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ニセ盗賊を隣のロッド地方に返すのと同時に、俺はモンドに親書を持たせ使者とした。


「じゃあ頼んだぞ」


「はい」


こうしてニセ盗賊の件を処理すると、俺は新たな民100名を率い再び第三の拠点へと向かった。


ガラガラガラ……


工作BOXで荷車を作り、十分な食料を積んでみんなで押していく。


それにしても。


高架の道は十分な広さを取っていたが、こうして上を渡ってみるとかなり高度がありちょっと怖いな。


落ちたら危険なので、俺は俺で『石の柵』を作りながら進んでいくか。


で、行き行きて三日後。


第三の拠点に着くと、さしあたってみんなに住居を割り当てた。


「こ、こんなところに町が?」


「オレらがこんな立派な家に住んでいいのか?」


町や施設は先日作ってあったからな。


彼らの多くは新しくバイローム地方の民となった者なので、俺の土魔法にびっくりした様子だったが、まあ、じきになれるだろう。


「こうやって鉄のインゴットを作っていくのが、ここでの仕事だよ。何か質問はあるか?」


俺が製鉄設備の『かまど』や『溶鉱炉』について説明すると、多くはふむふむと真面目に聞いていた。


そもそも旧リーネ帝国民の多くは真面目に働く国民性を持っている。


多くの場合、彼ら自身が悪くて失業しているわけではなかったのだ。


「でも領主さま。原料の石炭や鉄鉱石はどうするんですか?」


「ああ、それについては心配しなくていいよ」


「はあ……」


「どういうことですか?」


と人々は首をかしげるので、俺は素材インベントリから大量の石炭と鉄鉱石を出してみせた。


「わ! なんだ?」


「いきなり出てきたぞ??」


「この通り、とりあえず素材の回収は俺に任せてくれ。みんなには俺が回収してきた素材でひたすら『鉄のインゴット』を作ってもらう」


まあ、のちのちもっと人が増えれば『黄金のつるはし』の別の能力も使ってみんなにも回収の手伝いをしてもらうことになるけれど、それはまだ先の話になりそうだしな。


「頼んだぜ。この製鉄所は領地開発のキーポイントになる。みんなの働きによって領地で鉄が使えるようになるんだからな」


「キーポイント、か」


「へへへ……」


そう言うと、領民たちは照れたように顔を見合わせていた。





さて、さしあたっての製鉄のめども立ったので、俺はとにかくこの第三の拠点に陣取りたった一人で鉄鉱石と石炭を採って採って採りまくった。


ポコ、ポコ、ポコ……



〇鉄鉱石 1001


〇石炭 1254



一日中、黄金のつるはしを振るうとこれくらい採掘できる。


モンスターが出てきても外の岩場のヤツならば『鉄の剣』の攻撃力で軽く倒せるようになっているしな。


「おーい、帰ったぜー」


「あ! 領主さま」


こんなふうに日が暮れると拠点へ帰り、素材を人々に任せる。


で、身体を休めて次の日もまた朝から採掘。


そんな日々を一日、二日、三日と繰り返していった。


そんなある日。


俺は工作BOXの素材のインベントリを開いてこうつぶやいた。


「これで半月か……」


〇鉄鋼石 62006

〇石炭 546700


夢中になって採掘していたらいつの間にか時がたっていたって感じだ。


セーラはさぞ心配しているだろうけれど、でも、鉄道敷設のためにはもうちょっと採掘してから帰りたいんだよなぁ。


それにレベルも……


――――――――――――――――――――――――――――――――

シェイド・コルクハット(24)♂


レベル:42

HP:403

MP:13022

攻撃力:540

守備力:322


EX:274850

――――――――――――――――――――――――――――――――


採掘と同時にモンスターも倒していたので、いつの間にかこんなにレベルも上がっていたのである。


「うーん。これならあの洞窟の底へ行っても大丈夫なんじゃね?」


俺の脳裏にそんな考えが浮かんだ。

予算のムダだと追放された土魔法使いだけど、辺境に《最強都市》築いたのでもう戻りません

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