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アラスターside
アラスター「・・・・・・さ、そろそろここを出ましょう」
アラスター「きっと、皆さんお待ちかねでしょうからね・・・立てますか?」
未だに座り込んだままの〇〇に手を差し伸べる。
ほんの少し恥じるように視線を彷徨わせた後、彼女はそっと私の手を取った。
握り返したその手をそっと引き、その身体を立ち上がらせる。
アラスター「さぁ、帰りましょう。〇〇」
〇〇「・・・!」
出口に向かって歩き出そうと声を掛けると、〇〇は弾かれたように顔を上げる。
何かを堪えるように唇を引き結んではいるが、その目には明らかに涙が滲んでいた。
〇〇「・・・・・・っ、うん・・・・・・うん・・・!」
アラスター「何を泣くんです。泣いたり笑ったり、忙しいですねぇ相変わらず」
何に感極まっているのか分からないが、泣いているくせに嬉しそうな彼女。
ちょっとからかったように笑い、その手を引いたまま歩き出した。
出口までそう遠くないはずなのだが、その短い間に無性に心の中にむず痒さを感じる。
それと同時に、彼女と過ごしていた時間が無性に懐かしくなった。
自覚してみると途端にあの日常が待ち遠しくなり、段々と歩みが遅まっていく。
アラスター「ホテルに着いたら、最高のBGMでも聴きながらコーヒーを淹れましょうか」
〇〇「最高のBGM?」
〇〇「それってまさか・・・ラジオデーモンらしく、誰かの悲鳴とか?あははっ」
普段通りを装って声を漏らすと、〇〇は少し冗談めかして笑う。
そのおどけた冗談を受けて、ついに私の足は歩みを止めた。
コメント
3件
第109話、読み終えました……! 再会のシーン、すごくじんわり来ました。アラスターが「帰りましょう」って手を差し伸べて、〇〇が泣きながら何度も頷くところ、胸がギュッと締め付けられました😢💘 最後の「BGM」の冗談でアラスターが足を止めた瞬間、これから何かが変わっていくんだろうなって感じさせて、続きが気になりすぎます…っ!!