湊side
授業が終わった放課後、俺達はある人を待って教室で雑談していた
窓からは夕日がさし、子供を帰らせるアナウンスが流れている
…いやこれは雑談で話す内容じゃない…
湊「紅蓮…確かに気になるけどさ…失礼じゃない?」
彼…宝鐘 紅蓮(ほうじょう ぐれん)は高校でできた友達
クラスで浮いてた俺に話しかけてくれた優しい奴だ。癖強いけど、癖強いけど!!
紅蓮「えー!だってみんな言ってるよ?おおかみさまの都市伝説って!」
利雨「…確かに友達も言ってた気がするわね。でも都市伝説は失礼でしょ。反省しなさいな」
彼女は水美 利雨(すいび りう)。同じく高校でできた友達
名字通り美しい人だなぁって思う…恋愛感情は無いけど。友達として
紅蓮「む…」
湊「…ていうか2人って大学行くの?」
紅蓮「えぇ!あと2年あるんだから考えたくない!」
利雨「突然ね。まぁ…私は行くわよ。夢的に…湊は?」
湊「俺も行く。探偵目指すから!」
紅蓮「それずっと言ってるよねぇ…まぁ湊頭良いし想像力あるからなぁ…それになにより優しい!!」
え、大丈夫…?というか探偵に失礼だよ。謝れ。
利雨「そうそう。どっかの誰かと違ってね」
あれぇ利雨さん?どうして紅蓮の方見るんですかね…?
紅蓮「……というかちぃは?」
…スルーしたな…
…確かにちぃ遅いなぁ…生徒会だっけ…?
利雨「不思議よね。あんな成績終わってる部活人間が生徒会って」
湊「勉強もがんば」
紅蓮「なんで生徒会入ったんだろうあの人」
可哀想に…
と、そのとき…教室の扉が大きな音を出して開いた
知愛「ごっめーん!!生徒会が長引いた~!!」
利雨「ちぃ、お疲れ。それじゃ…帰りましょ」
紅蓮「帰ろ帰ろ!」
「…」
少女は1人、廊下の柱に隠れながら微笑んだ
獲物を見つけた猛禽類の目…いや
続く
コメント
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ふおっ!おっ!!ふぁぁぁぁぁ!!!!(??) 懐かしい…ぞ(?) 成績ゴミで学級委員やる人がここにいるよ((((黙っとけ
懐かしさもあるけどやっぱりドキドキが凄い…
なんかなつい…(?)