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スイカはプリティー
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あてんしょん!
ここで小説書くの初めてです
作者の好みでチャット風ではなく普通の小説っぽく書きます
かなり文字になると思いますので苦手な人注意
shksm(sm視点にて進行)
wt→mnpsへの時のお話
shk→→→→sm
執着っぽい感じです。ちょっと暗めです。
それでも平気って人だけどうぞ!
以下本編
ーーーーーーーーーーー
「スマイルが……」
静寂の中、ポツリとシャークんがこぼす。
「俺、てっきりスマイルが1番……ワイテルズを辞めたいのかと思ってた」
スマイルにへらっと笑いかけたシャークんの顔はなんだか元気がないように見えた。
シャークんは夜更かしをよくするのでクマを作ることは珍しくないが、空元気で無理やり笑うのは珍しい。
スマイルは、シャークんの言葉の真意が分からず、じっとシャークんを見つめる。
すると、何故かシャークんは少し慌てたように手を振る。
「いや、だってさ、お前無口だし……何考えてんのか分かんねーし……」
シャークんの言葉通り、スマイルには言葉が足りない自覚がある。まぁ直そうとはしないが。
しかし、ここまで憔悴しているシャークん相手に黙るのは申し訳ないので、スマイルは思ったことを口に出すことにした。
「俺は、シャークんの顔色が悪いなって考えてた」
「……は?」
何故かポカンとするシャークんに構わずスマイルは続ける。
「なんか空元気だし。具合が悪いなら——」
そこまで言って、スマイルの言葉は止まる。
シャークんがスマイルの胸ぐらを掴んできたというのもあるし、何よりこれでもかと見開いたシャークんの目は、今にも涙がこぼれ落ちそうだった。
「顔色が悪い?元気がない?そんなの当たり前だろ!」
悲鳴のようにシャークんが叫ぶ。
「今日何があったか覚えてないのか!?なぁ!?ワイテルズが!俺らの……ッ!」
——ああ、そうか。
やっとスマイルは納得した。
今日はワイテルズ解散の話をみんなでしていた。スマイル自身、うすうすみんなの目標だったりやりたいことがすれ違っているのを感じていたし、この話が出たのも意外ではなかった。
9周年という分かりやすい切れ目。
活動休止という話が出るなら、きっとこの時だという確信があった。いや、話自体はもっと前からあったのだが。ただ、結論が出るのはこの頃だろうと思っていた。
案の定、それぞれがやりたいことをやるためにワイテルズは終わった。終わることにした。
みんな、スマイルもお互いに納得した終わり方だったと思う。
——でも、違った。1人だけ、見逃していた。
スマイルはシャークんの目尻に浮かんだ涙をそっと指で拭う。
「……そっか。気づかなくてごめん」
「っ、なにが」
スマイルは自分が人の感情に鈍いという自信がある。
しかし、そんなスマイルでさえ、ワイテルズ解散の空気は感じ取っていた。
自分より鋭いシャークんが、それに気づいていないわけがない。頭の回転が速いシャークんならば、その話が行われるタイミングもだいたい予想できたはずだ。
「怖かった……は違うか。でも、……嫌だったんだよね?」
「っ、」
そう、きっとシャークんは恐れていた。解散の雰囲気を、ワイテルズがなくなってしまうのを。
だから、気づかないふりして、ずっと考えないようにしていた……のではないかと思う。
スマイルの胸ぐらを掴んでいたシャークんの腕は、いつの間にか力無くだらんと垂れている。
その腕をそっと掴むと、シャークんの肩がびくりと震えた。
「でも、だとしても、俺が辞めると思われてたのは……心外」
じっとシャークんの顔を覗き込んでそう言えば、シャークんはそっと目を逸らす。
「……や、だってさ。分かんねーだもん、お前。笑うわけでもねぇし、ワイテルズに……無理やり付き合ってるのかなって……本当はつまんな——」
パァン!と乾いた音が響く。
スマイルがシャークんの頬を叩いたからだ。
「えっ、え?」とシャークんは頬を抑えたまま混乱しているが、そんなのどうでもいい。
だって、スマイルは本当に腹が立ったので。
9年。配信活動だけで9年だ。それ以前のプライベートでの絡みを含めればもっとある。
だというのに、本当にシャークんは何も分かってない。
スマイルは怒りのまま口を開く。
「あのさぁ、つまんないわけないじゃん。何年やったと思ってんの?9年だよ?つまんなかったらさ、辞めるよ。9年とは言わず1ヶ月で辞めるわ」
怒涛の言葉にシャークんは怒るのも忘れて呆気に取られている。
しばらくの無言ののち、シャークんは突然プハッと笑った。先ほどのような空元気ではなく、思わず出てしまったような笑い。
「そう、だよね。そうだよな。そういうやつだったわ、お前」
何だかよく分からないが、シャークんは急に納得したように1人頷く。
「耐久企画でさ、お前何分だっけ。確か9分とかだったよね。俺とかきんときとかきりやんとか、何時間もやってんのに、お前だけ9分」
目尻に涙を浮かべてひぃひぃ苦しそうに笑いながらシャークんは続ける。
「でも、好きなゲームのやつは何時間もやっててさ、そうだわ。そういうやつだわお前」
ひとしきり笑うと、シャークんはドサっとソファに倒れ込む。
「え、な、大丈夫?」
シャークんの勢いがあまりにもよかったので思わず手を伸ばせば、その手を掴まれぐいっと強く引かれる。
予想してなかった動きに、スマイルは簡単にシャークんの上にそのまま倒れ込んだ。
「え、なにす……わっ!」
そのまま頭をもう片手で抑えられ、シャークんの胸に押さえつけられる。シャークんの手は震えていた。
「……良かったぁ」
弱々しい声が小さく聞こえた。
「良かったぁ。楽しいと、思ってくれてたんだ」
ドクドクと強く脈打っていた鼓動が、次第にゆっくりと穏やかになっていく。
スマイルの手を、頭を抑える手の震えも次第におさまっていき、スマイルはようやっと本題を思い出した。
シャークんにしようと思っていた話。これから、一緒に考えなければいけない話。
「ねぇ、次はどうする?」
「……つぎ?」
「そう、次。2人だけになっちゃったけどさ、メンバーとか集めて……うわ!」
がばりとシャークんが起き上がった。
シャークんの上に乗っていたスマイルは、反動で後ろに倒れる。といっても、ソファの上だったので衝撃はないが。
「つぎって、なに?」
スマイルの両頬をがっちり掴んで、シャークんが真顔で問う。見開いた目がなんか怖いな、と思いつつスマイルは言葉を続ける。
「次は次だよ。名前は考えてないけど、ワイテルズの次の活動。だからメンバーとか——」
「次って、なに。どれくらいやるの?」
「どれくらいって……いや、ずっとでしょ」
「ずっとって?5年?10年?」
シャークんの手の力がだんだん強くなって、少し顔が痛い。それに顔を顰めつつスマイルは何故かまた顔色が悪くなったシャークんの質問に答える。
「だからずっとだって。辞めたい時があるならシャークんが決めればいいじゃん」
シャークんでさえ辞めてしまったらいよいよスマイル1人になってしまうが、その時はしょうがない。嫌々やってもらうのも申し訳ないので。
だから、もし辞めたいタイミングがあるならそれは尊重する。そういう意味合いでの言葉である。
「俺が決めていいの?」
「もちろん」
「本当に?」
「本当に」
なんだやけに確認をとるなぁ、なんてスマイルは呑気に考えていた。
「じゃあずっとやろう」
「うん?」
「ずっとだよ、スマイル。俺がもう嫌だって言うまで、ずっと」
おっと、これはなんか話が違う方向に行ったな?と今更気づくがもう遅い。
「ずっとやろうねスマイル。嬉しいなぁ」
機嫌良さそうに、ここ最近で1番嬉しそうにシャークんが笑っているというのに、何故か鳥肌が止まらない。
「知ってるよな?俺、耐久得意だから」
よくわからないが、どうやら逃げ道がなくなってしまったというのだけはわかる。
「今更嫌だなんて言ってももう無理だから」
スマイルとて辞めるつもりは毛頭ないが、それはそれとしてまずいかもしれない。
「もし俺が辞め——」
「ん?」
スマイルは咄嗟に口をつぐんだ。シャークんの目が、普段は翡翠のように透き通った瞳が、ドロリと濁って見えた。
「ずっと一緒だよスマイル」
コメント
3件
束縛強めのしゃけさん程よいものはないですね…神ですか?shksm供給ありがとうございます…!!!
いやもう、これめっちゃ刺さったわ……! シャークんの不安と執着が生々しくて、最初の「スマイルが辞めたいと思ってた」って誤解から、最後の「ずっと一緒だよ」で濁る瞳まで、一気に持ってかれた。 スマイルが「つまんないわけないじゃん」って怒るところ、あそこ本当に好き。9年の重みが一瞬で伝わってきた。 続きめちゃくちゃ気になる!この2人の行方、どうなるんだろ🔥