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おとぎ話が好きだった。
お姫様になりたかった。
お話に出てくるような魔法を全部信じて、真似していた。
ドレスを買って、ティアラをつけて、黒い靴を履いて、歌を歌った。
きっと、その時の私はこの世の何よりも輝いて見えていたと思う。
雲の隙間から除く陽光さえ、夢見る少女を前前にしては霞んで見えただろう。
小さい頃は、そんな私が、好きだった。
いつからだろう。
自分の事を嫌いになろうとしたのは。
いつからだろう。
「私なんか」などという、思ってもいない言葉が口癖になったのは。
コメント
1件
独り言みたいだけど、なんだか語りかけてくる感じがめっちゃ良い!😉