敦くん誕生日おめでとう〜〜〜!!!!
てなわけで仲が良い(笑)やつがれと敦くんの生誕日…芥敦でいきます!(やつがれは恋心に気付いてる片想い、敦くんは恋心に気づいてない無自覚ちゃんです)
え?なんでノベルかって?…上手くなるための練習だよッッッ!!!!
ノベルなかなか書かないのでめちゃくそ下手だと思いますがご了承を
ではレッツゴー!
暖かい日差し、柔らかい布団。
綺麗とは言えないが、なんとも言えない落ち着く部屋で僕は目を覚ました。
目を開けるといつも通りの木目でできた天井。
これをいつも通りと言える幸せに、僕はとても嬉しくなる。
今は何時だろう、と携帯を見ようとしたら、携帯から電話がかかってきた。
僕は慣れた手つきで釦をいじり、電話に出る。
初めて僕の先輩であり、恩師の太宰さんから電話がかかり、テンパりながら電話にでたのも懐かしく思う。
僕は携帯を耳にあてて、目をこすりながら返事をする。
敦 「はぁあい…中島です……」
? 『腑抜けな声だな人虎、そのようでは貴様の首なんぞ、すぐ掻き切れる』
少し現代とは違う口調、人虎という特徴的な呼び名。当てはまる人物はただ1人
敦 「なんだよ芥川…」
芥川龍之介。ヨコハマの闇ともいえる組織、ポートマフィアの狗。
異能力『羅生門』を持っており、外套から作り出される黒獣を操り、指名手配にもなっているほどの強力な異能の持ち主。
そして、何故か僕は此奴に嫌われており、僕もそんなに好きではない。
まぁ…優しい?とは時々…思うけど……
芥 『貴様に用がある』
敦 「なんだよ…また僕と決闘するのか?今日くらい休ませてくれ…」
芥 『…良かろう』
敦 「…え?」
芥 『太宰さんから貴様の生誕の祝いをしろと命じられた故、今日は特別に貴様のしたいことを3つほど聞いてやろう』
敦 「嗚呼…そうか、僕今日誕生日か…」
たしか昨日、社長から誕生日くらい休め、と休みをいただいたんだ。
その分、昨日僕の誕生日招宴があった。
初めて誕生日プレゼントを貰えて、祝ってもらってとても胸がいっぱいになった。
…いや、待て。今芥川なんて云った?
敦 「…え、僕の誕生日を祝うのか!?お前が!?」
芥 『なんだ貴様、僕では不快というのか』
敦 「いや!そういうわけじゃなくて…お前僕のこと嫌っているのに」
芥 『太宰さんに命じられたからだ。4年ぶりの指示、従わぬ者が何処にいる』
太宰さん…一体どんな風の吹き回しなんだ……?
太宰さん、太宰治は僕の上司であり、此奴、芥川の元上司だ。
元ポートマフィア最年少幹部という異様な肩書きをもっており、いつも何を考えているのかよくわからない。そして、いつも自殺か心中の誘いをしている。
まぁ考えたところでわかるわけでもない。たまには芥川の気持ちに答えてやってもいい。
敦 「ふーん…まぁ、いいけど。でも僕家から出る気ないからね、そのままほっといて」
芥 『貴様…折角僕が、茶漬けを買ってやったというのに』
敦 「ちゃ、茶漬けっ!?!?」
芥 『食べたくは、支度し、家を出ることだ。5分やる』
敦 「え、えっ!?ちょ、待ってよ!!?」
此処で電話が途切れた。
…しょうがない、茶漬け。茶漬けのためだ。
……決して、芥川と一緒にいれて嬉しいとか、そんなんじゃない
芥 「人虎、やっときたか」
敦 「いちいち煩いなぁ…僕寝起きだったんだぞ!?」
芥 「寝起きなど知らぬ、襲撃が来た時、深夜でも貴様はそう云うのか」
敦 「ポートマフィアじゃないんだから深夜に襲撃なんてこないよ…」
とは言っても、襲撃が全くないわけではないし、確かに芥川のいうことは一理ある。これから国木田さんに深夜の特訓をしてもらえるよう、頼んでみようか
芥 「僕が予約した店に行く、ついてこい」
敦 「わかった…」
此奴…今日なんだかんだ私服を初めてみたけど、意外とお洒落で格好いいんだな…
芥 「なんだ?僕に見惚れたか?」
敦 「は、はぁ!?//そんなわけないし!!」
芥 「そう云う割には、顔が赤いぞ人虎」
敦 「あ、赤くないしっ!!///暑いだけだもん!!」
芥 「フッ…そうか」
芥川…こんな風に笑うのか。
なんだ…いつも表情を変えない、人の心とかない奴かと思ってたけど…
こんな優しく笑えるじゃないか
芥 「…ついたぞ」
敦 「茶漬けっ!楽しみだな〜!!って……ごめん芥川、財布家に置いてきちゃった…」
急いで出たから…
芥 「構わぬ、僕が払う」
敦 「…お前、本当に芥川か?」
芥 「引き裂くぞ。貴様」
敦 「おいひ〜〜!!!」
芥 「そうか」
敦 「…お前、食べないのか?」
芥 「僕は今腹が減っていない」
敦 「美味しいのに…」
こんなに美味しい茶漬け、中々食べられないと思うけど…
まぁ、人にはそれぞれ好みあるけれど
芥 「じ、人虎、少し…いいか」
敦 「な、何」
いきなり真剣になって、怖いんだけど…??
なんか目線合わないし
芥 「…これ」
そう言って芥川は僕に手のひらでちょうど持てるくらいの箱を差し出した
敦 「え…これ何?」
芥 「…マグカップだ。貴様…湯呑みしか持っていないだろう」
敦 「そうだけど…」
芥 「…気に入らなかったか」
敦 「いや、違う!違うよ、ただ…」
いつも僕のことを嫌っている芥川がどうして…
芥 「…人虎、貴様、ひとつ大きな勘違いをしているな」
敦 「なに…?」
芥 「…僕が貴様のことを嫌っている、と思っているのか?」
敦 「うん…え、そうじゃないの?」
芥 「…はぁ……」
なんか深いため息つかれたんだけど…!?!?
芥 「…僕は別に人虎のことが嫌いではない、むしろ_」
敦 「え?」
芥 「…兎に角、嫌われてると思っているのは間違いだ。訂正しろ」
敦 「そ、そうなんだ…」
なんだろう、安心したような、驚いたような、嬉しいような
敦 「…マグカップ有難う、大切にするよ」
芥 「…もう食べたか」
敦 「うん!ご馳走様でした!」
芥 「…貴様…いくら自分の金ではないとは言え、34杯も食べる莫迦が何処にいる…」
敦 「…芥川、僕ね」
と、突然人虎は話出した。
僕は、人虎自身から話すことにとても喜びを感じていた。
僕は、人虎、中島敦に想いを寄せている。
それ故、先刻共に、茶漬けを食べに行き、迎えにも行き、出かける誘いもした。
だが、僕は人虎に素直になれぬ。
何に対しても嫌っているように返してしまい、勘違いを引き起こすこととなる。
だから今日くらい、優しい人になれるよう、努める。それしかできぬ。
芥 「なんだ」
敦 「…今まで、17歳まで一回も誕生日を祝ってもらったことがないんだ」
芥 「…」
人虎が孤児院育ちで酷い仕打ちをうけていたのは、当たり前に承知していたが、相変わらず酷い孤児院だと感じた。生誕くらい祝うこともできんのか。
敦 「1番良くて『誕生日か、だからなんだ?』なんだよね…大体『誕生日か、人様の役にも立てぬ貴様が生まれてきた日、憎き日だ』なんて云われちゃって…」
芥 「…」
これほど心のない者がいるのか。僕は徐々に怒りが蓄積される。
自分の生誕日すら罵倒される…人虎が自己嫌悪になるのも頷ける。
敦 「でも、今年は探偵社のみんなが祝ってくれて…あと、芥川も祝ってくれて…僕、すごく嬉しくて…」
芥 「…貴様、泣いているのか…」
敦 「え…?ポロポロ……え、ち、ちが…なんで…?嬉しいのに…感謝伝えようとしてただけで…」
僕は本能的に自分が守りたい。人虎を泣かせたくないという気持ちが溢れた。
泣かないでほしい。ずっと笑顔で、ずっと僕の側にいてくれれば良い。
ただずっと、幸せで。
今まで人より何倍も辛い想いをしてきた貴様に、幸せを、楽しさを。
僕が、太宰さんや人虎に救われたように。
人虎…敦も、救われて、一緒に_。
敦 「ごめ…っ、ポロポロも、もう泣かないから_、許して…っ」
僕はその瞬間、強く、けれど優しく人虎を抱きしめてしまった。
敦 「え…っ//芥川…っ?」
芥 「…泣くな、愚か者、今日は貴様の生誕日。いわば主役。主役が笑わずどうする」
敦 「っ…」
芥 「…貴様、これからも…その、辛いことがあれば僕に言え。それで少しでも楽になるなら…僕は構わぬ」
敦 「っ…どうして…?芥川、僕のこと…」
芥 「嫌いではないと云った!!僕は…人虎が……」
その時、僕の喉はきつく締め付けられたように声が出なかった。
もし僕が此処で想いを伝え、より怖い想いをさせたらと思うと、声が出なかった。
芥 「…もっと、笑え。貴様だって1人の人間だ…人虎は、生きて…良いんだ」
敦 「っ…!!」
芥 「…過去、貴様は『生きる価値を勝手に決めるな』と云った。だが、僕も云わせてもらう。自分がどれだけ嫌いでも、1人ではない。僕がいる。僕が貴様を守る」
敦 「…っ、芥川…」
芥 「…なんだ」
敦 「…それ…プロポーズ?」
芥 「…な、な…っ///」
僕は思わず云ってしまった過去の僕を恨んだ。
顔がとても熱くなるのが感覚として伝わる。
敦 「フッ…あっはっは!!お前も不器用なところあるんだな〜!!」
芥 「煩い人虎!!今すぐ羅生門で八つ裂きにしてやろうか!!」
敦 「じょーだんだよ!!…でも」
ひとしきり笑って呼吸を整えた後、人虎は云う
敦 「…たまにさ、またこうやって会って話さないか?…今日、とても良い誕生日だったよ」
芥 「…僕も、同じ意見だ」
敦 「決まりだな!…ありがとう、芥川」
太陽のような、誰もが羨ましがるほど明るく笑う貴様に、思わず笑みが溢れる。
芥 「…僕とて同じだ」
ありがとう、敦。
長えよ。クソ長えよ。なんだよお前。
ということで、改めて敦くん誕生日おめでとう〜〜〜〜!!!!!!
ではグッド・バイ!!
コメント
3件
決闘という名のセピーーーー←流石に違うだろ もう、尊い尊いまぁ尊いのは、いつものことか‼︎
きゃぁぁぁあ……好き……… 愛いのぉ(*^_^*)