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🇪🇪×○○
※人名呼び注意
※ネームレス夢主
※なんでもありな人向け
/ \“ノレト三国の大使館にて開催された晩餐会。大理石の柱が立ち並ぶ大広間には、シャンデリアの柔らかな光が降り注ぎ、クラシック音楽が静かに流れていた。
人々はワイングラスを片手に持つ者や壁際で静かに立ち談笑を繰り広げる者、外交のためダンスに誘う者もいた。エドァルドもその1人に過ぎなかった。
上品な音楽が流れる中、フォーマルな黒のスーツに身を包んだ彼の姿は、まるで絵画のような佇まいを見せている。
幼馴染の は居ないのか、そう思った矢先ふと視線の先に見覚えのあるシルエットが映った。
いつもの元気な声で呼びかけてくる代わりにエメラルドグリーンのドレスに身を包んだ が、次々と舞踏の誘いを丁寧に断りながら立ち振る舞っている。
その姿は普段の彼女からは想像もつかないほど優雅だった。
ふと彼女と目が合う。その瞬間、 の表情が明るく華やいた。
エドァルドもそれを見て微笑み互いに歩みを寄せる。
エドァルドは淡い金髪が揺れる中、 の前で軽く一礼する。
碧眼が優しく微笑みながら
「このワルツ、ご一緒していただけませんか?」
と伸ばした手には、紳士の品格が漂っていた。 は一瞬戸惑いの表情を見せたものの、エドァルドと は互いの手を取り合う。
周囲の視線が二人に集まり始める中、エドァルドは彼女の腰に手を添え、優雅にステップを踏み始めた。
オーケストラの奏でる優雅なワルツの音色が高い天井から響き渡る大広間で踊り始める。
エドァルドの黒いタキシードと、 のエメラルドグリーンのドレスが、くるくると回転しながら完璧な調和を生み出している。2人の足取りは軽やか。
「エドとワルツなんていつぶりかな」
が懐かしそうな表情を浮かべながら、エドァルドの碧眼を見つめる。淡い金髪が揺れる中、エドァルドは優しい微笑みを返した。
「本当だね、すごく懐かしい感じがするよ」
息を整えながらワルツのステップを終えた2人。
エドァルドの頬は少し上気し、普段のクールな表情が柔らかく緩んでいる。ダンスで少し乱れた金髪を軽く指で整えながら、彼は優雅な仕草で の方に向き直った。
「 Nüüd noor daam?
さあお嬢さん?
kuhu sa järgmisena lähed?」
お次はどこへ?
エドァルドの声は、いつもの事務的な調子とは違い、どこか温かみを帯びていた。彼女は、その雰囲気の変化を感じ取ったように、肩をすくめて微笑んだ。
「そうね…次はデザートでも楽しみたい気分だわ!」
広々とした大広間の会場の一角、月の柔らかな光が降り注ぐデザートコーナーへ向かうエドァルドと の足取りはワルツの様に軽いのだった。
色とりどりのケーキやタルト、チョコレートの香りが漂う中、エドァルドと が並んで立っている。
ダンスを楽しんだ後、少し緊張が解けた2人の表情は自然と柔らかくなっていた。
エドァルドは普段のビジネスライクな態度から一転、リラックスしたようないつもの表情に戻って に優しく微笑みかけるのだった。