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(*´﹃`*)ゆで卵のネギ塩だれ〜デヘヘ想像するだけでもう一杯いけるね〜( ⸝⸝⸝¯ ¯⸝⸝⸝ )ウィー φ(•ᴗ•๑)メモメモ 優しいご主人様と叔父様に、眩しい篤久様。なのにやっぱりどうして?と思う。あれ親子と再婚されたのか。優しさゆえなのか…それとも裏に隠されたなにかがあるのか…。 真奈美ちゃん小学校の時のあの日から家事をするようになったのね…お母さんを助けるために…生きてくために… 表で生きてるよ🥺終わったらもっと明るい表で生きられる。篤久様からいただいたキャンディーが入ってるあのパステルカラーの花柄の缶のようにね✨
その事件にあの母娘が絡んでいるんだね!😠😠😠
穏やかな食事会からの、辛く苦しい過去が……😢😢😢
その日の夕食時、奥様は翌日実家で用事があるからと実家で泊まりのために不在。
遥香と池田はすっきりとした顔で外食デートに出掛けたので、篤久様たち3人の食事の一度の準備と片付けで良かった。
しかもご主人様は
「住み込みの広瀬さんと桑名さんは、こうして待ってもらう時間も多くて大変だと思います。今日は私たちしかいませんから、そちらで好きに飲み食いしながら片付けを待ってもらっていればいいです」
とゆるりとおっしゃる。
お言葉に甘えて、私たちはキッチンの座れるスペースで食事をしながら、3人の様子を見ては一品追加……を繰り返す。
「もう少しでおつまみなくなりそうですね」
「お話が弾んでおられるから、お酒もすすんでいるし……」
「明日の朝でもいいと思ってゆで卵を作ったの、使っていいですか?ゆで卵のネギ塩ダレ…広瀬さんも食べます?」
「食べてみたいわ」
「はい」
縦方向に半分に切ったゆで卵に、水にさらした小口切り長ネギをキュッと絞ってごま油と塩、コショウはほんの少々で和えたものを乗せ、いりごまを振って完成。
「失礼します。ゆで卵のネギ塩ダレです。空いたお皿はお下げします」
「ありがとう。二人もコレ、食べましたか?」
篤久様に聞かれて
「広瀬さんは食べてくださるようです。私はもうお腹いっぱい食べました」
と答える。
「そう。ここもこれで十分です。ありがとう」
「これも美味しそうだね。桑名さんが作ったのかな?」
ご主人様はもうお箸で、ゆで卵を取り皿に乗せながら私を見た。
「はい」
「面白いね」
「以前、家事代行サービスで行っていたお宅の奥さんに、逆に教えてもらったものです」
「うん、美味しい」
弟さん……篤久様の叔父さんも気に入ってくれたようでよかった。
「ありがとうございます。失礼します」
キッチンでも褒められ
「私のレパートリーも増えた」
と笑う広瀬さんとゆっくりと片付けをした平和な夜。
私は寝る前に、自室でメモを書き、気持ち悪い音声データを移して保存する。
はぁ……この日課は遥香を堕とすために欠かせないことで、私が全身全霊をかけるもの。
だけど、眩しく生きている篤久様を目の当たりにして、ささやかな自分の働きを認めてくれる人たちがいると、この日課はどす黒いものに感じる。
それは、自分が表でなく裏で生きているような感覚さえ呼び起こすもので……平机の上に置いた、綺麗な缶の柄もなんだかくすんで見えた……
“ごめんね…真奈美……仕事に行けなかった……”
その日みた夢は、父が帰ってくる前のまだ私と母が二人でアパートにいた時の記憶。
数週間前から新しい職場へ行き始めた母が泣く力もなく、学校から帰った私に言った言葉。
父が犯罪者だと母の職場で噂されたあとも、数日は頑張って勤めた母が仕事に行けなくなった日。
この日から、母は大きく体調を崩すようになった。
小学生の私が、家事をするようになった日でもある。