kr×sm
kr視点
kr 「あ゛〜〜、なんでこの時期ってこんな寒いんだよおぉ」
すっかり夜も更け、俺は足早に帰宅していた。
このところ全然寝れていないので今日こそはがっつり寝たい。
kr 「自炊すっかな…どうしよ」
kr 「んー….やっぱやめt、、えぇぇ!?!」
ふと裏路地に目をやると段ボールの中にいる子猫と目が合った。
とりあえず無視するわけにもいけない気がしたので近寄ってみる。
🐱 シャーッ!ンニャ゛ー!
kr 「まじか…え…まじか、、かわい、、威嚇されてるけど、笑」
kr 「てか今どきほんとにこんなことする人いるんだ、」
kr 「…お前も大変だな、笑」
🐱 …..ニャ゛、
kr 「………家来るか?」
🐱 ニャ!
冗談のつもりで言ったのにまるで言葉が通じているかのようにかわいく頷かれてしまった
…え、こんなの断れるわけなくね??
kr 「いくか!」
🐱 ンニャ
俺はこの子が入ってる段ボールを抱え、帰路を辿った
____
kr 「ふぅ、、連れてきたはいいけど…」
kr 「どうするのが正解なんだ…?やっぱ病院?でも特に怪我してるとこなさそうだし…」
🐱 ンニャニャ
kr 「ん〜?どうした?」
kr 「…って、うわ…きれー、」
さっきまでは夜の帳が降りた暗闇の中にいたので気づかなかったがこの子はとても綺麗な深紫の目をしている。
思わず惹き込まれてしまうような…そんな色だ
kr 「お前いいもん持ってんじゃん!」
🐱 ンニャァ〜!
おっ、!なんかちょっと違う笑顔くれた?
黒猫だしクールな見た目してるから笑顔くれるとギャップ萌えしちゃう。
kr 「あ、そういや名前…って付けていいのかな」
kr 「首輪付けてないし飼い猫ではない…よな?だったらいいか」
kr 「うーーん、なにがいいかねぇ」
🐱 ンナァ?ニャ!
kr 「すまいる……スマイル!どう!?」
🐱 ニャ〜〜!!
kr 「お!お気に召したか〜!これからよろしくな!スマイル!」
🐱 ニャ!
____
スマイルと住み始めてはや1ヶ月
最初こそ警戒していたものの、最近は懐いてくれているように感じる
kr 「すまいる〜〜ただいまぁ〜!!泣」
kr 「ねえ聞いてよ今日も残業押し付けられたんだけど!!怒」
kr 「ほんとどうにかしてるあのクソ上司!!ね!スマイルもそう思わない??」
🐱 ンニャ
kr 「やっぱスマイルもそう思うか〜〜」
🐱 ニャ〜!
やはり今日も今日とてこの仕事で疲れた体を癒してくれるのはスマイルだけである。
ただ最近気になることが1つ。
スマイルが俺の言葉を理解してくれているのではないか…ということだ。
十中八九偶然だろうが、これだけ”会話してる風”に鳴き声をあげられると本当にスマイルと会話できているのではないかと思ってしまう。
そう思っていても頭の片隅には冷静な自分がいるわけで、こんな虚しいことを考えてしまう自分が虚しい。
kr 「あ〜あ、、お前が人間だったらいいのになぁ…」
なんて有り得るはずのないことを願ってしまう。やっぱり相当体にキているようだ。
kr 「風呂入って飯食ってスマイルと戯れて寝るかーー」
kr 「んじゃ風呂行ってくるな!」
🐱 ンニャ!
🐱 ………………..
____
kr 「ふぅーー、、さっぱりしたあ」
kr 「スマイルーー?…..寝てんのかな、、まいっかとりあえず飯食おーっと」
・・・
…….おかしい。なんでスマイル来ないの!!
いつもならご飯食べ終わる頃にはリビングに来て俺の膝の上に乗ってくれるのに、
これは探しにいくより他にないな。
kr 「すまいるぅ〜〜どこだよ〜〜」
ガタカタッ
kr 「!!俺の部屋からだ!」
kr 「スマイルーーー!隠れちゃってツンデレなんだかr、」
kr 「……..は?」
?? 「あ、きりやん、!」
誰このイケメン…じゃなくて!
kr 「えなんで俺の名前、、てか誰、?!不法侵入…?」
?? 「いや俺スマイルだけど、?」
kr 「……..またまたぁそんなのが通用するわけないでしょ?スマイルは猫だって。早く出てってください。」
sm 「裏路地….」
kr 「へ?」
sm 「きりやんが俺を拾ってくれた場所。」
sm 「きりやん、いつもクソ上司にムカついてる。」
sm 「あ、あと…」
kr 「わーーー!!!ストップストップ!」
kr 「….え?ほんとにスマイルなの、?」
sm 「ああ、そうだよ。俺の目、きりやんが褒めてくれた深紫でしょ?」
kr 「ほんとだ…….」
kr 「でもなんで、、スマイルは猫で人間じゃなくて、しかも飼い主がいるなら人間になるメリットないんじゃ…?」
sm 「猫界にも色々あるんだよ、っ」
kr 「??」
sm 「だーかーら!さっき”俺が人間だったらいいのになぁ”って言ってたじゃん」
kr 「いや確かに言ったけど…」
sm 「だから俺はそれを叶えただけ。きりやんが好きだから叶えたくなっただけ。」
sm 「…….それだけ、//」
kr 「好き…ってそれだけで、?」
sm 「そうだよ悪いか!!好きな相手が目の前にいるのに話すことさえできないもどかしさが分かるかこのやろう、//」
kr 「え、もしかしてとは思ってたけど好きって恋愛の方、?」
sm 「うるさいばか!!分かってんなら言わせんな、」
kr 「ええぇ….ちょっと待ってかわいすぎ、」
kr 「…確認なんだけど、俺がスマイルを人間の姿にしたんだよね?」
sm 「そうだよ、//!」
kr 「なら俺が一生責任とらなくちゃね?」
sm 「ん、じゃないと許さない、//」
kr 「俺も好きだよ。スマイル。」
kr 「ずっと一緒に暮らそうな〜〜♡」
sm 「ん、」
コメント
4件
めっちゃ最高.ᐟ.ᐟ
まさか燦さんのkrsmが見られるとはーー‼️ ほんと大好きです!!🥲💕smさんのツンデレ具合最高です🤭