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日帝カッコよ!
沈黙の後、最初に動いたのはイタリアだった。彼女は顔を赤くしながら机の上に身を乗り出す。
イタリア「ドイツ!君にだけ言われたくない!僕は――」
次の瞬間、ドイツの手袋に包まれた拳が机を越えて飛んだ。
イタリアの帽子が吹っ飛び、彼女は大げさに椅子ごとひっくり返る。
イタリア「ひゃわぁっ!?」
ドイツ「口ばかりの無能!」
ルーマニアはその様子を見てケラケラ笑い、わざとらしく拍手した。
ルーマニア「あら、いいパンチ!次は私も試してみる?」
その挑発にハンガリーがすぐさま噛みつく。
彼女は軍靴で床を蹴り、ルーマニアの襟を掴んだ。
ハンガリー「今度こそその口を塞いでやる!」
ルーマニア「ふふ、キスでもして塞いでくれるのかしら?」
二人は机の端で乱闘を始め、資料が宙を舞い、椅子が倒れる。
フィンランドは冷めた顔でその光景を見ていた。
フィンランド「子供の喧嘩か?……寒さに震える前線の兵士たちが見たら泣くだろうな…ヤパニ、腹減った、」
日本「はいはい、おにぎりでいいか?」
イタリアは床で帽子を探しながら必死に叫ぶ。
イタリア「ちょっと!僕を殴るなんて無礼だぞ!国際的に!」
ドイツ(冷たい目で)
「あなたが“国際的な笑いもの”になるのは勝手よ」
その瞬間――鋭い音が響いた。
日本が短刀の鞘で机を叩いたのだ。
日本「……静粛に。剣を抜けば、血は必ず流れる」
乱闘は一瞬止まり、誰もが息を飲んだ。
ドイツは唇を噛み、ハンガリーは拳を緩め、ルーマニアは挑発的な笑みを消す。
会議室は、倒れた椅子と散らばった地図の上に、不気味な沈黙だけが残った――。