テラーノベル
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雪国スネージナヤでは誰かがこの世に生まれたとしても、誰かがこの世から去っていったとしても雪が降り続ける…晴れる日はきっと来ないだろう。
…特別な日ではない、ただの平凡ないつも通りの日。ある一室には煙が漂っていた…
「はぁ…この部屋では喫煙だと常に言っているだろう?」
「そうでしたね。」
…私が何度言おうとこの黒髪の男は煙草を止めるつもりは微塵もないだろう。だがこの部屋は禁煙だ。こいつは何故煙草を吸うのか…私には全く理解ができん。身体に悪影響を与え、良い影響などないというのに。ましてや何故他人の部屋で吸うのだ…ここには危険な実験物が数え切れないほどあるんだぞ?
「ドットーレ?でも昔より数本数は減らしましたよ?」
「そういう問題ではない。私がせっかく交換してやったのだからもう少し丁寧に扱え。」
「いつ死ぬかもわからないんですから煙草くらい好きなように吸ったっていいじゃないですか。」
「不老不死の薬があるだろう。」
「…そうですね。」
「あなたが死ななければ…ね?」
………
「私が完全にこの世から去る時は私がこの世から去って良いと思ったからだ。」
「ふふ…私は何度かあなたの死を見てきましたがどれも受け入れているようには見えませんでしたよ?」
「…それは私ではないからだ。」
「他の断片や本体はこの私ではない。最も利己的な断片は私1人だけだ。」
「ははっ…あはははっ……! あなたもそういう事を気にする人なのですね。」
「私は銀行家としてそれを成し遂げているものが私であればこの『私』でなくても良いです。」
ザンディク…ドットーレは根っからの研究者だ。だからこそそれを成し遂げているものは自分であって欲しいのかもしれない。私は成果を出しているものが私…どの年齢の私だとしても良い。 だがきっと彼はダメなのだろう。…だが、もう少し自分の体を気にした方がいい…なんて私が言えたことではないが……
「何故そう笑う。成果を出したのが自分でなければ意味がないだろう?」
「すいません。あなたもまだ…」
「まだ…なんだ?」
「いいえ。何でもないです。」
「お前はいつもそうやってはぐらかす…友人なのだからもう少し言ってくれたっていいんだぞ?」
そう言ってドットーレは私の顎を掴んで彼の方に向けさせた
「…何ですか?」
その手は冷たいが驚くほど優しく私の顎に触れた
きっとドットーレは気づいただろう。私が少し動揺したことも。今も平気を保とうとしていることを。どうしてこうも動揺してしまうのだろう。どうしてこうも胸が騒いでいるのだろう。
「…何故何も言わないんですか。」
「珍しいと思ってな。お前が動揺するのは。」
原神勢みゆち!みゆちって呼んで
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えびねこ
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30
#放浪者の奴隷♡
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「…動揺していません。」
「ふふ…じゃあ何故瞳孔が揺れていた?何故お前は目を逸らした?」
「……」
「ふふ …あははっ …!!お前のような人間でもそんな姿を見せるのだな…笑」
「っ…うるさいです…」
赤くなった顔を見せたくないがために目を逸らしてしまう。でもどうやったってこの男は手を離してくれない。だが…どうしてだろうか、本心から、心の底からこれを嫌だと思えない。
あぁ…どうも自分が壊れてゆく…
見てくれてありがとうございました。
完全理系な主によるできるだけ頑張って書いたものでございます…変なところなどあると承知で読んでいただけると幸いです…!!
富者博士のイラストも上げてゆく予定ですのでよかったらご覧ください!(博士多め)
コメント
1件
うわ、第1話からすごく重くて美しい空気感……「煙の漂う部屋」ってタイトルがもう、すべてを物語ってる感じがする。禁煙の部屋で煙草を吸うドットーレと、それに動揺しながらも抗えない語り手との距離感がたまらなかった。特に顎を掴まれて「珍しいと思ってな」って言われるシーン、心臓がギュッてなったよ。不老不死の薬があるのに、互いの死にどこか執着してるみたいな、理系同士の静かな狂気がにじんでて鳥肌。まだ1話だけど、この先2人の関係がどう壊れていくのかすごく気になる。続きも静かに読みにきますね🌙