この作品はいかがでしたか?
21
この作品はいかがでしたか?
21
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
前回と同じく、あらすじ必読です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
少年は、屋上の柵の向こう側に立っていた。
ぶつぶつと何かを呟きながら、飛ぶか飛ばぬか悩んでいた。
悩んでいる内に、下には野次馬達が集まってきて、落ちても大丈夫なように白い布を広げていた。
少年はその光景を見た途端、満面の笑みを顔に浮かべて、ポケットからナイフを出した。
そして次の瞬間、あろう事かそのナイフで自分の首を切り落とした。
少年の生首は強風に吹かれ、白い布とは別の場所に落ちた。少年の生首は、顔の皮がズリ向けて、歯が何本折れていた。
野次馬達は、急な事だったので何もでき無かった。ただ口をポカンと開けていた。
少年が目を覚ますと、蝶々が飛ぶ草原にいた。
少年は、自分の知っている世界では存在しない生き物たちが黄昏れているのを見て、直ぐ様自分が異世界転生をしたのだと理解した。
しかし、少年は転生した経緯が思い出せないようだった。
「ど、どこだろう、ここ。僕は、確か…。」
少年は、頭を抱えた。
そんな事をしていると、蝶々が鼻に止まってきた。
「うわぁ?!ちょ!止まるなら別の所にしてよ!」
少年は頭をブンブンと振り、蝶々を振り払った。
「ふぅ。…ここにいても仕方ないよなぁ。進んでみようか。」
少年は腰を上げ、歩き出した。
暫く歩いていると、町が見えてきた。
助けてもらえるという嬉しさと、なぜか人間に対し湧き出る嫌悪感。
少年は複雑な感情になったが、気付かないフリをした。
「あの〜…。」
そう言いながら町ヘ入って行くと、ラルゴという、案内人に出会った。が、案内してくれる気配は無かった。
「ん〜?あ〜はいはい。旅人さんね。何、どうしたの。」
「いや、旅人なんかじゃなくて…。なんというか…。…取り敢えず、そのぉ…。住民登録ってどうすれば良いですか?僕、家が無いから、ここに住みたくて。」
そう言うと、ラルゴは「町長に聞けば?」とあっさり答えた。
「えぇ?!ちょ、町長にって…。町長ってどこに…」
そう聞くと、ラルゴは赤い服を着たぽっちゃりの男性を指差した。
「あそこに突っ立ってる人。分かりやすいでしょ。大丈夫、あの人弱気だから。押せば絶対に住民登録してくれるよ。」
ラルゴに背中を押され、少年は町長の元へ向かった。
「あの…」
「ん?あ、旅のお方…どうかされました?」
「あの、僕家がなくて…ここに住みたいなーって…」
「ああ、住民登録ですね。分かりましたよ。」
少年は心の中で飛び跳ねた。
それから、少年はここで住むことになった。
ここに住み始めて一ヶ月経ったある日。
クララというおばちゃんが、少年ヘ話しかけてきた。
「そう言えばアンタ、名前なんてんだい?ほら、まだ聞いてなかっただろ?」
「え、名前?名前…?…何だっけ?」
少年がそう言うと、クララは一瞬驚きその後大笑い、し始めた。
「あはは!!アンタ、名前無いのかい?!全くだね!おばちゃんが名前つけてやるよ!そうだね~…。」
「いや!ちょちょ!そんな急に…!」
「う〜ん…うやふや!どうだい?」
「イヤイヤ!んな、あやふやみたいな名前嫌ですよ!」
「え〜…。じゃあ…。“フウヤ”なんてどうだい?」
その名前を聞いた瞬間、少年は酷い頭痛を感じた。
しかし、何故か本能的にその名前が良いと感じた。
「っ!…その名前…。僕…その名前にします!」
「おっ!そうかいそうかい!そりゃあ良かった!じゃあフウヤ、これからもよろしく!。」
「えぇ、よろしくお願いします!」
フウヤは、心が暖かくなった気がした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
駄文すみません。