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とりあえず太宰治について語るスレだって
匿名で書けるから暇な人読んでーーー
あ、スタートです。
「ひゃ、あ……っ!?」
静かなリビングに響き渡ったのは、およそ目の前の小癪な恋人の口から出たとは思えない、やけに高くて可愛らしい悲鳴だった。
中也はソファーに腰掛けた姿勢のまま、手元にある黒猫のぬいぐるみを凝視し、それから向かいのソファーで身悶えしている太宰へと視線を移した。
太宰はというと、普段の飄々とした態度が嘘のように、長い手足をぎこちなく縮めて身をよじっている。その端正な顔はほんのりと赤く染まり、潤んだ瞳が信じられないものを見るかのように中也へと向けられていた。
「……おい、太宰。お前、今なんて言った?」
「い、言ってない……! 私は何も言ってない、中也の聞き間違いさ……っ」
必死に平然を装おうとしているが、その声は微かに震えている。いつもなら中也のコレクションである高級ワインを勝手に開けて「ひどい味だね」などと憎まれ口を叩くはずの女が、今はワインボトルにすら手を触れず、ただソファーのクッションに顔を埋めるようにして小さくなっていた。
中也は手元にあるぬいぐるみに再び目を落とした。
数十分前、帰る途中の路地裏でふと見つけて、なぜか目が離せなくなって拾い上げてしまったものだ。丸っこくて無駄にふわふわした黒猫のぬいぐるみ。なぜか胴体や頭に細い包帯が何重にも巻き付けられており、そのどこか情けない姿が、普段から包帯まみれで不法侵入を繰り返す目の前の恋人にそっくりだった。
……まさかな。
そう思いつつも、中也の指先がいたずらっぽく動く。
今度は、黒猫のぬいぐるみの丸い耳を、親指と人差し指でツンツンと軽く突ついてみた。
「あうっ!? ち、中也、やめ、なによそれ……っ! なんか、耳のあたりが、変な感じが……っ!」
太宰が自分の耳の付け根を両手で押さえながら、ソファーの上ではねるようにして声を上げた。その顔はさっきよりも一段と赤くなっている。
ここに至って、中也の脳内にある確信が生まれた。
このぬいぐるみと、太宰の身体は連動している。
誰の仕業か、あるいはどんな奇妙な異能力の呪いかは知らないが、中也がこのふわふわした黒猫を触れば触るほど、その感触がそのまま太宰の身体にダイレクトに伝わっているのだ。
「へえ……」
中也の唇が、自然とサディスティックな弧を描いた。
日頃から神出鬼没で、自分のスケジュールを無視してはポートマフィアの幹部執務室や自宅のベッドに潜り込み、からかっては楽しんでいる恋人である。いつも主導権を握られている中也にとって、これほど都合の良い反撃の機会が訪れるとは夢にも思っていなかった。
「ちょっと待て、太宰。お前、さっき『全身がくすぐったくて動けない』って言ってたよな?」
「そ、そうだよ! なんだか今日は、ずっと身体のあちこちが妙に過敏で……って、中也、まさかその不細工なぬいぐるみを……!」
「不細工とは失礼だな。お前にそっくりで可愛いじゃねえか。包帯の巻き方までそっくりだ」
中也はわざとらしくその柔らかいお腹の部分を手のひらで優しく、しかし確実に包み込むようにして揉んでみせた。
「ひゃあ゛!中也、だめ……、お腹、そんな、変な、あ、あはは くすぐったい、嘘、なんか熱い……!」
太宰はソファーの上をごろごろと転がり、長い黒髪を振り乱しながら悶絶した。
ぬいぐるみの感触は柔らかく、中也が指を少し沈めると、太宰の身体もそれに合わせてピクピクと跳ねる。衣服越しではない。まるで、中也の手のひらが太宰の滑らかな肌に直接触れて、容赦なく愛撫しているかのような生々しい反応だった。
「なるほどなァ。これがこうして……繋がってるわけだ」
「な、何が繋がってるのさ! 早くそれを捨ててよ! 燃やして! 異能力の残滓か何かだよ、きっと! 私に触れるだけで私の異能力で無効化されるはずなのに、なんで……っ、ひゃ」
中也がぬいぐるみの背中を爪の先でカリカリと引っ掻くと、太宰は背筋を弓なりに反らせて、シーツを掴むようにソファーの肘掛けにしがみついた。
「無効化されないってことは、お前の『人間失格』の対象外か。お前が俺に直接触れりゃ消えるかもしれないが……今の状態じゃ、お前は俺に近づくことすら出来ねえだろ?」
「う、悪魔……! なんて卑劣なことを……っ」
「おいおい、不法侵入しておいて被害者面すんなよ。いつも俺を玩具にしてるのはどっちだ?」
中也はソファーから立ち上がり、ゆっくりと太宰が横たわるソファーの側へと歩み寄った。
手にはしっかりと黒猫のぬいぐるみを握りしめている。
太宰は涙目で中也を見上げ、逃げようとしたが、身体が言うことを聞かないらしい。全身の感覚がぬいぐるみを介して中也に握られている恐怖と、それ以上に襲いかかる得体の知れない快感に、彼女の肢体はすっかり脱力してしまっていた。
「中也……お願いだから、冗談はよしとくれよ……。私、本当に変になりそうだよ?」
「変になる? どう変になるんだよ、言ってみろ」
中也は太宰の前に膝をつき、目の前でぬいぐるみをじっくりと観察した。
黒猫の胸のあたりには、小さな包帯の結び目がある。中也の視線がそこに留まった瞬間、太宰の呼吸が目に見えて浅くなり、胸元が激しく上下し始めた。女性特有の豊かな膨らみが、薄いシャツの生地を押し上げている。
「……ここか?」
「あ、だめ、そこは、絶対に、ひ、あ……っ!」
中也がぬいぐるみの胸の突起――ちょうど人間でいうところの乳頭にあたる部分を、親指の腹でぐっと押し潰すように擦った。
「あ゙あぁあぁぁ!? ん、んんぅ!」
太宰の口から、聞いたこともないような艶めかしい艶声が飛び出した。
彼女は両手で自分の胸を強く抱きしめるようにして丸まり、顔を真っ赤にして激しく息を荒げている。目元には完全に涙が浮かび、微かに開いた唇からは、熱い吐息が漏れていた。
「すげえ反応だな。ただのぬいぐるみだぜ?」
「ただの、じゃ、ない……っ! 本当に、頭のてっぺんまでジンジンして、まるで、中也に、直接……っ」
「直接、なんだ?」
「直接、いやらしく触られてるみたいだって言わせたいのだろう、このドS帽子……っ!」
睨みつけてくる太宰の瞳は、怒りよりもむしろ、中也への情欲と懇願で潤んでいた。
相思相愛の恋人同士だ。普段から身体を重ねているからこそ、中也は太宰のどこが弱点で、どう触れれば彼女が一番声を上げるかを知り尽くしている。
そしてこのぬいぐるみは、中也の手の動きを寸分違わず、太宰の最も敏感な部分へと伝達しているようだった。
「そうかよ。じゃあ、もっとお望み通りにしてやる」
中也はぬいぐるみを左手で固定し、右手でその胸の膨らみを本格的に揉みほぐし始めた。
ふわふわした綿の弾力を楽しむように、優しく、時には指先を立てて深く抉るように。
「ひゃぁ”あ”ぁっ あ、あん、んくっ、中也、中也ぁ……ッッ、 あ、あ、熱い、そこ、そんなに強く揉まれたら、私、本当に……」
「いつも俺を散々振り回しといて、今更許してもらえると思うなよ。ほら、声我慢すんな」
「む、無理、だよ……っ、あはっ、ん、ああああ”ぁ」
太宰はソファーの上で身を震わせ、衣服の裾がめくれ上がって、白い太ももや下着のラインが露わになっていく。それでも彼女にはそれを直す余裕など微塵もなかった。
中也がぬいぐるみの胸を両手で挟み込み、左右から中央に寄せるようにして擦り合わせると、太宰の身体も大きくビクンと跳ね、腰が不自然に浮き上がった。
「ふー、ふー、……っ、は、激しすぎる、よ……。中也、お願い、もう、降参。私が悪かったから……。ワイン、もう勝手に飲まないから……っ」
「嘘つけ。お前がそんな殊勝な態度取るわけねえだろ。どうせ明日になったら忘れてまた不法侵入するに決まってる」
「今回は、本当、本当だからぁ……っ! あうっ、んんぅ!」
中也はぬいぐるみの胸を執拗にいじりながら、空いた片手で、太宰の実際の首筋や髪に優しく触れた。
ぬいぐるみを介した擬似的な感覚と、中也が直接触れてくる本物の手の感覚。その二重の刺激に、太宰の脳は完全にパンク寸前だった。
太宰は中也の手が首筋に触れた瞬間、ビクッと身体を震わせ、まるで救いを求めるように中也の手首にしがみついた。
「……あ、繋がった」
中也が呟く。
太宰が中也の「直接の手」に触れた瞬間、彼女の異能力『人間失格』が発動したのだ。
その瞬間、太宰の身体を支配していた妙な過敏さと、ぬいぐるみを介した感覚の同調が、霧が消えるように一瞬で霧散した。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ!」
太宰はソファーにへたり込み、激しく胸を上下させながら息を整えている。全身が汗で微かに湿り、乱れた髪が頬に張り付いていた。
感覚が元に戻ったのを確認し、太宰は心底ホッとしたような表情を浮かべ、それから中也を恨みがましそうに見つめた。
「……ひどい目に遭ったよ。本当に中也は容赦がないね」
「自業自得だ。で、どうなんだ? そのぬいぐるみ、まだお前と繋がってるか?」
中也が手元の黒猫のぬいぐるみをぽんぽんと叩いてみせる。
太宰は一瞬身構えたが、今度は体に何の衝撃も走らなかった。
「……いや。私の能力で完全に呪いが解けたみたいだ。ただの、少し包帯が巻かれた奇妙な、でもちょっと可愛いぬいぐるみに戻ったよ」
「そうか。じゃあ、お仕置きは終了だな」
中也はぬいぐるみを近くのテーブルに置くと、ソファーに座る太宰の体を、今度は自分の両腕でしっかりと抱きすくめた。
太宰の体はまだ熱く、小刻みに震えている。相思相愛の恋人だからこそ、中也のこの腕の温もりが、何よりも心地よかった。
「中也……」
「なんだよ」
「ぬいぐるみを介したのも悪くなかったけれど……やっぱり、私は中也に直接触られる方が、何倍も好きだよ」
太宰は中也の首に細い腕を絡め、その耳元で悪戯っぽく、しかし心底愛おしそうに囁いた。
潤んだ瞳でそんなことを言われては、中也としてもこれ以上理性を保っているわけにはいかない。
「……最初からそのつもりだよ。第二ラウンドは、本物の身体でたっぷり可愛がってやる」
中也は太宰の唇を深く塞ぎ、そのまま彼女の身体をソファーへと押し倒した。
テーブルの上では、役目を終えた黒猫のぬいぐるみが、二人の熱い抱擁を静かに見守るように佇んでいた。
どうでもいいけど最近本格的に太芥と織太にはまった
攻め受け関係なく年下の方が純粋に名前呼んでる感じの関係が私は好きなのかもしれない…
コメント
4件
ぬいぐるみと太宰さん♀が繋がるなんて、とても魅力的✨️ 普段は、中也を揶揄って余裕の素振りを見せてる人が、ぬいぐるみ1つで中也に仕返しとしてイジメられてる姿が最高でした!! 中也も、ここぞとばかりに普段の恨みを仕返ししまくり、容赦ないなと思いましたw 最終的には、中也に甘える太宰さん♀が可愛すぎました。
ぬいぐるみと太宰の身体が感覚同調するっていうアイデア、すごく面白かったです。中也が「これはチャンス」とばかりに仕返しする流れが痛快で、太宰の戸惑いながらも快感に呑まれていく反応が可愛らしくて……。でも最後に直接触れ合うところで、ちゃんと二人の愛情が伝わってくるのが良かった。設定の妙と関係性の深さが両方楽しめる、贅沢な一話でした。