コメント
5件
『君だけは幸せにさせたい』だって!?タイトルとは反対のこと言ってる!🙄 これからの展開が楽しみです!🥰😭🥰🥰
ゎー!やっぱだいすきです⌇⌇ 続き楽しみにまってます‼️♩
_
kn「じゃあもうすぐHR始まるし戻ろっか」
そう言うと彼はコクっと頷いて
右手を差し出してきた
おそらく手を繋ぎたいんだろう
いつもだったら「繋ぎたいの?」と聞いて煽るけど、今回はやめとこう
せっかく彼が自分から差し伸べてくれたから
手を繋いでふたりで教室に戻った
_
HR中も、授業中も、友達に話しかけられている時も
全て頭の中は彼でいっぱい
彼のこと以外考えられなくなっていた
kn『……君だけは幸せにさせたい』
そう思った
今日の授業が全て終わり、真っ先に彼のもとへ向かった
周りからの視線が凄かったけど気にしない
彼の手を引いて学校から出た
sm「速いっ……速いって、!」
kn「笑、ごめん笑」
sm「ちょっと休憩させてください…」
公園のベンチに腰をかけた
息を切らし、汗を流す彼は弱々しくて愛おしかった
「守ってあげたい」、そう思った
落ち着いてきたのでまた家へ向かう
kn「後ちょっとだからがんばってね」
sm「はい」
歩き続けて、家に着いた
kn「着いたよ」
sm「おじゃまします」
kn「どうぞー」
大好きな彼が自分の家の中にいる
そう思うだけで幸せ
この生活がずっと続けばいいのに
_
彼は少し緊張していて、落ち着きが無い様子
自分も緊張していないわけではない
それよりも喜びが勝っている
kn「お茶でいい?」
sm「はい、ありがとうございます」
お茶を出すと、緊張がほぐれてきたのか
彼は小さくあくびをした
kn「眠い?」
sm「いや、眠くはないです」
kn「そっか」
「じゃあゲームしよう!」
sm「じゃあこれやりたいです」
kn「それ俺強いよ〜?」
sm「いいですよ、俺も自信あります」
ふたりで何時間もゲームをした
気づけばあたりは暗くなっていた
kn「もう暗いけどどうする?泊まってく?」
「あ……ちなみに今日親いないんだけど…」
sm「帰ります」
即答されてしまった
冗談で言ったつもりなんだけどな
kn「せめてLINE交換しようよ」
sm「それはいいですけど」
LINEを交換して彼は「おじゃましました」と言い帰ろうとする
彼が家のドアに手をかけた途端、
雷がゴロゴロと鳴り、近くに落ちた
彼はびっくりしているのか、怯えているのか…
ドアにかけていた手を戻して
sm「やっぱり泊めさせてください……」
kn「笑、いいよ」
冷静なふりをしているけど
内心とても嬉しい
悪天候に感謝したのは初めてだ
_