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ここ全然更新してない…!!やばい!!
とりあえずやっっっとの事で小説完成させました…え何ヶ月経った…??年越しちゃったよ。すぐ出すって言ったのに……はい、くだらない話はやめて小説どうぞ!!待たせて本当に申し訳ないです。前回どこまで載せたか覚えてないので勘で載せました
ーらっだぁー
すぐに、俺は衝撃的なものを見た。それはこの子供の身体だ。青あざが目立ち、擦り傷や切り傷のようなものも沢山。自分でやったのか?
体は細々としててあんまり食べてないようだ
人間界でたくさん食べてたんじゃないのか?
とりあえず頭を洗ってやる
ぎゅっと固く目を瞑ってジャンプーが目に入らないようにしていたのは少し愛らしさを覚えた
風呂も終わり出てきたところで髪を乾かし食事を作る
人間って何食べるんだろ…?俺たちが食べるものは流石に食べさせられないし…
『なぁ、お前って何食べるの?』
「えっ…お、お家では、あんまりごはん食べさせてもらえなくて…たまにおかあさんがパンくれる…」
驚きの回答だった。
だからここまで痩せ細ってたのか?
人間って、子供になんでもしてやる親が多いって本に書いてあったけど、違ったのか?
いや、それともただ単に金がない家庭なのか…?
色々と湧き出る疑問を聞いてみようとしたが、この子供に今聞いても慌てるだけだ
『ふーん…パンねぇ、あったかな』
一応人間界の食べ物も保管してるし、それで
いいか
ささっと料理を始めて作り終わる。椅子に座らせておいた子供は慣れないのかそわそわしている
適当に作った目玉焼きトーストを皿に乗せて
子供の目の前に置く
今までにないぐらい目を輝かせ、食べていいの?と言わんばかりに俺に目線を送る
『食べないなら俺が食うぞ』
「たっ、食べる…!」
一生懸命食べている仕草が微笑ましかった。俺が今まで見た中で、1番飯を美味しそうに食べていた
『お前、名前は?』
まだ聞いていないんだった
まず、この子の親が名前つけるかどうかも怪しいけど
「お、おれ…?ぺいんとっていい、ます…」
なんだか聞いたことのあるような、…いや、
気のせいかな
お腹が空いてたのかは知らないが結構量のあった料理を残さず食べていた
「ごちそうさま」
『食い終わった?じゃあ片付けるから待っといて』
席を立って皿を片付けようとしたとき
「え、あっ、まって!」
少し大きめの声で俺の服を引っ張りながら引き留めた
「自分のことは、自分でやらないとだめだから…」
なんだ、そんなことか、と思った
ずいぶん行儀が良い子らしい
『子供なんだから大人に甘えときゃいーの』
「でも…」
『ほら、洗い物し終わったら布団敷いて寝るから。今日疲れたっしょ?』
うーん、という顔を浮かべながらも一応納得はしたらしい
「う、うん…ありがとう、おにいさん」
あ〜…この子だめだわ。かわいい
人間に愛着なんて湧かないとか思ってた
いや、愛着が湧く以前にあまり好きになってはいけないから
人間はすぐに死ぬ。病気やら事故やら寿命やら、100年待てばすごい方らしい
俺たちからすれば100年なんてあっという間に過ぎ去るものとしか考えられていない
だから、こういうのに愛着が湧いてもいずれ別れが来る
なら最初から好きになんてならないようにしてる…はずだったけど、ぺいんとが可愛いから仕方ない
『は〜〜洗い物だる。でもやんなきゃだし…』
洗剤をつけて食器を洗う。いつもは1人分のお皿が2人分になる、なんて久しぶりの事だ
洗う量が増えて面倒だけど…
『…ぺいんとのためならいっか、って思っちゃう自分がいるんだよなぁ』
らしくないことを言う自分に苦笑しながら、洗い物をぱぱっと済ませて、寝室へ向かう
ドアを開けるとそこには襖から頑張って布団を引きずり出そうとするぺいんとだった
「ん〜っ…よいしょ…んしょっ」
あ〜なにこの生物尊い
でも怪我しちゃ危ないから手伝わないと
『危ないよ、ほら、俺がやるから…』
俺には軽いもんだが、ぺいんとからしたら相当重たい
でも、しっかりお手伝いしようとしているのはとても可愛らしかった
『ふー、布団敷きおわった。まだ早いな…まぁいいか。ぺいんと、おいで』
電気を消して布団にぺいんとを誘う
多少戸惑いながらも布団の中に入り丸まっていた
しばらくすると俺の方によってきてぎゅっと抱きしめてきた
『どうしたのぺいんと。こわい?』
「…ううん。いっしょに寝たかった…だけ。」
親にでもなったかのような気分だった
久しぶりに、誰かと一緒に寝た気がする
『おやすみ、ぺいんと』
「うん。おやすみなさい」
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「らっだぁ〜〜!!!!!起きろ〜〜!!」
誰かさんから発される大声で目が覚めた
目覚めとしては最悪の気分だ
『うるせ、もうちょっと静かに起こせよ!』
ぺいんとは起きない方が悪いです〜〜と言って俺の毛布を奪ってたたみ始める
布団を取られた体に朝の少し冷たい空気があたり身震いする
『さっむ…マフラーどこいった』
「あ、俺が付けてる」
にこやかな笑顔で自分の首元を指差すぺいんとに少々不満を抱いた
『返せ』
ぺいんとの首からマフラーを剥ぎ取って首に巻く
不満げな表情のぺいんとをスルーしながらリビングへ向かった
『ん、おいしそー。最近料理上手になったね』
「だろ?!自分でも思うわ!!」
そこまで言われると美味しくなさそうに見える、と冗談を言いつつも食事をとる
ご飯と目玉焼きとお味噌汁。なんて事ない朝ごはんに、いつも通りの日常
『あ、俺ちょっと買い出しに行ってくるから。留守番頼んだ』
「…うん、分かった!行ってらっしゃい!」
いつもなら俺も連れて行って〜とだだをこねるのに今日はなんだか素直だ
変な風の吹き回しか、それとも何かあるのか…まぁ、ぺいんとに限ってそんなことはないだろう。脳天気野郎だし
ふと窓の外を見ると、さっきまで晴れていた空に雲がかかり始める。雨が本降りになる前にさっさと済ませておきたかった俺は服を着替えて準備する
『んじゃ、行ってきます』
ぺいんとには聴こえないぐらいの声量で呟く
…なんだか今日は良い気分じゃないな。早めに帰ろう
ーぺいんとー
らっだぁが家を出た
うん、やるなら今しかないのかもしれない
本当だったら人間と知られて仕舞えば殺される危険性もあるのでらっだぁと一緒に外出しなければいけないが、今日だけは仕方ない
顔を隠せるようにフードのあるパーカーを着て、外へ出る
…もし、これを本当にやったららっだぁはなんて言うだろう
きっと、怒られるんだろうなぁ
それでも俺は歩みを止めず、ドアノブに手をかける
少しの期待と不安を胸に、外へと一歩を踏み出した
ーらっだぁー
用事が少し早く終わった
外で時間を潰そうかとも思ったが、家に帰ることにした
足早に家まで急ぐとすぐについた。ドアノブに手をかけ開けると、どことなくいつもと違うような匂いがした
『…ぺいんと…?』
嫌な予感がした
玄関を上がってリビングに行くと、ぺいんとは微笑んで食事を摂っていた
皿の上には魚のような、何かわからない得体の知れない食べ物…?が置いてあった
『…なにそれ、何食べてんの?』
少しの沈黙のあと、ゆっくりとぺいんとが口を開いた
「…これ?これはね、…」
次の言葉を聞いた瞬間、俺は絶句した
「人魚の肉」
ーぺいんとー
『っ、何してるんだよッ!!早く吐き出せ!』
その言葉と共にらっだぁはこっちへ向かってきた
「無理だよ。ちょっと前から食べはじめてるから、もう吐いても意味ない」
らっだぁは顔を歪めた。あぁ、そんな顔させるつもりじゃなかったのに
俺は、らっだぁのためを思ってやったのに
『なんで食べたんだよ!!?これを食べたらッ、ぺいんとはもうっ…!!』
必死に俺に訴えかける
分かっていた。人間に戻れなくなる事も、結局はこうなる事も
それでも、それだとしても
「…らっだぁの隣に居たかった…」
ありのままの本心を、呟くように伝えた
『だとしてとも!!なんで、どうしてこんなこと…ッ…』
「ごめん、ごめんね…何をしてでも、ずっと隣に居たかったから…」
半ば諦めたような表情で、らっだぁは言った
『…ほんとにばか、もう、人間には戻れなくなるんだよ…ッ?』
「…知ってる。」
『元の世界には戻れない。それでも、ほんとに良かったのかよ…』
なんだって良い
「…これで、ずっとらっだぁの隣に居られるなら、俺はそれで良い」
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はい。終わりです!!
なーんか納得いかないようないったような感じですねぇ。もっと語彙力増やしてから長めの小説は書くべきですね…ここまで読んでいただきありがとうございます🙇♀️🙏次ここを更新するのはいつになるかな…(遠い目)