今度あったら、

単独任務10日目(夜)

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あの後、徹夜で重たい頭を抱えながらも仕事をこなし、レイナは温泉で猛烈な睡魔に襲われていた。

前は1度徹夜したくらいじゃこうはならなかったが、夜間の調査やいつもより早起きなのを繰り返して元々寝不足だったのが原因だろう。先程からずっと首をカクンカクンと上下に揺らしているレイナを見て、ライネも少し心配している。

「ウィン、大丈夫？」

「大…丈夫…」

「目がもう逝きかけてるよ？寝不足？」

「うん…」

「今日の探索ウィンは寝てよっか？私らだけでも探索くらいならできるし…」

「今日はやりたいことがあるから…」

流石にこれは不味いなと思い、レイナは湯船から一旦出た。そして、おぼつかない足取りで水が出る蛇口へと向かう。

滑って転ばないか心配そうに見ているライネの隣で、レイナは桶1杯に水を入れると、それを思いっ切り頭から被った。

「何してるの！？」

大量の水が落ちる音が、風呂の中を反響する。

いきなり水を被ったのを見て驚いているライネのことは気にせず、レイナは思いっ切り両手で頬を挟むように叩いた。

「あ”ー…やっと目が覚めた」

「目の覚まし方力技過ぎない…？」 いきなりやられると心臓に悪いからやめてよ…」とライネが少し引き気味に言うが、レイナはあまり気にせず、取り敢えず謝る。

「ごめん…でもこれが1番手っ取り早く目が覚めるから…」

「いきなりやるのはやめてよ？」

「分かった」

ライネはまた湯船に浸かり直したが、レイナはそのまま出て、服を着たりなどをした後、入浴した時にとれた変装をし直す。

変装を直しながら、以前したお互い本名を明かさないかという話を思い出した。もう既に素顔もバレてるし、いいのでは無いかと思いつつも、念の為ナギに連絡することにした。

まだ少し寝ぼけている頭で電話をかけた直後、LINEの方が良かったのではと思い電話を切ろうとした時、ナギがでる。

「ナギ、もしもし」

今から切るのも不自然だなと思い、そのまま通話を繋げることにした。

『もしもし。そっちからかけてくるのは珍しいね。どうしたの？』

電話の奥から、何やら子供のような声が聞こえてくる。

「もしかして、今仕事中？それなら切るけど…」

『あ、これはね…んーっと、まぁ、色々あるけど大丈夫だよ』

「そう？」

『それで、そっちは何かあったの？』

「特になにかあったって訳じゃないんだけど、ちょっと訊きたいことがあって…」

『うん』

「依頼先であった同業者とかに名前教えるのって大丈夫なの？」

『？？？？危ない相手じゃなければいいと思うけど…今そのヒトとどんな感じなの？』

「えっと…なんか、仕事上で一時的に協力してるっていう感じじゃなくて、なんというか…友達？みたいな感じがする」

『それで、話の流れでなんか名前教え合わない？ってなった感じ？』

「うん。相手は私とは反対の光属性の魔法使いで、連絡先とか交換してお互い教え合おうみたいな感じ」

『なら、教えてもいいんじゃない？相手に悪いとかが無さそうならいいと思うし』

「わかった。ありがとう」

『どういたしまして。それじゃ、またね』

「うん。またね」

そう言って電話を切ると、ライネは上がっていて、今丁度髪を乾かし終えたようだった。

「あ、ウィン電話終わった？」

「うん。終わった」

「じゃ、私今から変装直すから、先部屋行ってていいよ」

「わかった」

そう言い、使用人用の風呂を出ると、風呂道具を部屋に置き、ボーッとスマホを見ながら待つ。

少しするとライネも来て、2人で雑談しながら探索の時間を待ち、隠し部屋へと向かった。

部屋には先にカイクがおり、それぞれ今日あったことを報告し合う。レイナが昨晩から今朝まで調べた事を共有すると、2人も偽物の市長にばかり注目していたようで、初めて聞いたことが多い様だ。

その後、今晩は何処を調べようかという話になり、レイナはしようと思っていたことを言う。

それは、以前仕掛けた盗聴機等を回収し、なにか証拠になるようなものが無いか見る事だった。

今日は一旦回収するだけで、記録されているものは明日確認する事にし、早速市長の部屋へと向かう。

テキパキと盗撮機特等を回収し、レイナとライネの部屋にそれらを置くことにすると、いつもより早めに解散した。

レイナは部屋に戻ると、盗聴器等をクローゼットの中に入れ、眠気が限界だったのかそのままベッドの中に倒れ込む。

「スゥー…」

「…」

そのまま布団も被らず熟睡したレイナを見て、ライネはそっと掛け布団をかけると、部屋の電気を消し、自身も布団へ入った。

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どうも。熱は下がったのに咳は止まってない主です。今日は一応学校休んたのですが明日恐らく行かされます‎꜀( ꜆-ࡇ-)꜆‹ｶﾞｯｺｳﾀﾞﾘｨ…

それでは、さよなら〜( ᐙ)/

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