見送るのが寂しい

指1本くらいだったら、痛くないし、でも気持ち良くもない。違和感だけがある。

「今度ね」と言われてしまった。

そのわりに、あれから、何度も食事して、お風呂入って、気持ちいいことしてるけど、指は挿れない。

渡辺の気持ちが少しずつ変わっていく。痛くはなかったし、気持ち良くもなかったけど、目黒に任せたら気持ち良くなるのだろう。

だが、目黒が何も言わないし、しないし、渡辺からは何も言うことはない。

そろそろかなぁと思っていた。

目黒がやたらと、腰と、お尻を撫でてくる。

渡辺ーやだ。

目黒ー今度ねって言ったでしょ？

渡辺ー何するの？

目黒ー聞いたら、怖くなるでしょ。

渡辺ー怖いことには変わりない？

目黒ー怖くない怖くない。

渡辺ーう〜目黒〜。

お風呂に手を引かれて入った。

いつものように泡泡を作っている。

頭を洗った湯が、背中を流れる。

いつもの事だけど、今日は、ゾクゾクした。

目黒ーどうした？

渡辺ーお湯が背中を流れるとゾクゾクする。

目黒ー身体が敏感になってるね。

渡辺ーそうなの？

目黒ー洗うよ〜。

渡辺ーあ〜。

いつものように首から肩、おへそまで洗ったら背中を洗う。

だが、今日は、背中から回した手で、渡辺の物を洗う。硬く勃ち上がってきた。無意識のうちに渡辺は、腰を振る。

渡辺ーやぁ・・あっ・・はあ・・。

目黒ー気持ちいいでしょ？

渡辺ーんっ・・はぁ・・あっ・・あっ・・。

渡辺ーめ、目黒・・指・・。

目黒ー1本入ったよ？

渡辺ーやぁ・・あっ・・へん・・。

目黒ー大丈夫、大丈夫。

渡辺ーあっ、２本？やぁ・・動かさないで。

目黒ーここら辺かな？

渡辺ーあっ！・・やだ、何・・今・・。

目黒ー感じたでしょ？

渡辺ーゾクっとした・・やめて・・怖い・・。

目黒ーそのゾクっとしたのが、快感。何度かやってたら、気持ち良くなるから。

渡辺ー恥ずかしい。

目黒ー前、弾けてるね。

いつの間にか、弾けていた。

渡辺は、恥ずかしくて、その場にしゃがむ。

目黒ーやること、可愛いんだけど〜。

渡辺ーうるさい。

目黒ー足洗うから立って？

渡辺ーう〜。

それから、目黒を洗うという「超恥ずかしタイム」が過ぎ、湯船に2人で入る。

目黒ー大丈夫？

渡辺ーん。

目黒ー痛くないでしょ？ジンジンしてる？

渡辺ーう〜あ〜。聞かないで、大丈夫だから。

また1歩、進んだ渡辺。

怖いことには変わりないけど、ちょっと気持ちいいのが増えた。

ちょっとだけど、ゾクっとしたのが、快感だと目黒が言う。

泣いて、「後ろに指挿れられて、快感を得るなんて、男じゃなくなった？」そう言えば、「翔太くんは変わらない。女性にはない、男しか感じないポイントがあるんだよ。ちゃんと男だよ。」と、返事がかえってくる。