あくまで個人の趣味であり、現実の事象とは一切無関係です。
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じりじりと肺が焼けてしまいそうになる程、蒸し暑い夕暮れ時。
今日はやっと、本当に久しぶりにボビーの家にお邪魔する。エアコンで涼しく冷えた室内と、そこで待っている色白な恋人を頭に浮かべ、ついつい口元が緩んでしまう。アイツは料理をほとんどしないから、宅配で届いているであろう夕食を楽しみに歩く速度を上げた。
やはり疲れた体には食事と休息とそれから…なんて良からぬことを想像して、頭をブンブン振った。いかんいかん。ここはまだ外だ。夜でもないんだから。こんなことを考えているうちにもう家に着いてしまった。やましいことは考えなかったことにして鍵を開け扉を開いた。
「ただいまぁ」
「おぉ、おかえり」
互いの家に行く時にただいまと言うのは、昔一緒に住んでいた名残だ。玄関を開けてすぐに返答があって少し驚いた。そこにいたのは、俺を出迎えようという気はさらさらなく偶然玄関にいただけであろう恋人のしろせんせー。すぐに部屋に戻るのかと思えば、俺の顔をジッと見つめてくる。
すると突然なにを思ったのか、一つこほんと咳払いをした。
「おかえりなさいあなた。ご飯にする?お風呂にする?そんなことどうでもええから俺とセックスしようや」
「…は?」
ついさっきやましい考えは頭を振って遠くへ追いやったはずだが。これは都合のいい妄想か?
バレないように手の甲をつねってみる。
うん、普通に痛い。
「なぁ、なんとか言えって」
顔を少し赤らめて目をそらすボビーを見てブチッと何かが切れた気がした。まあ、いろいろ考えるのは後にしよう。据え膳食わねばなんとやらと先人も言っていたことだし。
先ほど追い払ったはずの邪な俺が遠くでガッツポーズをしているような気がする。
「ふふっ、そんなにシたかった?」
あくまでもいつも通りに。さっきまでお前とおんなじことを考えていたとは悟られないように揶揄ってやれば、ボッと首まで真っ赤になった。
「だ、だって!最近会えてなかったやん!ディスコードじゃほぼ毎日話しとったけどさぁ…」
ニキは違うん…?と不安げに問われ、ぐわっと身体中の熱が上がった。力一杯抱きしめてやれば、ぎゃあっなんて可愛げのない声が聞こえる。
「お、おい!ここ玄関!」
「自分から誘ってきたクセに照れんなって。まあ、俺も早くボビーとヤリたかったから余裕ないんだよ。目一杯イチャイチャしようぜ」
正直に言えば嬉しそうに頷いた。
「俺、実はもうシャワー浴びてて…準備も終わっとるからさ…はやく、な?」
さっきまで顔を真っ赤にしてた奴が急に欲情した目でそんなことを言ってくるから、俺の方が照れてしまう。さっさとベッドに連れて行こうとすれば容赦なく風呂に蹴り入れられてしまった。
俺の風呂が過去最速だったことは言うまでもない。
コメント
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すきです