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今回300でお許しください☺️特訓してきます🥋

今回もやっぱり大好きです😍
第31話「メッセージ」
銃口が莉々に向けられている。
夜の路地。
静寂。
博士の指がゆっくり引き金に触れる。
その瞬間。
駆人が動いた。
駆人「やめろ!」
駆人は博士の腕に体当たりする。
パンッ。
銃声。
弾は壁に当たった。
コンクリートの破片が散る。
男「うわっ!」
博士の手から銃が落ちる。
駆人がすぐに拾い上げる。
銃口が博士へ向く。
博士は動かない。
むしろ、少し笑った。
博士「君は変わらないね」
駆人「黙れ」
駆人の手は震えている。
銃を握るのは初めてではない。
研究所では、もっと酷いことを見てきた。
だが今は違う。
目の前にいるのは――
兄を殺した男。
駆人「……」
引き金に指がかかる。
莉々が静かに言う。
莉々「駆人」
駆人は答えない。
莉々「撃っても」
莉々「終わらない」
駆人の指が止まる。
博士が口を開く。
博士「その通り」
博士「私を殺しても」
博士「研究は終わらない」
男「……どういう意味だ」
博士は少し笑う。
博士「研究所は一つじゃない」
その言葉。
莉々の目が細くなる。
莉々「……やっぱり」
博士「スポンサーがいる」
駆人の声が低くなる。
駆人「誰だ」
博士「言うと思うか?」
沈黙。
駆人は銃を下げない。
その時。
莉々がポケットから小さな物を出した。
古い USBメモリ。
駆人が見る。
駆人「……それ」
莉々「あなたの兄が残した」
駆人の心臓が強く鳴る。
莉々「研究所を出る前」
莉々「私に渡した」
博士の目が鋭くなる。
博士「なるほど」
博士「それが証拠か」
莉々は首を振る。
莉々「違う」
博士「?」
莉々の声は低い。
莉々「これは鍵」
男「鍵?」
莉々「データは別の場所」
駆人の眉が動く。
駆人「……どこだ」
莉々は少し迷う。
そして言う。
莉々「あなたの家」
駆人「……え?」
莉々「正確には」
莉々「あなたの兄の部屋」
駆人の記憶がよみがえる。
小さなアパート。
兄の机。
古いパソコン。
駆人「……」
莉々は続ける。
莉々「机の裏」
莉々「テープで貼ってある」
駆人の目が揺れる。
莉々「海斗は言ってた」
莉々は小さく息を吸う。
そして言う。
莉々「もし何かあったら」
莉々「駆人に見せてくれ」
駆人の胸が締め付けられる。
博士が静かに笑う。
博士「感動的だ」
博士「だが遅い」
博士はポケットからスマートフォンを取り出す。
画面を見せる。
そこには 地図。
赤い点。
博士「もう人を向かわせている」
駆人の顔が変わる。
博士「今頃」
博士「部屋を調べているだろう」
男「……!」
莉々「……くそ」
駆人の拳が震える。
博士は楽しそうに言う。
博士「君たちは選べる」
博士「ここで私を撃つか」
博士「データを守りに行くか」
静かな挑発。
数秒の沈黙。
駆人はゆっくり銃を下ろす。
博士が少し驚く。
駆人は莉々を見る。
駆人「行くぞ」
莉々「……うん」
男「俺も行く」
博士が笑う。
博士「間に合うといいね」
三人は走り出した。
夜の街へ。
残された博士はゆっくり眼鏡を拾う。
そして呟く。
博士「さて」
博士「次の実験だ」
今日は頑張ってもう1本投稿しますね!多分