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第8話 恋する資格。
なおきり)何の仕事してるんですか?
ゆあん)俺は今、実況者しながらプログラミングしてるよ〜
なおきり)ええ!すごい!
ゆあん)そうかなあ…?笑
楽しそうに話す2人を横目に、どぬくは今日も淡々と姫に恋する人を”演じて”いた。
はあ。俺にも、4年余り付き合った恋人がいたのになあ。なんでこんなこと、してるんだろっ…
そう。どぬくには、未練がある。
14歳の時付き合い始めた彼女で、1歳年上だった。紫がかった髪に、メガネがよく似合う素敵な男の人だった。
お互いの幸せの為に、と、別れを選んだはずだったのだが。1年経っても未練は消えないままだ。
姫)どぬ…?どうしたの?
どぬく)あ、ごめーんなんでもない!
姫)私以外の女のこと考えてたんでしょ!!
どぬく)そんな訳ないじゃん、姫しか考えられないよ。笑
事実だ。「女」のことは1mmも考えてない。
勿論、目の前の姫にも興味など無いのだが。
姫)それならいいけどっ…
どぬく)ほかの女の子なんて、考えないよ♡
姫)…!ありがと♡♡
大分糖度高めで、それでいて淡々と。
まるでチョコレートと塩を混ぜ合わせるように。
それが、どぬくの接客の仕方だった。
カラン。
お店のドアが開いた。
えと)いらっしゃいませ!…新規様ですね!
ようこそ、neonboysへ!
……?どこか元恋人の影があるような…
メガネ、紫がかった髪、意志の強そうな目元。
なかなかこんな人はいないはず…
えと)あ、会員なられますか?ではお名前を…
??)…紫愛もふ、といいます。ニコ
ドクンッ!
確かに元恋人の名前だ。
一瞬で、蓋をしかけていた恋心に火花が走る。
声をかけようとして、踏みとどまった。
俺は今、ホストだ。
半分騙すような真似で姫を貢がせている。
ーーそんな俺に。
ーー恋する資格など、あるのだろうか?
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第8話 恋する資格。 終
ではまた次回お会いしましょう!
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