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レロ最終手段でメロの手を自分から握る?


しばらくして――静けさが、また戻ったと思った、そのとき。


メロの指が、きゅっと動く。


無意識に。

眠ったまま――レロの尻尾を掴んだ。


「……っ!!」


喉の奥で、声が弾けそうになるのを

レロは必死で噛み殺した。


(や、やめ……っ)


尻尾の先から、電気が走ったみたいに感覚が跳ね上がる。

猫耳が反射的にぴくりと動きそうになるのを、全力で抑える。


(掴むな……そこ……)


逃がそうとしても、

尻尾は掴まれたまま、びくりとも動かせない。


視線だけで、そっと隣を見る。


――メロは、完全に眠っていた。

呼吸も、表情も、何一つ変わらない。


(……最悪)


起こせば、確実に揶揄われる。

この状況を説明するのも、絶対に嫌だ。


(でも……このままは無理……)


悩んだ末、

レロはゆっくりと身を起こした。


尻尾を無理に引き抜くのは諦めて、

代わりに――


そっと、メロの手首に触れる。


震えないよう、慎重に。

その指を、尻尾から外し――


そのまま。


ぎゅ、と。


レロは自分から、

メロの手を握った。


「……」


不思議と、掴まれていた尻尾の緊張がほどける。

触れられている場所が変わっただけなのに、

心拍が、少しだけ落ち着いた。


(……これなら……)


メロは起きない。

ただ、眠ったまま、その手を返す。


レロは深く息を吐き、

もう一度、横になる。


猫耳は伏せ、

尻尾は静かに身体の後ろへ戻っていく。


(……なんで俺が気遣ってんだか)


そう思いながらも、

その手を離さなかった。


――結果的に、

一番落ち着いた形が、それだった。


指を絡めたまま、

今度こそ、レロは静かに眠りへと落ちていった。

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