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「㌧㌧×∞」
金が溶けていく感覚、最高に気持ちいい!
俺はクレカの上限も切った。仲間内の金もパチで使った。妻のカネもすこーしだけだが使っている。妻でさえ俺のことを侮辱した出来事がある。俺はもう”一般人”と、呼べない生活をしていた。
俺は自堕落で刺激が足りない生活に飽き飽きしていた。俺の事をパパと呼んでくれるイイ倅が居たんだが、ある日交通事故で俺の母ちゃんと一緒に生命を落とした。俺はショックで妻に連絡した。
妻の返答は
「え、葬式代なんて払えないわ!」
だとよ。
比較的に俺の金で賄っていけるほど財力は正直のところなかった。だが、この後に及んで金のこと。俺は電話をかけ怒鳴った。
「この後に及んで、金のこと!?龍について考えよう?お前の気が知れねぇが龍は…」
「じゃあ、アンタが払ってくれるの?親戚なんているわけないじゃない。もっと借金が膨れ上がるわよ!これは稼ぎ頭のアンタが悪いでしょ!」
妻は俺に罵声を浴びせた。妻は龍だけならいいがアンタの母親については知らないと、言われた。借金返済を急ぎたい頭のネジが外れた妻と家族を愛している夫との戦いが始まった。罪悪感しかない。妻とは早々に縁を切った。龍、すまない。こんな自堕落で自分が作った落とし前も付けられないのだから。
妻はネットニュースになった。炎上し表舞台から面を拝めなくなった。
俺は寝ずに仕事したため何とか今の生活を続けられている。パチでどんどん金が溶けては増えを繰り返した。
夢のような話だろ。妻には感謝している。初めて人のために働きしっかりと実行しているから。世間の目は冷たい。俺のような奴は生活保護を受けていてもおかしくないからだ。あと少しでお墓に入れてあげられる。母ちゃんも、龍も。
一般人だった頃の俺はあんな廃れた生活だったのに幸せだったんだと改めて気付かされる。
今、必死に生きている。この生命、絶対無駄にはしない。