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3日目 ❃ 髪飾りと恋心
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あー、暇。独りぼっちにとって休み時間は長いんだよ!ただ移動教室か次の授業の準備するだけだから…すぐ終わる。お腹も空いた…今日朝遅刻して抜いてきたからなぁ…
「はー、あ…お腹すいたぁ、」
誰にも聞こえないくらいの声量で独り言を零す。そしてふと先輩の顔が頭に浮かんできた。
先輩…居るかな
「翠川さーん?」
「!?は、はいっ!?」
「先輩が呼んでるー」
「へ、せ、先輩…?」
あれ、私どこの部活にも入ってないんだけどな…
「ぇ、えっと…」
「なんでそんなに縮こまってるの、」
「へぁ、っせ、先輩!?」
「君の先輩は俺だけでしょうよ」
「ぃ、や…まぁそうだけど」
「俺の存在忘れてた?」
「ぇ、いや…」
さっきちょうど…先輩のこと考えてたし、
先輩はズボンのポケットを探るように手を入れて何かを取り出す。
「あ、そうそう…これ、」
「これ、?って私の髪飾り、」
「昨日忘れてったからさー…」
「わざわざ来てくれたの!?」
「んまぁ、でも向日葵ちゃんのクラス知らなかったから毎休み時間に1回降りて1クラスずつ探してた」
「え?ならすぐ来れたはずじゃ…」
「君、どこのクラスにも名前すら知られてないなんてねぇ」
「あいたっ!酷い!」
おでこにデコピンをされ、少し痛い…でもこれはまだマシかも。
「じゃ、また昼ね」
「う、うんっ」
デコピンされたところを手で抑えながら先輩を見送る。
っていうか”1回降りて”…って、2年は1年の下の階じゃ、
「授業ちゃんと受けろバカ!」
「うへぇ、バレたァ…」
また先輩の後ろ姿があり、その背中に私は大声を送った。
「はー、今日遅刻したから忘れてたなんて知らなかったや、」
とぼとぼと重い足取りで自分の席へ戻っていると後ろから誰かが誰かを呼んでいる声が聞こえた。
「ね、ねぇ!」
まぁきっと私なんかじゃないだろう…だって友達居ないし…(同学年に)
「ちょ、翠川さんっ!」
「ひ?!わ、私!?」
「そうだよ、」
突然腕を引っ張られた挙句名前を呼ばれ、呼ばれていたのが自分だと自覚する。かと言ってこの人…
「誰、」
「ぇ、わ、私同じクラスの佐倉!」
「さ、くらさん…?ぇ、どう、したの」
「あ、そうだよね…急だったもんね、」
モジモジとしながら話題を出そうと頑張っている佐倉さん。
なんか、美人なのにこんな性格だと…可愛いな、
そんなことを考えていると恥ずかしそうな顔で私に聞いてきた。
「あの人、誰…っ?」
「え、先輩…」
「な、なんて言う先輩!?あと学年とクラスは!?あと誕生日とか、!」
「そ、そんな一気に_」
一度に質問を並べられ、陰キャな私には情報量が多くパニクってしまった。慌てて声を出すも授業開始のチャイムが鳴った。
「あ、」
「じゃ、じゃあまた昼休み教えて!」
「え、いや…用事が、」
「よろしく!」
「え、えぇ…」
先生が来てしまったので急いで席に戻るも、
今日も屋上行くつもりだったし…さっき先輩に「また昼ね」って言われたんだって!佐倉さんには申し訳ないけど…次の休み時間にって言わないと…
と考え事をしてしまい、授業には集中できなかった。
「翠川さん!」
「ア、佐倉、さん…」
「さっきの質問!教えてくれない!?」
「ご、ゴメン…私用事あって、」
「えぇ、じゃ、じゃあ連絡先交換しない!?」
「え、いやなんで…」
「私もちょっと次の休み時間とかやりたいことあって…それで良かったら夜とかに教えて貰えたらな、って」
「…」
どうしよう。先輩の連絡先貰うより先に佐倉さんのほうを貰うことになるとは…かと言って今日の夜もネッ友とゲームの約束をしている…本当に佐倉さんには申し訳ないけど…
「夜は、ちょっと…また忙しくて、」
「あー、そうなんだ…じゃあまた明日聞こうかな、」
「エッ、ぁ…ハイ、そうしてくれると…」
「でも一応連絡先交換はさせてもらうね!」
「エ」
「スマホ貸して!」
「ぁ、ハイ…」
ここで逆らうと何されるか分からない…ここは言いなりになっておこう…
「よし、連絡先交換できた!ありがと!」
「ぁ、じゃあ…」
「引き止めてごめんね!じゃーね!」
ピューン、と早足で教室に戻っていく佐倉さん。
ワタシアンナカンジノヒトニガテ…
「って時間ない!早く行かないと、」
「せ、先輩!」
「お、やっと来た…もう5分もすぎてるよー」
「うるさいな、アンタのせいだよ」
「えぇ、なんで…」
先輩を指さしながら横に座ってご飯を食べ始める。もぐもぐと口を動かすも1度飲み込んで話をまた始める。
「多分、先輩に一目惚れした人に捕まってた」
「…ふーん、」
「嬉しい?」
「いや?別に」
「めちゃスパッて切るじゃん」
「だって興味無いもん。向日葵ちゃんしか」
「可哀想」
「…」
「何その目、」
「んーん、」と目をスマホに移しながら軽い返事をされる。何だこの人。
「あ、そだ。先輩」
「はぁい」
「連絡先交換しよ」
「え゛」
「何。嫌なの?」
「いや別に、いいけど…俺なんかとしていいの、?」
「なにそれ、友達なのに?」
「…」
笑いながら先輩の意味不明な言葉に返事を返すとあぐらをかきながらこちらをじとー、と見つめらる。少し恥ずかしい。
「ごめんって、私がただ連絡先欲しいだけ!」
「…はい」
スマホを一生懸命見ていたのは読み取りの画面を出すためだったらしく、私にその画面を見せてくれた。
「よし、できた。ありがと先輩!」
「ん」
「先輩アイコンなんもないの?」
「まぁ、写真とかあんま取らないし…見ないし、」
「ならここで撮ってツーショアイコンにする?」
「え、」
「まぁそれは嫌か。私もやだし」
「…ツーショ、撮ったことないから撮ってみたい」
「え、え?」
「だめ、?」
腕の裾を控えめに引っ張られながら上目遣いをしてくる先輩。
先輩は目をキラキラさせてこっちを見てくる…何だそのつぶらな瞳…
「…い、」
「?」
「いや、ムリ…」
「なんでよ!?」
「…先輩があざといの気持ち悪いなって、」
わざとらしく目を逸らし、頬をかく。そんな中の先輩は分かりやすく落ち込んでおり、パーカーの紐をいじっていた。
「ぁ、ねぇ先輩いつも長袖のパーカー着てるけど、暑くないの?」
「…地球温暖化?だっけ、暑っついよ…」
私は気まずい空気を変えようと話題を出して見ると少し不機嫌さを残しながら返事をしてくれた。
「じゃあなんで脱がないの?」
「んー、まぁ小事情」
「まさかぎゃ、虐待…っ!?」
「そー、んな…まさか、ねぇ?」
「白々しい…脱いでもらいますよっ!」
すっかり調子を戻した先輩はいつものように楽しそうにノリに乗ってくる。私は先輩の服を掴み、強引に服を脱がせる。
「うわー、変態ー!変態がここにおるー!」
「また関西弁出てるじゃん」
「あ」
「今のうちに!えい!」
パーカーを脱がせた先には見慣れたブレザーがあった。その中にはまたシャツが仕込まれていた。
「ブレザーとシャツ着てたの忘れてた!」
「ばかじゃん」
「馬鹿じゃない!でもこのシャツって結構透け…」
「変態思考」
「違う!私、シャツが透けることに悩んでるから!」
「へ、っ……ぁー、゛…待って今顔見ないで」
「あ、また照れてる?」
「照れとらん!」
「関西弁やっぱ可愛いなー」
そう言いながらシャツの上からジロジロと先輩の身体を見る。痣が無いかどうかを確かめるために。
「何言っとん、ばかちゃうん…//」
腕で顔を隠してボソッと独り言を言う先輩。聞こえてるからね。
「あ、でも傷ない」
「…そりゃちゃんとした家庭なので」
「なーんだ、面白くない」
「俺で散々遊んでるくせに」
むくっ、と身体を起こして私の頭をむにー、と引っ張ってくる。地味に痛い。
「いひゃい。痛いですぅ…でも、確かに…先輩の照れ顔可愛いかったし」
「可愛いは余計」
「えぇー、」
また腕で顔を隠そうとする先輩。
赤面症かってくらい照れるじゃん。
「まぁ理由は昨日のアルビノだよ」
「へ?色素薄いだけなんじゃないの?」
「まぁ、日光がダメなんだよね」
「日光、?」
「…まぁ紫外線がダメなの。アルビノって紫外線に弱くて…だから紫外線対策を毎日欠かさずしないといけない」
「じゃあなんで屋上にいるの!?」
「空が好きだし…何より俺と向日葵ちゃんの秘密の場所だからね」
「な、大変…」
「それだけかい」
「…私になんかして欲しいことあったら言ってよ!?助けるからね、?」
「…そっか、ありがと。でも大丈夫だよ、もう慣れたし」
あ、まただ。初めて会った時と同じ笑顔。あの時の、”作り笑顔”
「いだぁ!?」
「その笑顔やめてって言ったよね」
「向日葵ちゃんは鋭いなぁ、」
「そういう先輩は作り笑顔し過ぎ」
「そっかぁ、頑張ってやめるよ」
「それやめない人の台詞ね」
そうして今日の昼休みは終わり、「また」と会話を交わして終わった…はずなんだけど、
「翠川さん翠川さん!」
「…ハイ、」
「今日一緒に帰らない!?帰りながら先輩について…」
「いや、帰るのは1人って決めてるので…」
「えぇー!なんでそんなに教えてくれないの!?もしかして、翠川さんもあの人のこと、」
「はぁ!?それはな…」
い、そう言い切ろうとした。なのに、どこが胸がざわざわする。なにこれ。なんなの、こんなの知らない。先輩に恋愛感情なんかひっとつも抱いてない。
「翠川さん、?」
佐倉さんは俯いた私の顔を覗き込むようにしゃがんできて思わず壁に逃げてしまった。
「うわぁっ!?」
「えっ、ごめん、!?」
2人してパニックになるも少し沈黙の時間が流れる。
「と、とりあえず…先に帰りますぅ!」
「あっ、ちょっとぉ…」
「…ちぇっ、折角かっこいい人見つけたのに…まあ仕方ないかぁ、諦めよー」
あの先輩って人、翠川さんにはめっちゃ笑顔してたけど離れた瞬間めっちゃ無の顔だったし。生きてる目じゃなかったからちょっとは怖かったんだよねぇ…
「って、忘れよう忘れよう!」
そんなこと思ってる時点で私には合わない人だってことだし!
「いい人見つけなきゃ」
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新キャラ登場からの即退場、?でした。元々はこんな子登場させるつもり無かったんで…ハイ、申し訳ありません🙇♀️💦
もしかしたら気分でまた登場させるかもしれません‼️その時は、楽しんで読んでくださると嬉しいです🙌💕(?)
場面切り替える感じのが苦手、?で…よくわかってないです。なんでですかね。とりあえずキャラ説明!⬇
佐倉澪月 ↬ 向日葵と同クラで1年4組の1番美女とも言われている。あだ名は絶世の美女…らしい。人に好かれるムードメーカー的な存在でもある。だが向日葵は澪月のことを知らない。(人に興味が無いから)3話で悠柊が向日葵のクラスに来た際、その時に悠柊に一目惚れをした。だけれど向日葵に「好きなの?」と聞いたところ微妙だがそれっぽい反応を取られ、諦めた。
本当に突然作った子なので適当…🙃