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藍碧
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#日記
QuartoMew
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#R15
(株)姫神V
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育児放棄、と言うべきなのかも怪しい。
悪魔は自分の家には滅多に帰らなくなった。
15の夏。
あの悪魔は珍しく昼に帰ってきた。
大体は夜、深夜に帰って来るので俺には新鮮に感じた。
やっと取り憑かれたものが剥がれたのか。
元の母さんに戻ったのか。
「母さん、おかえり。」
母さんは返事をしなかった。
悪魔が椅子に座った。キッチンに近いダイニングテーブルの椅子だったのでとうとう料理をし始めるのかと期待した。
悪魔は変わらず悪魔だった。
『イオ。隣に来てくれる?』
悪魔が俺を呼ぶなんて珍しい、いやこれまでなかったのかもしれない。
俺は嬉しくなった心臓を必死に能面で隠しながら近寄った。
『なに。母さん。』
『母さんね、フられちゃった。』
フられた。
こんなに心が跳ねたのは初めてだ。
やっと悪魔が母さんになる。
『そっか。』
『マーロンくんにね。言われたの。』
『バツイチ子持ちなんか恋愛対象外だ、って。』
『だからね、全部イオのせいなんだよ?』
グサゥァ。
は?
右目が見えない。赤い。床に赤い水溜りが広がる。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
母さん、
ピーポーピーポー。
コメント
1件
寺島あおいです、読みました…。 「全部イオのせいなんだよ?」からの一連の描写、胸が締め付けられました。母を「悪魔」と見なしていた少年が、一瞬の期待とともに浴びせられた暴力。右目の見えなさと床の赤が生々しくて、読んでいるこちらの体温まで下がるようでした。めがとんきゅーさんの、救いを少し見せかけてから叩き落とす構成、本当に巧いです。続きが気になります……。