前回コメントしてくれた方々、ありがとうございます🤤💕
様々なコメント頂いたんですが、2と3が同数になりました🫠
めちゃくちゃ考えた結果、2つとも出すことにしました🤤✨️
1のお話は、秋田から帰ってきて落ち着いたら出そうと思っています!🐼
❤️&💙×💛 ※同棲、付き合ってます
💙視点
「ねー、若井ー!」
「ん?」
「これなんて読む?」
ソファに座りスマホを触っていた俺に掛けられた涼ちゃんの言葉に顔を上げる。また本か何かで読めない漢字があったのだろうか、なんて思いながら涼ちゃんを視界に映したが、見せられたのはスマホの画面だけ。何故か画面いっぱいに、「隙」という漢字が映し出されている。
「え?これ読めないの?」
「…うん!!読めないから教えて欲しい!」
「ええ…でも涼ちゃん、流石にこれ読めないとまずい……」
涼ちゃんの漢字の苦手さがここまで来ると、心配にもなってきてしまう。カタカナだって苦手なのに。
「いーいーかーら!読み方教えてよ!」
「すき、……?」
「………」
恐る恐る答えた俺に、涼ちゃんの動きがピタリと止まった。もしかして引っ掛け問題だったか、なんて思いながら頭の中で思考していると、突然大きな声を上げだした。
「せいかーい!!もっかい、もっかい読んで!」
「……すき。」
「いいねー!」
「いいねってなに、」
悉く上機嫌な様子に全く意味が分からない。俺が「隙」を読み上げる度に、もっかい!と何度も催促される。終わりが見えなさそうな会話を繰り返していた時、突然リビングの扉が開いた。
「涼ちゃーん。この前買ったクッキーどこ置いた……って、何その顔?」
「助けてよ元貴。」
お腹が空いたのか、自身のお腹を軽く擦りながら扉を開けた元貴を視界に映す。俺の顔を見るなり、何故かドン引いたような表情を浮かべる元貴に、同情を誘う目線を向けてみる。もう頭の中が「隙」で洗脳されそうだ。
「!元貴〜!この漢字なんて読む、?」
「え、?」
スマホを片手に、小走りで元貴の元へと駆けて行った涼ちゃんの背中を見つめ、そっと目を細める。こんなにも早く次の犠牲者が出てしまうなんて、あまりにも可哀想すぎる。そう思いながらも、元貴がどんな反応をするのか少しだけ気になった。
「…これの読み方?」
「そう!」
「んーー……難しいねー」
腕を組み、顎に手を添えて悩み出す元貴の姿に思わず首を傾げる。もしかしてさっき見せた漢字とは違うものなのだろうか。元貴があんな簡単な漢字を読めないはずがない。
「あ、分かった。」
「ほんと、!?」
閃いたように顔を上げた元貴が、突然涼ちゃんの腕を掴んだ。驚いた涼ちゃんの手のひらからスマホが落ちるのも気にせず、唇が触れ合いそうな距離まで顔を近づけた元貴が、ニヤリと笑って言葉を呟く。
「好き」
「へ、……?」
耳まで真っ赤に染めて、目を丸く見開く涼ちゃんの姿に、反射的に体が動いていた。
「はい、せいかーい。すごいすごーい。」
「…何その馬鹿にしたような言い方。」
涼ちゃんの腕を掴んでいた元貴の手を無理やり引き剥がし、未だに羞恥に頬を赤らめている涼ちゃんをこちらに引き寄せる。元貴の悪巧みには、いつもペースを乱される。確かに涼ちゃんは俺ら2人の恋人だけれど、自分を一番に見て欲しい、という思いがない訳では無い。元貴にときめいている姿を目の前で見せられたら、嫉妬するに決まってるじゃないか。
「ほんと涼ちゃん隙だらけなんだから。この漢字のまんまだよ。」
「えへへ……、ちょっと油断してたかも、!」
床に落ちたままのスマホを手に取り、涼ちゃんに手渡す。ありがとう、とスマホを受け取ろうとする手を掴み、真っ直ぐと瞳を見て口を開く。
「俺も好きだよ。」
言葉を受け取った涼ちゃんの頬が、みるみるうちに赤く染まっていく。別に勝負している訳ではないが、勝った!と心の中でガッツポーズをしていた時、後ろから元貴が涼ちゃんを抱き締めた。
「せいかいせいかーい。若井君すごいねー」
「…うぅ、2人してずるいよ…」
俺がさっき元貴にしたような事を、全く同じように返され、ぐっ、と言葉に詰まる。ずるいよ、なんて言いながら眉を下げている涼ちゃんは、俺らの奪い合いなんて気にも留めていないようだ。そんな涼ちゃんのままでいい、ずっと隙だらけの涼ちゃんで。
コメント
2件
涼ちゃんが言わせたくて言わせたのに自分が顔真っ赤になっっちゃってる涼ちゃんが尊い🥹💞涼ちゃんの事で2人が争ってるのもまた面白いです🤭 ❤️&💙×💛良すぎます😽💗