぬい げんと》
年齢
26歳
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絶対的陽キャ、場の空気を支配するタイプ
頭の回転が早く、口も上手い。
女を落とすのは遊び、男を挑発するのは趣味のクズ中のクズ、 冷たく笑うが、誰よりも本音を見抜く。表向きは軽いが、内心は誰よりも孤独を嫌う。
龍馬とは犬猿の仲で親友
(出会い、過去などはストーリーで🤭)
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コメント
2件
わ、、!新しいキャラ出てきた…!!これはまた過去と絡みが深そうなひとですねぇ👀💭「守る側」っていう伏線っぽいセリフの使い方上手すぎて尊敬です°ʚ😇ɞ無理のないペースで頑張ってください🎀🎶