またまたノベルにてこんにちは叶です
ノベルの方が性に合うみたいでね…ははっ☆((
今回は友達からネタもらったので描きます
トラクロのBLです。
トラゾーさん以外、悪魔です。
地雷さん純粋さんは今すぐに筋トレをしよう!(?)
ご本人様に迷惑のかからないようにしてください
年齢操作、キャラ崩壊ありです
nmnm注意!
kr:クロノアさん
tr:トラゾーさん
pn:ぺいんとさん
sn:しにがみさん
それではどうぞ!
-tr視点
ーヴヴヴヴッヴヴヴヴッ
tr「ぅわ、うるさっ…」
急になり出したスマホのアラームに目を覚ます。
休日だと言うのに散々な目覚めだ。
tr「うわぁ…アラーム切るの忘れてた…」
もう少し寝ていたかったが、お陰で目は冴えている。ふざけんなよ昨日の俺…ッ
さっさとベッドを降り、朝食のためにリビングへ向かう。
tr「……ここ、俺んちだよな?」
リビングはいつもと変わらない…筈だったのだが、
見知らぬ扉を前に唖然とする。
いつものリビングにはないはずの扉は謎の存在感と威圧感を漂わせていた。
“恐怖”、その次に来た感情は、”好奇心”
一度興味を持ってしまえば、易々と手放す気にはなれない。
扉のノブに手をかける。ゆっくり押せば、小さく軋んで開いた。
中には、驚きと興奮を隠せないものがあった。
マイクラでいえばネザーゲートのようなものが置いてあり、現実離れした光景にゾクゾクした。
この先に何があるのか
気になって仕方がない。
抑えられぬ好奇心のまま、ゲートに入った。
反射的に瞑ってしまった目をあける。
そこは見知らぬ森の中だった。
木々のさざめきと鳥などの生き物の鳴き声が耳を突き抜ける。
俺が入ったであろうゲートも、近くには無いようだ。
凄い、凄い!
ゲームみたいだ!!
よく漫画などである異世界へ迷い込むシチュエーションに興奮が抑えられない。
かといって、いつまでもここにいるわけには行かない。森の中にいたって最悪餓死するだけだ。
取り敢えず、村か何かを探してみよう。
…うん、向こうら辺な気がするな!((
暫くただ歩いていて、少し退屈になってきた。
体力には自信があるので疲れてはいないが、木以外何も無い。
と、小さくだが、声がした。
人がいるかもしれない
そう思って、声がした方向に走った。
ただ、現実は甘くないらしい。
近づくに連れて確実になる獣の声と少し苦しそうな声。もしかしたら、襲われているのかもしれない。
そうだった場合、俺が行ってもなんとか出来るのか、…
でも、少しでも助けることくらい、容易いことだ。
恩を売っておくのも悪くはないしな笑
声は大きくなっていき、現場に着いた。
人、嫌それ以上の大きさの狼が数匹。小さな群れだろうか。
流石に怖い。足が竦んでしまう。
ふと、群れの真ん中を見る。
…人だ。
襲われている。
助けなきゃ。
とにかく意識さえ別のところに向けられれば…!
そこら辺に落ちていた拳大サイズの石を手に取ると、反対側の茂みに思いっきり投げた。
綺麗な弧を描いて、少し離れた茂みから音がした。
狼はそちらに意識を向ける。
今だ。
俺は茂みから出て近くにいた狼を殴った。
甲高い鳴き声がした。
狼たちは仲間が殴られたことに驚き、動きを止めていた。
その間に、襲われていた人の前に立ち、庇う。
………暫くの睨み合い。
1匹の狼が遠吠えをあげると、狼の群れは引き返し、帰っていった。
うっっっっっっわ怖ぁ……
殺されるかと思った…よかった…
襲われていた人へ視線を向ける。
薄汚れつつも綺麗な白髪に、申し訳程度と言わんばかりの小さな黒いツノがあった。
背からは翼が生えており、木漏れ日に当てられ、黒く輝いている。
ただの人かと思ったが、西洋でよくある悪魔のイメージそのままだった。
きゅっ、と体を丸めて、少し震えている悪魔さんは、少し可哀想だと思う。
とにかく、安心してもらわないと。
tr「あの、大丈夫ですか?」
その人は顔を上げる。
こちらを見る視線と、俺の視線が交じり合う。
瞬間、思わず目を見開いた。
中性的で、どこか大人びた感じのある整った顔立ち。
そして若葉のようなさっぱりした黄緑色の瞳に驚いてしまった。
可愛い
ふとそう思うほど、本格的な恋の音がした。
?「ぁの…」
何か言おうとした悪魔さんを遮るように、悪魔さんの腕からウサギが顔を出した。
?「ん、もう大丈夫だよ。怖かったね」
子供を諭すような言い方で頭を撫でると、ウサギを逃した。
ウサギを庇ってたんだ…可愛い
?「あの、ありがとうございます。助かりました」
悪魔さんは丁寧なお辞儀をした。
tr「うぇ⁉︎いや、助かったのならよかったです!」
悪魔さんはこちらを見て微笑んだ。
…イケメン…
?「えっと、俺、クロノアって言います。見ての通りというか、悪魔です」
と、悪魔さんもといクロノアさんが自己紹介をしてくれる。
tr「あ、トラゾーです。よろしくお願いします」
ぺこっと礼をすると慌てたように顔を上げるよう言ってきた。
kr「えーっと…トラゾーさん?」
tr「あ、トラゾーでいいですよ。敬語を使われるのは慣れないので」
kr「俺にもタメでいいんだけど…」
tr「ちょっとした癖なので、気にしないでください」
クロノアさんはこちらが敬語なのに少し不満そうだったが、頷いた。
kr「じゃあトラゾー。なんでこんなところに?俺は友達に言われて薬草をとりに来たんだけど、普通の人間にしては軽装備だし…」
tr「あ〜…実はですね…」
と、これまであったことを軽く説明して、異世界にきてしまったと話した。
kr「えぇ⁉︎そんなことあるの⁉︎」
tr「あるんですよ〜…俺がそうだし…」
えぇ…、と心配そうにこちらを見るクロノアさん。優しいなこの人。
kr「え帰れるの?」
tr「ゲートがいつのまにか無くて…」
kr「元々いた場所は?」
tr「…何処でしたっけ、適当に歩いてきたんで…」
kr「…え詰み?」
tr「…はい」
今更ながら現状置かれている状況にため息をつく。もうちょっと焦るべきだったか…
kr「ぅ、うーん…取り敢えず、うち来る?」
………
tr「えいいんすか⁉︎」
kr「いいよ。助けて貰ったんだし、恩返し的な?」
少し不敵に笑うクロノアさん。
助けたとはいえ他人だぞ?優しすぎんかクロノアさん…
まぁ行く当てもないので最適解だろう。
tr「ありがとうございます!」
暫く歩くと森を抜ける。
クロノアさん曰く悪魔の街なんだとか。
俺の住んでいたところとなんら変わりない景色だ。…住人全員羽生えてるけど((
街の中を歩いて、クロノアさんの家に着く。
tr「おっきくないですか?」
kr「あ〜…シェアハウスしてるから、かな?」
なるほど、一人暮らしじゃなかったのか。
すこぉし残念。すこぉし。
kr「ただいまー」
クロノアさんがそう声をかけると、中からバタバタと騒がしい音がして、カラフルな頭が2つ出てきた。
?「おかえりなさいクロノアさん!」
?「おかえりなさーい!薬草どうでした?」
kr「足りるかわかんないけど、一応」
?「わー!!ありがとうございます!これであの薬が…!!」
?「クロノアさん!この怪我なんですか⁉︎」
kr「あ゛〜…ちょっと…」
?「ちょっと…じゃないっすよ!なにしてんすか!!」
クロノアさんから薬草を受け取り喜ぶ濃いすみれ色のような紫髪の女…男子?じょせ…うん。
と、クロノアさんの怪我を心配、というか問い詰めているたんぽぽ色の髪で片目が隠れた男。
?「あれ、クロノアさん、後ろの方は誰ですか?」
紫髪がこちらに気付き、クロノアさんに尋ねる。
なんか、仲良さそうだから…俺邪魔かなぁ…
kr「あ、紹介するよ。この人はトラゾー。森でウルフの群れから助けてくれたんだ」
?「そうなんですね!初めまして!しにがみと申します!しにがみって名前ですけど、悪魔ですよ?」
ややこしい名前をした紫髪、もといしにがみさん。
kr「あとしにがみくんは男だからね?」
tr「あそうなんすね⁉︎」
sn「みんなに驚かれるなぁ笑」
?「クロノアさん…ウルフに襲われたって…どういうことっすか?」
黄色髪がにっっこり微笑んでクロノアさんを問い詰める。
kr「えーっとぉ…」
焦っているのか目を逸らしながら後退りして俺の後ろに隠れる。
tr「クロノアさん?笑」
kr「…ちょっとだけ」
少し俺の服の裾を摘んで隠れるクロノアさんに可愛いが抑えられない。好きですぅ゛…っ
?「もう…この度はうちの猫がすみませんでした…俺はぺいんとって言います。悪魔です」
ぺいんとは深々とお辞儀をした。クロノアさんは俺の後ろで慌てていた。
kr「ちょ…!ぺいんと!」
pn「いやクロノアさんのせいっすからね⁉︎他人巻き込んで…」
kr「ゔ…」
tr「俺は気にしてないから大丈夫。さっきクロノアさんが言ってたけど、トラゾーです。異世界から来ました」
俺もさらりと自己紹介を済ませる。
sn「…えなんて?」
pn「いせか、え?」
…ちょっと無理があったか…
今までの経緯を軽く説明し、帰らないことを話した。
2人は唖然としながら話を聞いていた。
まぁ急に異世界だなんてすぐ信じられるわけが…
pn/sn「かっけぇぇ〜〜〜!!!!」
信じたわ。
pn「異世界とかあるんだな!しかもゲート通ってきたとかロマンありすぎだろ!!」
sn「全く別世界が繋がってたなんて驚きです!僕も行ってみたいなぁ!」
目を輝かせて言う2人。心配なさすぎだったかな?
kr「それで、帰り方がわかるまでうちに泊めようと思うんだけど、いいかな?」
pn「もちろんっすよ!大歓迎だよトラゾー!!」
sn「僕も賛成です!また賑やかになりますね!」
3人は笑顔で俺を迎えてくれた。
…帰り方がわかるまで
このまま帰れなかったら、ずっとここに居られるだろうか。
片思いの人と、一緒に。
住めるだろうか。
そうだったら、俺は…
帰る気を無くしてしまいそうだ。
-kr視点
急げ
急げ
速く、速く!
俺は少し離れた魔導書館から家路を急いでいた。
トラゾーが来てから2、3ヶ月。なんの手がかりもなかった今、ある一心で走る。
早く伝えなくちゃ!
アイツに、
初恋の人に!
バタバタと家に入る。
やばい、息切れが…ッ
リビングでゲームをしていた3人は俺をみて驚く。
pn「クロノアさん⁉︎」
tr「どうしたんですかそんなに急いで…」
sn「トイレですか?」
pn「おいしにがみ!!」
それぞれの反応をしながら、俺を心配してくれる。
トラゾーは俺の近くに来て、背中を摩ってくれた。優しい。
kr「は、ッとらぞ…ッ」
tr「ちょ、落ち着いて…一回水飲みましょ?」
kr「トラゾーっ!帰る方法がわかったよ!」
トラゾーの部屋。
トラゾーが来た時に、部屋を空けなきゃってことで、急遽掃除した部屋。
その真ん中で、魔法陣を描く。
魔導書館で借りてきた本を基に、忠実に再現する。
その光景を、3人が不安そうにみていた。
本によればこれは、
異世界転移の魔法
これで、トラゾーは元の世界に帰れるかもしれない。
魔法陣が描き終わる。
魔法陣の前に立って、本の通りに呪文を唱える。
魔力と体力が吸われていくのがわかる。
魔法陣は輝きをもつ。
全て唱え終わったあとには、不思議なゲートが建っていた。
kr「ふぅ…これでいいはず」
sn「凄い…こんなのみたことない…」
pn「すっっっご⁉︎」
tr「…俺が入ってきたゲートそのままだ」
pn「えお前これに入ったの⁉︎」
kr「大分勇気があるね…」
俺だったら絶対入らない。
sn「でもこれで、トラゾーさん帰れますね!」
kr「うん、そうだね」
…
本当は、行ってほしくない。
だって、
俺の初恋の人だ。
初めて会った時、自分も危険なのにウルフから庇ってくれた。
そんな彼の優しさと、その優しさが染み込んだ瞳が好きだった。
一緒にいたい。
でも、そんなこと言っても困らせるだけだし、
トラゾーは、帰りたいだろう。
pn「トラゾーも帰っちまうのかー…」
sn「寂しいですね」
tr「…」
トラゾーも寂しいのか、ゲートの前で黙って立っている。
視界が揺れる。
やば、泣きそ…
kr「トラゾー、元気でね。ばいばい」
泣きそうなのを隠すために、目一杯笑顔を作る。
寂しいとか、嫌とか、トラゾーを苦しめるだけかもしれない。なら、言わない。
tr「…クロノアさん」
トラゾーは俺の名前を呼ぶと、
俺に抱きついた。
kr「…へ⁉︎///」
顔に熱が集まる。あっつい。
トラゾーの急な行動。ぺいんとたちは俺から見えないが、驚いているだろう。
tr「…俺、帰りたくないです」
kr「え…?」
tr「好きなんです、クロノアさん。貴方が好きなんです。クロノアさんとずっと一緒にいたい。だから、帰りたくないです」
……
たっぷり数秒。片思いじゃなかったことを理解することができた。
トラゾーも、俺のことが好きだったなんて…
驚きは勿論、嬉しさが込み上げてきて、我慢していた涙が溢れそうになる。
tr「…ごめんなさい、こんなこと急に言われても、困りますよね」
kr「…ううん。俺も、トラゾーが好き。俺もずっと一緒に居たい、好きだもん…っ」
トラゾーを抱く腕に力が籠る。
好きだと言う気持ち、一緒に居たいという気持ちをしっかり込めて。
tr「…本当ですか?」
kr「ここで嘘ついてどうするの」
tr「ぃゃ…じゃあ、付き合いませんか?だったらあっちの世界に未練なんてないです」
kr「ッ!うん!」
俺が返事をすると同時に、ゲートがふっ…と消えた。役目を終えるように、ふっ…と。
-pn視点
やっとくっついた親友2人を眺める。
2人はお互いにあり得ないと思っていた幸せを噛み締めながら、抱擁をしていた。
トラゾーの顔は紅く染まり、にやけを抑えきれていない口角は上がっていた。
こちらからクロノアさんは見えないが、同じような顔をしているに違いない。
実は2人が思い合っていることは薄々勘付いていた。
親友に当てるようなものじゃない、もっと初々しいものを、お互いに当てていた。
だからくっついて本当に良かった。
これから先、しなくてはならないことなんて山積みだろう。
でも今は、親友の
1組のカップルの幸せを願うばかりだ
お久しぶりでございます!
いかがでしたでしょうか。
まぁまぁ上手く書けたと思うんですけど…
あと、リクエストに関しては進行中ですので、もうしばらく、気長に待っていただけると嬉しいです…
遅くなってごめんなさい!!!
これからも頑張りまーす
ばいばーい