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「…….ってか聞いてくださいよーダーリン。最近《わからせ団》って連中が私の
ナワバリに入ってきたんですよー。」
ダーリンに丁寧にブラッシングされながら
カムイちゃんは言いました。
わからせ団は世界すべてのものをわからせる
ことを企む悪の組織、このジャポポン諸島
の総理大臣をわからせ、クマ達による治外法権を引き起こしたのも、彼らの仕業です。
「おまえのナワバリに….?そりゃあ、とんでもない命知らずだな。」
ダーリンはカムイちゃんのうなじの匂いを
嗅ぎながらそう言いました。
「で、下っぱどもは全部蹴散らしたんですよぉ。」
ダーリンに甘えながら、カムイちゃんは言いました。
「……でもぉ、なーんかわからせ団の下っぱどもが言うにはわたしのナワバリの周りに
三匹の幹部が、そしてそいつらを束ねる
ボスがいるらしくてぇ。学校もあるのに
鬼ダルじゃないですかぁー……..。」
心底ダルそうにダーリンに抱きつくカムイちゃん。
カムイちゃんは弱者をいたぶるのは パンケーキの次に大好きですがそこそこの強者と渡り合うのはクソダルなのであまり好きではありませんでした。
ダーリンがスマホでささっと《わからせ団》のボス達の名前を調べます。
「《蟹バリストのカニドーラク》、
《空を飛び地を這うクマ ロボ》、
《雨の日のレイニー》、そして
そいつらを束ねるボス、
《わからせ屋のギンジロー》か。」
それにしても総理大臣すらわからせられる彼らがこんな辺鄙なナワバリになんの用なので
しょうか?
決まっています。
彼らの目的は、 カムイちゃんをわからせることです。
「土日にぱぱーっと片付けようと思うんでぇー終わったらごほうびにチューしてくださいね、ダーリン♡」
カムイちゃんはダーリンの手にすりすり
しながら言いました。
かくして始まりましたカムイちゃんvsわからせ団。
果たしてカムイちゃんは わからせ団をわからせることができるのか、 それともわからせ団がカムイちゃんをわからせるのか。
仁義なきわからせ合戦の、 はじまりはじまり。