どうもしむねです!
前回の続きからです!
どうぞ!
翌日
仕事が休みだったため、俺は買い物に出かけていた。
昨日のアニキとの飲みであまり飲めてへんかったから二日酔いとかもそれ程になかった。
街をブラブラ歩いていると、昨日入った居酒屋の前を通る。
青(そういや…あの店員大丈夫だったんかな?ちゃんと病院には行ったんやろうか…?)
俺は無意識にその居酒屋の前で止まる。
その居酒屋は営業されていたが、入る気にはならなかった。
青(まあ…俺には関係あらへん事か)
そう思い、居酒屋を通り過ぎようとした。
その時……
ガラガラッ
居酒屋の扉が開く。
そこにはあの水色髪の店員が立っていた。
その姿は…手には包帯をされていないままで、あちこちに傷や痣が増えていた。
どこも治療をされていないままの状態である。
店員が俺の存在に気づく。
水「あ……」
青「あ、昨日は……どうも……」
俺は少し気まずくなったが、挨拶せん訳にはアカンと思って軽く会釈をする。
すると彼女が近づいてきて…
水「昨日の方だー♪」
傷だらけの体とは裏腹にニコッと笑いかける彼女。普通に可愛らしくてドキッとしてしまう。
水「昨日はありがとうございました♪」
青「お、おう……」
水「僕はまたこれから仕事なので♪是非またお越しください♪」
青「え…?帰らへんの…?」
水「…?帰らないですよ?」
青「昨日の夕方からここにおったよな?」
水「はい」
当たり前かのようにいう彼女。恐らくここはブラック企業のようなもんかとすぐに分かった。
ただ、ほかの店員は傷なんか無くて、彼女だけが怪我をしている。
……多分、いじめられている可能性が高い。
青「…社会で何年も過ごしてきた先輩からのアドバイスやからよーく聞け」
水「??」
青「クソみてぇな職場はすぐに辞めろ。自分が自分じゃ無くなる前に逃げるんや」
なんてカッコつけて言う俺。しかし彼女はというと……
水「…辞めませんよ?」
水「稼がないとやっていけないじゃないですか♪」
青「…!いや、確かにそうやけど…その傷とかどうやってそんな事になっとんねん…」
水「…よく分からないけど」
水「僕、見ててムカつくらしくて」
青「は…?」
すると、居酒屋の扉が開き……
「稲荷ちゃーん♪休憩終わりだよ♪早く戻って♪」
水「あ、はい…!」
水「それでは♪」
水色髪の店員はそのまま居酒屋の中へ入っていった。
青「……何時間働いとるんやろうな…あいつ」
現在は昼の時間帯だった。昨日俺達が飲みに行ったのは夕方頃。多分とんでもない時間働かされているのかもしれない。
青「いや…俺には関係ない」
青「関わればめんどくせぇ事になる……」
変なトラブルに巻き込まれたくねぇと思った俺は、その居酒屋の前を去っていった。
そして数時間後
当たりは夜に染まり、俺は急いで帰っていた。
青「やべ、ちょっとのんびりし過ぎたな」
少し早歩きで歩いていると……
俺の目の前にフラフラと何かが歩いている。
俺はそれを見てすぐ誰なのか分かってしまった。
思わず俺はそいつに声を掛けてしまう。
青「あのッ……!!」
水「……!」
驚いて俺を見る彼女。
……左目に…火傷のようなものがあった。
青「お前…その目はどうしたんや…!?」
流石の俺も心配になり、彼女に焦ったように問いかける。
すると彼女は……
水「…熱いお湯を…かけられちゃってッ……♪」
相変わらず笑顔を見せる彼女。今火傷した感じのようだったから絶対に痛いはず。
青「……病院いくぞ」
水「え、でも仕事が……」
青「……ッ…」
青「そんな状態で仕事が出来るわけないやろッッ!!!」
水「……ッ…!」
俺は思わず彼女に怒鳴ってしまった。そのせいで少し恐縮してしまう彼女。俺はすぐに謝った。
青「あ…ごめんな怒鳴って…」
水「……痛いッ……」
青「……!」
彼女の目からはいつの間にか、涙が零れていた。
水「…痛いッ……」
水「目も…見えないッ………」
震えて言う彼女。そして俺は彼女の腕を優しく握り…
青「……歩けそうか…?」
涙を流しながら頷く。今回ばかりは「大丈夫」で済まされなかったんだろう。左目付近は火傷でかなり爛れていて、目も見えへん状態になっていた。
そりゃ不安になるよな…
青「……あんなとこ、もう二度と行くんじゃねぇぞ」
水「……でも…僕お金無くて……」
青「そんなん……」
青「俺がどうにかしてやるから」
水「……え……?」
正直今の彼女を見て放っておける訳にはいかなかった。ずっと笑顔を見せていた彼女が涙を見せてくれて、俺はそれが嬉しかった。
青「…頼れる人はおるんか…?」
水「………………」
青「…いねぇなら」
青「俺に頼れ」
水「…んー」
何故かちょっと考える彼女。そして…
水「お客さんは僕がウザイって思わないんですか?」
こいつのどこを見てウザイと思うのか未だに分からないが、俺は正直な気持ちを言う。
青「全然ウザイとか思ってへんで。会ったばかりやからあんま知らんけど」
水「そっか……」
水「…そっかぁ…♪」
にへーって笑う彼女。もしかしたら、こうやってヘラヘラよく笑うのが癇に障ったんだろうか?
……いや、可愛ええやん。ホンマにどこに嫌われる要素があんねん。
青「…名前なんて言うん?」
水「ほとけ♪」
青「俺はイフ」
水「じゃあイフくんって呼んでもいい!?✨」
いつの間にかタメ口になっていた。でも全然こっちの方がコイツらしくていいかもしれない。
青「どうぞお好きに…w」
水「僕のことはいむちゃんって呼んで♪」
青「……ほとけって呼ぶわw」
水「えー!?」
青「ンははッww」
俺はほとけを病院へ連れて行った。
そして治療をしてもらい、戻ってきたほとけの姿は……
ガーゼや包帯まみれだった。
青「せやからはよ病院行けって言うたんや!!」
水「だって仕事しなきゃいけなかったんだもん💦」
青「お前……いつも何時間労働なんや…?」
水「?20時間労働…?」
青「ホンマにもうダメ。働くな。休め」
水「え…?でもお金…」
青「俺がどうにかする」
水「えぇッ……??」
水「あ、じゃあさ…!」
水「お礼と言ってはなんですが!僕に出来ることがあればなんでも言って欲しい♪」
青「…なんでも……??」
水「なんでも♪」
「なんでも」と言われたら…良くない事を考えてしまう。あまり女が「なんでも」って言葉を使うもんやないで。
でも俺は…軽く冗談で1つお願いした。
青「…ほな」
青「俺の彼女になってくれるか?」
水「………………」
流石にこれは難しいやろう。と思っていたが…
水「いいよ!」
青「え。」
水「イフくんの彼女になる!♪」
青「……ホンマに??」
水「うん♪」
水「……まさか」
水「冗談とか…??」
青「あ、いやッ」
今更冗談とか言えず…
青「……付き合おうか…////」
水「よろしくお願いします♪」
まだ好きなのかも分からずに付き合ってしもうた。
続く。
なんとも青組らしい感じだと思うww
次回から水ちゃんは平和になりますよ!
見て頂きありがとうございました!
コメント
20件
🤪くんってば大胆♡💎ちゃんはまじで可哀想😭パワハラしたやつ一旦♡♡♡てきます!ニコッ( ◜▿◝ )青組最高✨️尊い!!
パワハラしたやつ○してもいいですか?お供さがします∠( ̄^ ̄)
あいてが🐱さんでよかったわほんまに