こんにちは、ものものです!
最近チョコマシュマロにハマっていて、自分でも作れないかなと思ってます…。
そんな話はさておき、今回もストーリー進めていきます!
それでは、どうぞ!
『…そうすれば、これにたどり着くだろう?』
『確かに、それなら細かい軌道修正が効く』
『そう!Science isエレガントだ!』
『ククッ、そうだな』
あれから俺たちは施設の物について語り合って考察をしていた。Dr.X、もといゼノは、NASAの叡智とも呼ばれるほどの天才科学者で俺の知らないことをたくさん知っていた。新たな発見、考えに胸が高鳴る。
『あ、いた!そこのお二人さん!今何時だと思ってるの!』
『ふむ。時間は常にカウントしているが…どうやらだいぶ長時間話してしまったようだね。』
『19時か…あと6分27秒』
『千空!君も脳内カウントできるようになったんだね!』
『まぁ、ゼノ大先生の教えの賜物だな。』
『はぁ、よくわかりませんが、もう他の子はとっくの昔に!終わってるから、君も帰るんだよ!』
『…はい』
楽しかった時間もあっという間に終わった。もっと、もっとゼノと話したい…、そんな実現不可能な理想が頭によぎる。
『千空……そうだ!ねぇ君、ちょっとお願いがあるんだけど。』
『何ですか?』
『千空を一旦このツアーから抜けさせることってできるかい?』
『まぁ、出来ますが。…分かりました。そう処理しておきます。』
『ありがとう、頼むよ』
『?』
『と言うことで、明日からは僕と自由行動だ。明日も同じ時間にNASAにおいで。』
『いいのか!?』
『いいよ。』
『でも、ゼノの仕事もあるし…』
『ふむ、そうだね…。じゃあ、仕事以外の時間はNASAの案内として、仕事の時間はスタンに任せるとしよう!』
『…スタン?』
『スタンは僕の幼馴染さ!最年少で海軍特殊部隊の隊長だよ!今は長期任務後の休暇中なんだ。』
スゲェな、特殊部隊と言やぁ、何でもできるハイスペック軍団じゃねぇか。怖そうだな。
『とりあえず、今日顔合わせしよう!スタンに迎えに来てもらうよ!』
『分かった。』
5分くらい経っただろうか。前から凄い勢いで突進してくるスポーツカーがいるのだが、避けるべきだろうか。
ぶつかる寸前、ギュッと目を強く瞑る。
ん?衝撃がない。そっと目を開くと自分の体スレスレに車が止まっていた。
『スタン!いつも言っているだろう、危険運転は良くないと。』
『悪いね。これくらい出さないと興が乗らないんよ。』
テノールの声、滑らかな英語がネイティブであることを物語る。
『紹介しよう、スタン!彼が千空だよ。』
そっと顔をあげる。瞳に映ったのは…
『ま、じかよ』
超絶美形。生きる美術作品。完成された体。道を歩けばすれ違う人全てを魅了するであろう美しいサファイアの瞳とそれを包む長いまつ毛。
思わず見惚れてしまって硬直していた身体に脳が電気信号を送り、意識がはっきりしてくる。
『おい、大丈夫か?せんくー、?』
『ああ、悪りぃ。…俺が千空だ。…スタン?』
『俺はスタンリー・スナイダーだ。親しい奴はスタンって呼ぶが、アンタはゼノの弟子だかんね。スタンって呼んでいいよ。』
『ああ、よろしく。スタン。』
『なぁ、さっき俺に見惚れてただろ?』
『なっ…////違ぇし!』
『ふぅん』ニヤニヤ
スタンはおもむろにタバコを取り出して火をつけ、煙を吸い込むと俺の顔に吹きかけた。
『ゴホゴホッ…っおい、』
『スタン!毒ガスを千空にかけないでくれたまえ!』
『はいはい、悪いね』
急に何なんだ?タバコ臭い…。ってか絶対コイツはヘビースモーカーだ。タバコの匂いが尋常じゃねぇ。
『全く…。とりあえず紹介はこれくらいにして、歓迎会でもしようじゃないか! 』
『百夜には…』
『もう伝えてあるよ!スタン、君の家行ってもいいかい?』
『オーケー。車に乗りな。』
その後、食料調達をした俺たちはスタンの家でささやかなパーティーをした。お酒を勧められたが、俺はまだ14歳なので勿論飲まなかった。2人はどうやらいける口らしく、ゼノはビールジョッキを10杯飲み干し、スタンに至っては軍人の関係もあるのだろう、度数の高いアルコール瓶を直飲みしていた。アメリカ人はみんなこうなのだろうか。
『さて、もうそろそろお開きにしようか。千空、もし良かったら泊まっていかないかい?』
『ゼノ、ここは俺の家じゃんよ』
『千空、どうだい? 』
『家主をフル無視なのもどうかと思うが…もしスタンがいいならせっかくだし泊まってみてぇ。』
『いいよ、別に』
『千空!一緒にお風呂入ろう!』
『気色悪りぃな。やだに決まってんだろ。』
『そんな〜…』
こうして波乱の2日目も幕を閉じたのだった。
今回は2000字以内にとどまりました!
次回もお楽しみに!
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