か、和弥~!
バシッ!
父さん?…
何してるのあなた…
咲、
バタバタ!…
年頃よあなた…
毎晩遅くなって…咲に悪いな。
何でよ親子でしょ。
私達は再婚で結婚した。息子は
大介さんの連れ子。
寝静まったのか2階が静かになってた。
柾木さん~!おはようございます!
玄関のロックを外した私
おはようございます。
奥さん、来いって。
警察の方が見えた。
誰ですか?…
柾木陸人、こちらの大介さんの弟だって家を探してまわってた。
あなた~!
歯磨きし終わった。
出てきた。
咲どうした?…
…陸人か…
この野郎お前どこに行ってた!
おふくろ亡くなっただぞ!
えっ…母さん亡くなったのか。
この人は?
俺の嫁だ!…
あなた抑えて…暴力ダメよ!
あがって。
良かった笑っ
わざわざありがとうございました。
いいえ…
赤ら顔で見てた警察官。
ご苦労様でした。
和弥~降りてこい。
どうした?、
トントン。
お前休みだよな。
部屋探しに出るから。
俺の?…
違う。陸人が帰ってきた。
サンドイッチを作りあげた私
和弥さんも食べたら?
お母さんさんつけなくてもいいよ…
年頃でしょ笑っ
咲甘やかすな…
陸人食べろ…
すみませんでした。
誰なの?…
お前の叔父だ。俺の弟。
へ?サンドイッチを食いかけてたのを落とした。
咲珈琲くれるか。
俺が淹れるって
和弥が立った。
…
どうするだ…
部屋を探すのか?…
母さんの仏壇あるの?
あ?当たり前だろ、
リンゴをカットしてた。
陸人さんおリンゴ。
うさぎの形。
懐かしいなぁ。
いくつになった?…
32
何?…32歳なんだ?。
珈琲入れたよ。
お前咲のは。
お母さん珈琲飲まないだろ笑っ
私はミルクティー。
そうか。兄の嫁さんなんだ。
いきなり何?…
学生の時。図書館で見かけたな。
お姉さん、
三波咲さんを何回か見かけた。
やっと口開いたら。恥ずかしいでしょ。
勤めてたよ。
バイトしながら夜の仕事もしてた。
兄が結婚するって聞いた時。
俺の初恋の相手が三波咲さんだった。
俺は部屋借りる。
仕事も就くよ。
…
和弥さん珈琲溢れるって!…
アジャ…
珈琲苦い…
覚えてない?…俺が大学に行かないで毎日図書館の前に立ってた。兄が咲さん~
…
バレてたのか?…
うん笑っ
それで俺がフラれたっておふくろに家出るからって連絡してたよ。
聞いた事ない…
和弥さんが立ち
叔父?…仏壇に手を合わせて?…おばあちゃん喜ぶよ。
胡座かいてた陸人さんが立ち上がり。
グラッ!…
ドデッ!
陸人さん大丈夫…
義姉さんすまない…
顔小さいな~笑っ子供?…
いない…
えっ?和弥だけか?…
そうよ…
立ち上がって
床の間に腰かけた。
母さん…
写真を見たら。
遺影の写真。家族で撮したん?…
お前が行く前に。
撮ったのだ。
若いな!…
チーン。
手を併せた。