omr視点
この前、若井が久しぶりに誘ってきた。
wki 「ねぇ、元貴…最近さ…あの……シてないじゃん…?だから…その…シよ…?」
若井の顔は赤かった。上目遣いで俺のことを誘った。一瞬、ヤろうと思った。が、やめた。
この日は10月1日。若井の誕生日の少し前。
どうせなら、誕生日に楽しみたい。
そう思って、断った。
そうしたら、若井の中でなにかが壊れた音がした。
wki 「っあ、そう、だよね。ごめん…」
あ、やばい。傷つけちゃった。
顔を隠すようにして自部屋に行く若井。
…ああ、だめじゃん。俺。彼女傷つけるまでの嘘つくなんて。
〜数日後〜
若井の誕生日プレゼントを買うために朝早くからショッピングモールに行った。
どれにしようかな、と迷っていたら、明らかにやばそうな女の人が近づいてきた。
女「そこのお兄さん〜かっこいいですね〜私と遊びませんか〜?」
omr 「あ、僕用があるので…」
女「え〜?遠慮しなくていいのに〜、ほら、遊びましょう?」
そういって腕を掴み、胸を擦り付けてくる。
……キモ。
omr 「あの、僕、そういう趣味ないので。さようなら。」
結局、若井の誕生日プレゼントは買えずに帰ることになってしまった。
家に帰って玄関を開けた時、若井が抱きついてきた。
さっきまでの嫌な気持ちが消え、幸せな気持ちになった。
omr 「うわぁ…!?若井?どうしたの…?かまってちゃん…?(笑)」
そう言った後、若井の顔がひきつった。
…どうしたんだろう?
omr 「わ、若井…?どうしたの?寂しくなっちゃった…?」
そう言って若井の頭を撫でる。
そうしたら、若井が泣きそうになる。
本当にどうしたんだろう…?
wki 「っあ…ごめん。俺、用事があるんだった。」
そう言って出て行く若井。
避けられてる?嫌がられてる?
脆くて儚い何かが俺から離れていった気がする。
omr 「わ、若井まって…!離れないで…!」
若井は聞こえなかったのか、走っていってしまった。
…あーあ、なにやってんだ。俺。
やり場のない自己嫌悪を拗らせてしまった俺は、自部屋に行き、ベッドに横になった。
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