彼女の助言通り門の近くに張り出されている表を見に行くそこには
クラス 教室 座席番号 が載っていて
俺はAクラス教室は2階 座席は21番であった 教室に着くと座席はほとんど埋まっており本を読んでいるもの会話をしている者と様々であった 俺は自分の席に着きキャリーバックと背負っていたリュックを下ろす隣の席には荷物もないどうやら、俺より遅い奴もいるらしい
教室を見渡していると見知った顔があった、すると彼もこちらに気が付いたのか小走りで近づいてくる
「やぁ!神宮司くんまさか同じクラスとはね」「あぁ、俺も見知った顔があって驚いた、これからよろしくな」
「こちらこそ」俺達は握手を交わした、手を離した後クリスは気まずそうな顔で
「その、彼女に大事は無かったかい?」と質問してくる
「医務室の先生が軽い脳震盪だからすぐに目覚めると言っていた多分大丈夫だと思うぞ」
「それは本当によかった」
「そういえば、なぜあんな殴り合いをしていたんだ?」クリスは何かを考えているのか黙ってしまう時間にして30秒程経った頃だろうかクリスが口を開いた
「自分でも…分からない… 本当だ直前に言い争いがあったわけでも無いと記憶している」
「記憶がない?いや…確かに今のお前の姿を見てると、とても殴り合いなんて好まなそうだな、これは相手にも聞いてみる必要がありそうだな 怒憎の類の魔術かもしれん」
「大袈裟じゃないか?」
「実際なぜ殴り合いになったのか覚えてないんだろう?ここで嘘をついても 利点がある訳でもないから記憶がないってのは本当だろうしな」
「そう… ピーンポーンパーンポーン
クリスの言葉を遮るようにアナウンスが鳴る 「入学式が始まります新入生は各自入学説明書に載っている地図を見て第一体育館に来てください」
「神宮司君よかったら一緒に行かないかい?」「それは、良いがアナウンスの前何か言ってなかったか?聞き取れなくて」
「大した事じゃないから良いよ、それより早く行こ遅れたらまずいよ」俺はリュックから入学説明書を取り出し扉の前で待っているクリスの元へ小走りで向かうのだった
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