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「 三守さんは…お金がないのに自分のしたい事をしてるのは…悪いと思いますか…? 」
俺は揺れる紅茶を眺めて言った。
「 お金があるとかないとかそんなのは一旦置いておいていいと思うけど…もしそれが謙信くんにとってホントにしたい事ならやって損する事なんかないべ。だってそれが謙信くんのしたいことで、それでバイトとかで稼げるなら一石二鳥じゃんか…! 」
確かにそうだ。
考えすぎてたのかもしれない。
俺は誰かに話したかったのかもしれない。
話すだけでもちょっと心が軽くなる。
それに三守さんは悪い顔もせず真剣に俺に向き合ってくれた。
俺は本当に良い先輩に出会えたと思う。
「 ありがとうございます。俺、やっぱバレー好きだししたいです。 」
しっかり三守さんの方を見て言う。
「 部活もバイトも真剣に、頑張ります…! 」
「 偉いべ…!偉いべ!謙信くん!! 」
ぎゅーっと俺を抱きしめる。
抱きしめると言うか力強すぎて首絞められる…