テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
640
やかんちゃん🍟🍄🟫
679
ぴざぶどう。
56
コメント
1件
うわあ、もう胸がいっぱいです……。「やりたいことリスト」をみんなで叶えていくって、それだけで尊いのに、うみちゃんが病気を打ち明けたあとも変わらず自然体で接してくれる仲間たちの優しさが沁みました。BBQの「焼きすぎて焦がす」くだりとか、逆にリアルすぎて笑っちゃいました(笑) 写真を撮るたびに「ずっと大切にしたい」って思う気持ち、すごくわかります。次は旅行と朝まで話すんですね。まだまだ続く思い出作り、楽しみにしてます🌷
あのとき、みんなに病気のことを話した。
あの日から、少しだけ変わったことがある。
みんなが前より私のことを気にするようになった。
でも、、、、
「うみー!おきてるー?」
「起きてるよー!」
「じゃあ早く出てこーい!!」
「今行くー!!」
ーーみんなの前では、今までと変わらなかった。
それが、私は嬉しかった。
ーーーーー
「そういえば、うみ」
樹が私の部屋においてあったノートを見つけた。
「これなに?」
「えっ!?」
私は慌ててノートを取り返そうとした。
「何だよ(笑)」
「見ないで!」
「なんで?」
慎太郎が横から覗き込む。
「やりたいことリスト?」
「….うん」
私は少し恥ずかしくなった。
「どれどれ?」
「だから見ないでって!!」
「いいじゃん、見せてよ!」
ジェシーまで近づいてくる。
「ほら、みんなで叶えようよ」
大我が言った。私はノートを開いた。
そこには、今まで私が書いてきた「やりたいこと」が並んでいた。
『6人で旅行する』
『朝まで話す』
『昔遊んだ場所に行く』
『6人の写真をいっぱい撮る』
『デビュー4周年を一緒に祝う』
『海に行く』
『BBQをする』
『プリクラを撮る』
『6人に、ちゃんとありがとうを伝える』
みんなが黙ってノートを見ている。
「….結構あるね」
北斗が言った。
「うん」
「じゃあ、全部やろう」
慎太郎が即答した。
「え?」
「全部!」
「本当に?」
「もちろん」
ジェシーが笑う。
「時間かかってもイイじゃん」
樹が言った。
「一個ずつやればいい。」
「….そっか」
私は笑った。
「じゃあ、何からやる?」
「BBQ!!」
慎太郎が手を挙げる
「お前それ食いたいだけだろ」
「バレた?」
みんながどっと笑った。
ーーーー
その週末。私たちは6人でBBQをした。
肉を焼いて、野菜を焼いて、慎太郎が焼きすぎて焦がして。
「おい!誰が食べるんだよ!」
樹が笑いながら言う。
「俺!」
「じゃあ食え(笑)」
「いただきます!まずっ!」
「自分で焼いたんだろ!!」
みんなで大笑いした。
私はその光景を写真に撮った。カシャッ。
「また撮ってる」
北斗が言う。
「うん」
「そんなに写真好きだったけ?」
「最近好きになったの」
私は笑った。カシャッ、もう一枚。
みんなが笑っている写真。それをみて、私は思った。
ーーこの写真、ずっと大切にしたい。
ーーーーーー
夜。
BBQが終わって、みんなで片付けをしていた。
空には星が沢山見えた。
「きれい….」
私が空を見上げる。
「ほんとだ」
大我も隣で空を見る。
「昔はこんなのみても何とも思わなかったのにな」
樹が言った
「今は?」
「…..なんかいいなって思う」
「歳とったんじゃない?」
慎太郎が笑う。
「うるせえ(笑)」
また笑い声が響く。
私はみんなの顔を見た。
「ねえ」
「うん?」
「今日、楽しかった。」
「まだ始まったばっかじゃん」
ジェシーが笑った。
「これからもっと楽しくなるよ」
「…..うん」
私は頷いた。
ーーーーーー
帰り道。北斗が隣を歩いてた。
「リスト、減った?」
「うん」
私はノートを開いてみせた。
『海に行く』
『BBQをする』
その2つに丸がついている。
「順調だね」
「うん!」
「次は?」
「旅行!」
「いいじゃん」
北斗が笑った。
「どこ行きたい?」
私は少し考えてから答えた。
「みんなと一緒なら、どこでもいいかな」
北斗は少し黙った。
「….そっか」
「どうしたの?」
「いや」
北斗は前を向いた。
「うみらしいなって思って」
私は笑った。
ーーーーー
家に帰ってから、私はノートを開いた。
今日叶えたことに丸をつける。
そして、その下に新しいことを書いた。
『6人で、朝まで話す』
その文字を見ながら、私は笑った。
まだまだ、やりたいことはたくさんある。
だから。私は明日も笑う。みんなと一緒に。
一つずつ、大切な思い出を作っていこう