現在深夜一時。「アァー、マジで疲れたわ。」
と仕事帰りで疲れ果てているその男の名はエンジン。
自分の部屋に行き、風呂に入った後、速攻寝ようとベッドに飛び込もうとした途端、、、、「ん?」
ベッドの掛け布団が膨らんでいることに気が付く。
恐る恐る掛け布団をめくってみると、そこにはとてつもなく可愛らしいパジャマを着たルドがすやすやと寝ていた!
エンジンはとてもの驚きのあまり岩のように固まる。まさに声も出ないほどにビビり散らかしているエンジン。
疲れて幻覚を見ているのかと思ったが、触ってみたら普通にそこにいると確認できた。
なぜ、ルドが自分の部屋のベッドに居るのか?
どうしてそのパジャマを着ているのか?
エンジンは色々と疑問を抱く。
そして、可愛らしいうさぎの耳としっぽがついたパジャマは意外とルドに似合っていたことにも驚きを隠せない。
いつも以上に可愛く見える。
そんなことより、部屋を間違えたにしてもそのパジャマは明らかにおかしい。ルドには可愛いうさぎのパジャマを着るような趣味はないはず。
エンジンは新たな扉が開く前に今日のことはなかったことにしようと考え、ルドの部屋にルドを戻しに行こうと思い、ベッドからとりあえず下ろそうとした。
ベッドから離そうとルドを慎重に抱き上げた瞬間、ルドが「んむっっ…」と声を出した。
ルドは起きてはいない、だが、あまりにもある意味危険すぎる声にヒヤ汗をかくエンジン。
エンジンは「こいつ、マジで、、、わざとか、、?」と小声で独り言を呟く。
静かな足運びでルドを連れて自分の部屋から出ようとしたエンジン。
ドアを開ける音が思ったよりもデカくて、ルドは、、「…ん?」と寝ぼけて言った。
そう、ついに起きてしまったのだ!
起こさずルドの部屋に連れて行ってやろうと思っていたがエンジンは諦めてルドのことを下ろしながら言う。
「オー、起きたんだったら自分の部屋に勝手に戻れ。大体なんだそのパジャ…」
「やだ…」
エンジンが最後まで喋る前にルドが寝ぼけて言った。
エンジンがルドを離そうとしたのを嫌がるかのようにルドは強くエンジンにしがみつく。
「おい、お前マジでどうした?お前そんなに可愛げある奴だったか??」非常に焦るエンジン。それにルドはなぜだかわからないが頬が赤くなっていてさらに可愛く見えてしまう。
ルドが今寝ぼけているだけにしてもこんなに素直になるなんて、、驚きを隠せない。
あまりにも可愛くて素直だったからエンジンの部屋のベッドで寝かせてあげた。エンジンはソファーで寝ようとしたら、まだ寝ぼけているルドに止められて結局一緒に寝ることに。
ベッドの中でエンジンにしがみつくルド。エンジンの体に収まるルドのサイズ感に落ち着きを覚えるルド。この上なく珍しい絵面。エンジンは少し嬉しくなった。
「明日の朝、起きたらどんな言い訳するのか楽しみだな。」
エンジンもルドの体を抱きしめ返した。
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