ベッドの上で向き合ったまま、すちは戻ったみことの顔をじっと見つめた。
両手でそっと頬を包み込むと、安心したように微笑む。
「……戻ってきてくれて、ほんとによかった」
その呟きは抱えきれない想いそのものだった。
次の瞬間、すちはふわりとみことに唇を触れさせる。
一度、二度――軽く触れるだけのキス。
けれど触れるたびに、胸の奥に溜まっていた寂しさや愛しさがこぼれ落ちていく。
みことが恥ずかしそうに目を伏せると、すちはその表情さえ愛おしそうに指でなぞり、また優しく唇を重ねた。
深く求めるというより、確かめるように、戻ってきたみことを抱きしめるように。
「……すち、そんなに……」
「だって……みことが恋しかったから」
囁く声は震えるほど優しい。
みことは顔を真っ赤にしながらも、すちの胸に手を添え、そっと目を閉じた。
すちはその合図を受け止めるように、今度は少し長めに唇を押し当てる。
みことの息がかすかに震え、指先がすちの服をぎゅっと掴む。
何度も、何度も。
離れていた時間を埋めるみたいに――
触れ合うたびに心が満たされていくような甘いキスが部屋に静かに積み重なっていった。
静まり返った部屋に、雨のような呼吸の音だけが響いていた。
布団の中、すちはみことを腕の中に閉じ込めるように抱きしめていた。彼の指先がみことの髪を梳くたび、微かな震えが伝わる。
「……大丈夫?」
囁きは、息が触れるほどの距離。
みことは首を振るでもなく、ただ小さく喉を鳴らした。
「やだ……、すち、もう……」
震える声は、泣き声にも似ていた。
けれどその瞳は、涙で滲みながらも、どこか幸せそうに潤んでいる。
すちはそんなみことを見つめながら、そっと頬を撫でた。
「かわいいね、怖くないよ、大丈夫」
その言葉に、みことの体がわずかに緩む。
張りつめていた呼吸が、吐息に変わる。
触れ合うたび、みことの肌が熱を帯び、微かな震えが広がっていく。
「……すち、なんか……変なの、あったかくて……止まらない……」
涙と汗の境がわからなくなる。
布団の中、彼の指が無意識にシーツを掴み、恥ずかしさに頬を赤らめた。
すちはその手を取り、指を絡める。
「嬉しい、もっと気持ちよくなって」
息が触れ合う距離で、唇が重なった。
溶け合うようなキス。
みことは泣きながらも、すちの胸に顔を埋めた。
そこにある鼓動が、自分を受け入れてくれている証のようで。
やがて静けさが戻る。
濡れた頬を拭いながら、みことは震える声で呟いた。
「……ごめん、布団……汚しちゃったかも……」
すちは小さく笑い、彼の髪を撫でた。
「そんなの、どうでもいいよ。 みことが気持ちよかったなら、それでいい」
みことの瞳が潤み、もう一度、すちの胸に沈んでいった。
その夜、ふたりはただお互いの鼓動を確かめ合いながら、静かに朝を迎えた。
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