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レイラーさん魔法使いそう
レイラーさん新人なのに紫ってことは強そう(小並感)
──────Gれいまり視点──────
「れ、い、ま、り!起きろ!」
「んぇ…?あ、レイラーさん!おはようございます!」
私の眠気はレイラーさんの大声によって消し飛ばされる。まだ頭がよく回らない。洗顔もしてないし、まだ隊の服にも着替えていない。頭の中が瞬時に仕事モードに切り替わり、今やるべきことを頭にまとめる。
私を注意した彼女はレイラーさん。レイラーさんは私と同室者のもので、同じく新入りである。白髪にうっすらと紫色のグラデーションがある髪をふたつに結んでいる。その水のように透き通った目が私を離さなかった。まるで吸い込まれそうな───。私の意識が完全に持ってかれる前に、私はその瞳から目を離し、支度を始める。
「全く、遅れたら大変なことになってましたよ!」
レイラーさんがぷくぅっと頬を膨らませ、プンプンと効果音がつきそうな表情を見せる。厳しいな、と思うかもしないが実は私は遅刻の常習犯でよく遅れて怒られてしまう。レイラーさんはそれを心配してくれてるのだと、私は思う。
「えへへ…すみません!あ、私のローブ取ってくれませんか?」
「しょうがないですねぇ…。ほら、早く行きますよ。」
そうレイラーさんに促され、私は白色のローブを羽織る。ローブの裏面は真っ黒。それは私が見習いなことを示していた。レイラーさんも既に同じ白色のローブを羽織っており、中には濃い紫色の隊服を来ていた。
私とレイラーさんはかけ足で広間へと向かう。
───広間。そこはただただ広かった。高さは20m、横幅は…おそらく100を超えており、縦も同様に広がっている。そこに並ぶのはおよそ百名ほどの人間である。私もその列の1部となり、並ぶ。
───トン、トン、トン。
規則正しい音が静寂の広間に響く。その場を支配せんその独特な靴音は私達部隊の人間に緊張と戦慄をもたらす。そう、その靴の音の正体こそ。
「おはようございます。我が仲間たち。C地区-4219の部隊リーダー。コード【めめんともり】。先日の犠牲者は0名。今週の犠牲者は2名。今月の犠牲者は13名です。素晴らしいことに今月はまだ犠牲者は少ないですが油断は禁物です。気を引き締めて、さらなる人外の駆除を目指しましょう。敬礼!」
そう、リーダーの一言で全員がバッと左手を頭まであげる。敬礼のポーズだ。リーダーはそのまま舞台上からおり、副リーダー、コード【いえもん】がそのまま話を始める。
「それでは、本日の担当場所をそれぞれのテレパシー機に送る。しっかりと確認し、業務を遂行しろ。解散。」
短く、淡々とした言葉が終わると集められたもの達全員が、仕事場へと向かうためにテレポートを使用する。
私は、テレパシー機に入っている情報を見てみる。
『本日の仕事は炎人ラテの監視。人間を食べたとの情報。その情報の正誤を確認した後、正しければ処せ。共同任務:ガンマス、みぞれ』
確認した後、炎人の場所を探す。ラテさん。思い入れがある人物だ。そんなラテさんが人を食らうなんて…と、思いもしないことを思う。人外になったら食人するのは仕方がないのだ。そう、仕方がない。別に人間以外も食えるのにわざわざ人間を食らう意味は私には分からない。おそらく、一生理解できない感情だろうな、なんて思いながらも私はテレポートを発動させる。
カッとその魔法陣が光り輝き、眩い光が立ち篭める。その光は一瞬で私を覆い尽くす。
───スタッと華麗なる着地を決める。そこには既にガンマスさんとみぞれさんがいた。この世界でみぞれさんを見るのは初めてだ。相変わらず光り輝くような銀髪は健在のようだ。氷のようなその瞳には慈愛のような暖かい光が宿っていた。
「あ、あなたがれいまりさんでしょうか?」
「はい!Gれいまりと言います!よろしくお願いします!」
第一印象大切に。私は満面の笑みでそう挨拶する。みぞれさんはくすりと笑いながら
「元気があっていいですね。」
と言ってくれる。みぞれさんのローブの裏面を見るとそれは水色だった。中間あたりの色。そこそこの地位にいるようだ。_______何か、情報を引き抜けないか。私はそう考えたが諦める。みぞれさんは変なところで頑固なのだ。どんなに詰め寄っても何か本幹に関わることを教えてくれはしないだろう。みぞれさんの口は鉄のように固い。不可能だ。そう結論づける。
「そうですよね〜まだまだ若いですからね〜。自己紹介をさせてもらいますね、私はガンマスです。私とれいまりは魔法を使えませんので戦う時は前線に出させてもらいます。」
「あ、わかりました。そうですね、なら先に言っときます。私は氷の魔法が使えます。まあ、炎人を殺すとき用の派遣ですね。」
そう苦笑い気味に言う。人間にしては珍しく魔法が使えるらしい。いや、人外ハンターになる人間なんてほぼほぼ魔法が使えるか能力が強いかの二択だが。そんな中、魔法が使えない、能力がないガンマスさんが上位に上り詰めている凄さがわかる。ローブの裏面は脅威のオレンジ。おそらく、リーダー副リーダーの次に優秀な人材、と言うやつだろう。そこまで上り詰めれば情報は幾分か貰えそうなものだ。その前に死んでしまう気もするが…。細かいことは置いておこう。
「なら、早速任務を開始しましょう。」
「監視なんて簡単な仕事ですから。さくっと終わらせましょ。」
「そうですね!頑張りましょ!」
ま、頑張るのは私ではないのだが。
ここで切ります!…消えたぁ…1回全消しされて書き直しを強要されてました…。
ま、切りかえて!人外ハンターのローブ設定を過去にあげたのですが、忘れてる方が多いと思うので再度記載します。
人外ハンターは全員純白のローブを羽織っています。で、裏面にはそれぞれの強さによって変わります。
弱い順に黒→紫→青→水色→緑→黄色→オレンジ→赤
です!ぜひご参考に…。その他の設定は本編と同じです。知っている方は心に留めて、忘れてる方はそのままの方が多分面白いかも?
テレパシー機について。前回記載しようとしたら時間が足りなかったやつです。
テレパシー機はそれ本体に魔力が込められており、その魔力でテレパシーを行っています。また、テレパシー機とペア設定をしているもののみ使えます。テレパシー機の内容はその部隊のリーダーによって管理されています。人外ハンターは1人1個常に装着してます。
基本装備は本人の自由です。基本短剣、銃、剣、大剣、弓、槍、杖、くない───割と色々あります。ただ、持ちすぎると動きが鈍くなるので気をつけてね的な感じ。
昨日書けなかったやつかけたのでよし!
おつはる!