こんにちは、ななっし〜デスっ……。
助けてください……全然服が決まりません!!
今から、さぁーもんさんと…で、デートに行くんですけどッ……。
私、…男子とお出かけなんて一回もしたことありません!それより、友達と遊んだことだってごくわずか!!だから、洋服なんて知りません!
最初は、普通に私服のパーカーでいいかなって思ったんだけど、それは何か違う気がして……。
だから女の子らしい洋服を探していたんですけどね……。
私はロッカーを開けると同時に……
パーカーの嵐でした。
まぁ、そりゃあ誰とも出かけないし、おしゃれなんてしないから、パーカー以外持ってないよねっていう……。
途中買いに行こうかなとか考えたんだけど……そんなお金も時間も私にはありません。
だけど、パーカーでは行きたくない。
どうしようかな……と迷っていました。
ですが、そんな時にある電話がかかってきます。
とってみたら…………
電話主はべるさんでした。
そして内容は……?と思い聞いてみると……
『ななっし〜!!貴方、ようやくさもさんに告白されたんだね!!おめでとう!!と言うことで、そろそろデートの頃合いかなと思ったので、私、ななっし〜に合いそうな洋服をゲットしてきました☆お金は入りません!いつでも来てね〜☆』
と言う、何かすごく詐欺っぽい構文でした……。
だけどさ……もう、行くしかないんだよ!!私にあるのはその道だけ……!
私の家からべるさんの家までは、ほんの数分。
さぁーもんさんとのデートまではあと三十分ぐらいある。
(これは…少しぐらい行っても大丈夫か!)
私はそう思い、パーカーに急いでひとまず着替え、べるさんの家にまで全速疾走で行ったのだった。
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「べるさーん!!!」
私は、入り口から入るのではなく、窓からべるさんの部屋へと入った。
「うわっ!?な、何?」
「…………」
私は、べるさんの様子を見た。すごく汗だくで……、、何処からどう見ても運動してます!みたいな状態だ……。
「あっ!ななっし〜!おはよう!」
「……風邪とかは治った……?」
「うん!完治、完治!!」
その言い方だと、怪我したみたいな言い方ですけど??それか、すごい病気だったか……
「それは置いといてさ、ほらほら!来て!」
べるさんはニコニコで私の手を引いてきた
「な、何!?」
「うふふ!楽しみにしといてっ!」
そして、…
バンッ!!
べるさんは勢いよく、ロッカーを開けたのだった。
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べるさんは、汗を拭いたあと、何枚もの洋服を持ってきた……。
それからずっと十分間ファッションショー状態だった……。
「う〜んと。どれも似合うけど……やっぱりこれだね!!」
それは、少しダボッとした白色の服と、ベルトがついてあるミニスカ、長い靴下も備えてある、いかにも女の子らしい服だった。
「こんなの…私に、似合いますかね……?」
私はそんな洋服を着るのは当たり前のように初めてだったため、似合うか心配だった。
けど、
「うん!めっちゃ似合う!!可愛いよ!あと、私もうひと工夫していい?良いの?ありがとう!」
と、言ってくれたあとに…べるさんはポーチを取ってきて、
「メイクをいたしまーす」
と、勝手にメイクをし始めたのだった。
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「よーし!!完璧!いってらっしゃい!」
と言って、べるさんは笑ってくれた。
「うん……イッテキマス」
私はドギマギしながら歩き出そうとした時、
「ななっし〜、返事は決まった?」
突然そんな事を言われた。
「………はっ……?」
「まぁ、オッケーでしょ?だって、嫌いだったら断るもんねぇ」
とべるさんはニヤニヤしながら言った。
「あと、こんなに努力するななっし〜初めてみたもん。いつもならパーカーで良いやってなってるだろうし〜」
と言って、半ば強引に
「頑張って!!」
と、背中を押してきたのだった。
「……頑張ります」
私は小さくつぶやいた
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