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この作品は本誌に関係のないものです

魔法は使えない(魔法という概念がない)世界線です

地雷、解釈違いを感じ取ったら自衛お願いします

レイン×マッシュ






自身の体温を受け取ったシーツの上で、朝独特の体のだるさを感じていた。いつも朝一番に確認するスマホの着信。これがルーティーン化してることがむなしくなる。何もめぼしい連絡はきていないことがわかり、二度寝をしようとしたが、その必要はなかったらしい。

トゥルルル、、、、

無機質なおとが部屋に響く。電話をかけてきたのはレイン君だった。はぁ、とため息をつき嫌々電話にでると、


13時あのホテルで。


どうやら今日は不機嫌らしい。それだけをいわれるとぷつ、と電話が切れてしまった。

少し気が重くなった。なぜなら、機嫌が悪い日は後ろをまともにほぐさずに手荒に僕をだくからだ。レイン君は僕をラブドール、はたまた、ただのオナホだと思っているのだろうか。

実際すごくいたいし苦しいので、今日は早めに事を終わらせたいところだ。

時間に余裕があることを確認し、素早く私服に着替えると、僕は再び眠りについた。




起きた瞬間に僕は察した。多分これは遅れているやつだ。どきどきしながらスマホの電源をいれると、そこには14時、と写されていた。

1時間おくれてる、、

恐る恐る着信履歴を覗いてみると、レイン君からものすごい数の着信が僕宛に届いていた。

うげ、

いっそのこといかないでおこうか。だがいかなかったらいかなかったで、次のとき想像もつかないくらいぼくのことを荒く抱くだろう。行くか行かないかを天秤にかけるとするならば、前者の方がまだましだ。

深く深呼吸をし、覚悟をきめてホテルへとむかった。


向かっている途中に僕はふと思ったのだが、一時間も遅れているのにはたしてレイン君はホテルにいるのだろうか。

着信も無視をしてしまっていたし、一応連絡をいれよう、

ごめんなさい完全に寝坊しました。いま向かってます。どこにいますか?

これでホテルにいない、家にいるから帰れ、などといわれたら骨折り損なだけなのだが。それだけは避けたい。

意外にもレイン君は返信がまめなようで、2,3分もするとすぐに返事がきた。

まだいる。はやくしろ。

その返信をみて僕はそっと胸を撫で下ろした。返信を見るからにとんでもなく不機嫌、というわけでもないので、今日はどうにか耐えられそうだ。


さて、ここからどうしようか。部屋の扉を開け瞬間、レイン君は僕にキスをしてきた。

機嫌がわるかったはずじゃ?

まぁ、機嫌が良いことに越したことはない。だが、レイン君の腕の中から解放される予感はない。急いできたことで多少息があがっていたというのもあって、すぐに僕ははしたない声をだすはめになってしまった。

ふ、っ……う”、♡

あたまがくらくらして瞼が落ちてきているのが自分でもわかる。僕はどれだけ快楽に歪む顔をみせなくてはいけないのだろうか。

相変わらずレイン君は黙り込んだままで、僕だけが声をだしているという事実がありありと伝わってくる。

しばらくすると、キスに飽きたのかやっと口を離してくれた。

まだととのわない息に戸惑いながら水を飲もうとしたところ、レイン君に憚られてしまった。








続く

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