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闇には憧れる

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闇には憧れる

30 - 30章 〜なにか〜

2025年03月19日

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あれから明希たちの体感で1時間が経過していた。

「『ブラッド・ソード』」

「おっと。危ないじゃないか。」

「いいかげんうっとうしいわ。」

「ひどいな。」

軽口を叩いているが、実際はかなりまずい。

「てか、空間ごと切るのはずるじゃないか?」

「あなたにいわれるすじあいはないわ。」

まあ、俺のスキルも大概か。

「ただ、これはスキルであって能力じゃないんでな。」

「さっきから、なにをじめんにまいてるの?」

「さあね!」

ここでつめる!

「それはもうみたわ。」

うへー、不意打ちまで防ぎやがった。

「さっきから暗闇にしてるはずなのに効果なさそうだしな。」

戦闘はあれから激しさを増し、辺りにはもう何もなくなっていた。

二人の周囲は円状にくぼみ、地割れしている。

それは強者同士の戦いでは当然の光景。

一つの不可解なことを除けば。


♢闇あこ♢


なにかの視点

「これは、ふふ。面白いですね。」

やはり私が見込んだだけはある。

「もう少し見ていたいですが、仕事がありますから。」

このままなら彼が勝つでしょう。


〜つづく〜


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