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──────地の龍視点──────

それから、私はご主人様____地の神に対して、最低限の会話しかしなくなった。____神というものを信じられなかった。バカみたいだった。信じて疑わず、そして、盲目的に信じ過ぎていた。神だってひとつの生命体に過ぎないことを忘れていた。決して、私達を助けることなどないのだ。馬鹿馬鹿しい。自分がどれだけ愚かだったかよくわかる。

昔の自分に反吐が出る。しかし、こうも思う。神に作られただけに過ぎない私が、神を信じないなんて。そんな皮肉なものあるか、なんて自嘲する。

───私は、これからどうするのだろう。

無論、元々の純粋な自分には戻れない。何故ならば神にできないことがある、そう、分かってしまった。

反逆?───できるわけがない。逆らった瞬間用済みで殺される。私は強い訳では無い。どちらかと言うと頭脳や、飛ぶ速さくらいしか取り柄がない。その取り柄も、神と比べたらそんなもん底辺と同レベルだ。

このまま炎の龍が殺されたことを受けいれ、今まで通りに仕事をする?───嫌だった。けれど、小心者の自分には無言で過ごすしか、やり返すことが出来なかった。それが、それが腹ただしい。こんなにも無力な自分を責めることしか出来ないことが、本当に腹ただしい。



──────その日、五大龍のうち、炎以外が集まった。


「私は反乱を起こすわ。」


そう、言葉を発するのは水の龍。今日は私達五大龍の家内で、とあるリビング室に集まっている。

いつにも増してピリついた空気なのは、炎がいないせいだろう。

しかし、水の発言で、この空気はさらに重くなる。


「…一応、聞く。なんのため?」


そう聞くのは炎の役目を引き継いだ雷だった。すっかりからかうポジションから司会役を引き継いでいる。しかし、目に、力強さはなかった。


「もちろん、炎の敵討ちよ!!あいつらッッ!!!炎のことをあんなッッ!!あんな当たり前に…ッッ」


最初は力強い言葉を言っていた水は、最後は涙声になりながら、言葉から力がなくなる。その姿を見て、私は何も言えなかった。───けれど。


「だからって神様達を『あいつら』って呼ぶのはなくない?所詮僕たちは作られたものなんだからそんなもんだの。いらないものはぽーいって。クシャクシャにして捨てるんだよ。」


そういうのは、風であった。いつもの能天気さが悪い方に加速され、皮肉な考え方になっている。───自由が仇となっている。


「だからって!!例え!ものだとしてもッッ!!こんな酷い扱いッッあんまりだわ!!私達もいつか殺されるのよ!!」


水はどうせ何を言っても悲観的な考えに囚われて、考えを変えないだろう。意味が無い。───私の心の安定が揺らぐ。何が地だ。大地だ。下から支えるのが私、縁の下の力持ちだ、なんて自慢した私が懐かしいと思えた。


「____別にいいわ。あなた達がやらないなら私一人だけでもやるわ。どうせ死ぬんだから自分の最後は私が決める!!」


そう言って、水が飛び出す。


「───まッッ!!!」


私が、大声を出し、制止の声を出そうとするが____。それは、一足遅く、いつの間にかそこには誰もいなかった。

あぁ、1歩遅かったらしい。____私は、また、逃げるのか?炎の時とおなじように。私は、無我夢中で追いかける。


「____ッ水ッッ待って____ッッ!!!!」


私は思いっきり地を走る。地は今の私に唯一信頼を寄せてくれるものだった。地は、私を水の元へと連れてってくれる____はずだった。


「____来るなッッ!!」


水の叫び声───ほぼ泣き声と同義だったが、彼女がそういった途端、大地が水で覆われる。───私を通すまいと波が、私の前に立ふさがる。───いや、波なんか比ではないそれは、海だった。

私が濁流に飲まれていく姿を見ながら、水は涙を浮かべながら。


「───ごめんなさい。」


そう、呟いたのが聞こえた後、私は水に飲み込まれて言った───



「───ぷはぁッッ…はァッ、はァッ…」


しばらくして、私はやっとのことで水が上がることが出来た。私が吐くのは血ではなく水で。自分の体が水で出来始めたのでは、と疑うまでに、私は水とともに流されていた。

息が、息が吸えない。こんなことで死んでは龍の名が廃る。そう、気合いを入れ直しても、本当に呼吸が苦しい。待って欲しい。待って欲しい。水が、自暴自棄になる前に──────。





「───ッッい゛ッッ!?」


そんな吐き気を催す頭痛に目が覚める。目が覚めればわたしの家で、龍の家で____。そんな、記憶を確認するかのように、思い出す。


「み、水ッッ!!?水は!?」


私は、はっきりと思い出す。そう、私は水を追いかけて───。


「1回落ち着きなさい。───それに、水…なら、ここにあるわよ?」


そんなおかしな言葉を聞いた、と言ったような反応をする。何を言っているのだ、こいつは。そう思いながら、痛む頭を持ち上げる。雷が持ってたのは____コップに入った水だった。


「は?ふざけてるのッ!?水は水の龍の方よ!!」


私が叫ぶと、訳が分からない、と言った顔で風が言う。


「水なんて四天龍の中にはどこにもいないよ〜?」




───ソンザイヲ、マッショウサレタ。


「あ、あぁ…あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ!!!」


私の頭から水に関する記憶が、いや、何かが消えていく。ザザッとノイズがかかったかのように消えていく、蝕まれていく。嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だッッ!!!



───『フコウヲナゲクダケのヤクタダズ』



最後に、そんな声とともに、頭からすっぽりと何かが抜け落ちた。


































ここで切ります!八幡さん偏が終わらねぇ!てことで次の話で無理やり切ります(?)続きはこの本編が終わったあと、番外編で出したいと思います。よろしくお願いします!!

12万♡いいねありがとうございます!!記念イラスト…と、言いたいのですが…描き終わってないのでまた、次回に…!!よろしくお願いします!!

それでは!おつはる!

一明日を見るためにー

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コメント

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これだけでもなんで長引くのかよく分かるよね

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