TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

誰かの失恋話

一覧ページ

「誰かの失恋話」のメインビジュアル

誰かの失恋話

1 - 誰かの失恋話

♥

49

2025年04月01日

シェアするシェアする
報告する

俺には、好きな奴がいた。

だがそいつには”運命の人”がいて、

その”運命の人”は俺の友達。

好きだった奴をA、友達をB、としよう。

好きになったのは去年の夏頃。

誰にでも友達みたいに接して、一緒に居て楽しくって、俗に言ういじられキャラのような奴だった。

俺はそいつと一緒にいるうち好きになっていった。

数ヵ月後、修学旅行で俺の好きな人を明かした。

その夜、同じ部屋の人に言われた。


「BはAのことが好きだからやめときな。」

「あいつらは絶対両想いだから。」


今思えば、あいつなりの気遣いだったんだと思う。



本当は、気付いていた。

気付いていないふりをした。

2人はいつも仲良しで、ふざけあって、楽しそうで、


本当に、恋人同士みたいだった。


今でも思い出す度に心臓を握りつぶされるような感覚に襲われる。

恋をするのは何度かある。

けれど、失恋は生まれて始めてだった。


数日の間は毎晩涙を流した。


BがAを好きになったのは秋の始め。


俺の方が、先に好きになったのに。


どうして、


どうして、


どうして…


2人は遂に結ばれた。

クリスマスの事だった。


どちらも大切な友人なのに、素直に祝えない自分がいる。






誰かの失恋話。

この作品はいかがでしたか?

49

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚